米国株市場が最高値圏!出遅れ株6選

💡この記事のポイント

✅NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数が最高値圏

✅株価上昇が遅れている出遅れ株に注目

✅株価の見直しが期待できそうな米国株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

インテルアドビトレード・デスク


目次

米国主要株価指数が最高値圏の中、出遅れ株に注目

インテル<INTC>

アドビ<ADBE>

ファイサーブ<FI>

トレード・デスク<TTD>

チャーター・コミュニケーションズ<CHTR>

チポトレ・メキシカン・グリル<CMG>

米国株市場が最高値圏!出遅れ株6選

米国主要株価指数が最高値圏の中、出遅れ株に注目

9月に入り、米国株式市場では、主要3指数(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)が史上最高値圏で推移しています。背景には、トランプ関税問題の進展や米国の利下げ観測の高まりなど、さまざまな要因があります。


当然、多くの銘柄の株価が上昇していますが、いまだに株価の上昇に結び付いていない、いわゆる出遅れ株もさまざまな業種で散見されます。今回は、株価の見直しが期待できそうな出遅れ株をご紹介します。


インテル<INTC>

主にマイクロプロセッサー、チップセットの設計、製造を手がけています。


AI(人工知能)向けの半導体でエヌビディア<NVDA>などの後塵を拝し、2025年4-6月期決算は、売上高が前年同期比0.2%増の128億ドルと微増収ながら、主力のファウンドリー(半導体受託生産)事業の営業赤字は前年同期の28.2億ドルから31.7億ドルに拡大しています。


8月19日にはソフトバンクグループ<9984>による20億ドル、さらに8月22日には米政府による89億ドルの同社への投資が発表されています。巨額の投資資金を得て、今後、同社の開発・製造能力の拡大が期待できそうです。


株価は2月18日年初来高値27.55ドルから4月8日年初来安値17.67ドルへ下落。8月以降は値を戻す動きとなり、直近は24ドル前後で推移しています。


アドビ<ADBE>

クラウドべースのサブスクリプション型ソフトウェアの開発・サポートを手がけています。


2025年6-8月期決算は増収増益の見通しですが、投資家の間では、AIの台頭が同社の市場シェアを脅かすとの懸念が強く、また、独自のAI機能(Fireflyなど)の業績への貢献に時間がかかるとの見方も強いことが、株価低迷に影響しているようです。6-8月期決算次第では、株価見直しのきっかけとなる可能性もありそうです。


株価は6月13日に400ドルを割り込んだあと、8月12日年初来安値330.04ドルまで下落。その後はおよそ340ドルから360ドル程度のレンジで推移しています。


ファイサーブ<FI>

金融情報処理システムや電子決済ソフトウェア・サービスなどを提供。


2025年4-6月期決算は、増収増益と好調だったにもかかわらず、既存事業売上高の見通しを下方修正しました。


ただ、TDバンクグループと複数年にわたる戦略的パートナーシップの締結や、アイルランド最大の決済ソリューションプロバイダーのAIB Merchant Servicesの買収を行うなど、足元では経営戦略を加速しています。


株価は3月3日年初来高値238.59ドルから7月23日年初来安値128.22ドルへ下落。その後はおおむね130ドル台でのもみ合いが続いています。


トレード・デスク<TTD>

広告主を支援するクラウドベースのプラットフォームを提供。


2025年4-6月期決算は、売上高が前年同期比18.7%増の6.9億ドル、営業利益は同23.3%増の1.1億ドルと増収増益で着地しました。


ただ、7-9月期の業績予想が期待外れとなったことで株価は急落しました。コンテンツ作成、収益化、広告のための最先端の空間認識AIテクノロジーのリーダーであるRembrandと生成AIクリエイティブの提供を拡大しており、今後の展開が期待されます。


株価は4月7日年初来安値42.96ドルから8月7日の91.45ドルへ上昇。その後の急落以降は、50ドル台で推移しています。


チャーター・コミュニケーションズ<CHTR>

ケーブルテレビやブロードバンドなどの通信サービスを提供しています。


2025年4-6月期決算は、わずかに増収増益となりましたが、予想以上のブロードバンド顧客の減少が嫌気されました。


ただ、同業のコムキャスト<CMCSA>とともに、Tモバイル US<TMUS>のネットワークを利用して全米のビジネス顧客にモバイルサービスを提供すると発表しています。サービスは2026年に開始される予定で、今後の巻き返しが期待できそうです。


株価は5月16日年初来高値437.1ドル以降は400ドル前後で推移していましたが、決算を受けて急落し、直近は260ドル前後でもみ合っています。


チポトレ・メキシカン・グリル<CMG>

メキシコ料理レストランの運営を手がけています。


2025年4-6月期決算では、既存店売上高の減収が予想以上だった上、通期予想でも既存店売上高の伸びを下方修正したことが嫌気されました。


同社では、世界最大の自律型配送システムであるZiplineと提携して、米ダラス都市圏でゼロエミッションの空輸サービスを開始、また、4〜6人向けに自分の好みに合わせたメニューを作ることができる「Build-Your-Own Chipotle」の取り扱いを始めるなど、新機軸を打ち出しています。


7月2日高値58.42ドル以降は下落が続き、9月8日年初来安値39.23ドルへ下落。下値模索が続いています。



記事作成日:2025年9月10日


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