ディフェンシブ性も期待されるヘルスケア関連の日米株10選

💡この記事のポイント

✅先行き不透明な相場で注目される医薬品などのヘルスケア関連

✅医療関連は景気に左右されにくい「ディフェンシブ銘柄」の代表例

✅新薬開発や業績への期待から、年初来高値や上場来高値を更新する銘柄も

✅医薬品や医療機器などヘルスケア関連の日米株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:アッヴィ、モデルナ、ファイザー

✅日本株:日産化学、武田薬品工業、エーザイ

 

目次

アッヴィ<ABBV>

ダナハー<DHR>

モデルナ<MRNA>

ファイザー<PFE>

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック<TMO>

日産化学<4021>

武田薬品工業<4502>

エーザイ<4523>

ネクセラファーマ<4565>

キヤノン<7751>

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ディフェンシブ性も期待されるヘルスケア関連の日米株10選

前日の米国株安の流れを受けて、10月15日の日本株市場では、日経平均が前日比-3,318.34円安(終値は64,425.95円)という過去3番目の下げ幅を記録しました。AIや半導体関連が急落する一方で、逆行高していたのが医薬品や医療機器などを手がけるヘルスケア関連銘柄でした。

 

これらの業種は景気変動の影響を受けにくく、マーケットが軟調なときでも「ディフェンシブ銘柄」として注目されることがあります。

 

ディフェンシブ銘柄とは、景気が悪くなっても業績が比較的安定しやすい企業の株式のことです。病気の治療に必要な医薬品や医療サービスは、景気にかかわらず一定の需要が見込まれるため、相場の先行きが不透明なときには、医療関連株に投資家の資金が向かうケースがあります。

 

また、ヘルスケア関連株には、景気に左右されにくいという特徴だけでなく、新薬の開発や医療技術の進歩によって成長が期待される企業もあります。

 

今回は、日米の株式市場が不安定な動きを見せる中でも、年初来高値や上場来高値を更新する銘柄が出ている、日米のヘルスケア関連銘柄をご紹介します。

 

 

アッヴィ<ABBV>

免疫疾患やがん、神経疾患などの治療薬を開発・販売する米国の大手製薬会社です。2013年にアボット・ラボラトリーズ<ABT>から分社化して誕生しました。

注目されるのは、関節リウマチなどの治療に使われる「リンヴォック」です。免疫の働きを調整して炎症を抑える医薬品で、販売が好調に推移しています。

株価は4月29日年初来安値190.75ドルから10月14日に291.4ドルまで上昇し上場来高値を更新。

 

 

ダナハー<DHR>

バイオテクノロジー、ライフサイエンス、医療診断の各産業向けの製品・サービスの設計、製造、販売を手がけています。2026年6月には、患者の血液中の酸素濃度などを測定する医療機器を手がけるマシモを買収しました。医療診断分野での事業拡大が期待されます。10月21日には2026年7-9月期の決算発表が予定されており、業績の動向にも注目が集まりそうです。

株価は1月22日年初来高値242.8ドルから5月15日年初来安値160.93ドルまで下落。その後、10月15日高値233.02ドルまで上昇。

 

 

モデルナ<MRNA>

新型コロナウイルスのワクチンで知られる米国のバイオ医薬品企業です。同社は「mRNA(メッセンジャーRNA)」という技術を使い、感染症のワクチンやがんの治療法などを開発しています。8月には、製薬大手メルク<MRK>と共同開発するがん治療ワクチンが、メルクの免疫チェックポイント阻害薬と併用療法することで、皮膚がんの再発を抑制することが臨床試験で示されたと発表。これを受け、株価は8月19日に前日比2.77倍に急騰しました。株価は1月2日年初来安値29.81ドルから10月15日に242.29ドルまで上昇し年初来高値を更新。

 

 

ファイザー<PFE>

世界トップクラスの医薬品メーカーで、感染症やがんなど幅広い分野の医薬品を手がけています。関節リウマチ治療薬「エンブレル」や乳がん治療薬「イブランス」を擁しています。2026年4-6月期の決算では、売上高と一株当たり利益が予想を上回って着地。配当利回りの高さも特徴のひとつです。株価は7月6日年初来安値23.62ドルから10月15日に29.8ドルまで上昇し年初来高値を更新。

 

 

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック<TMO>

医薬品の研究や病気の検査などに使う分析機器、装置、試薬、消耗品、ソフトウエア、サービスを手がけています。同社は医薬品メーカーではありませんが、医療や研究開発を支える企業です。足元の業績も良好で、2026年12月期今期は増収増益が見込まれており、10月21日に予定される2026年7-9月期決算も注目されそうです。

株価は5月18日年初来安値435.27ドルから10月15日に704ドルまで上昇し上場来高値を更新。

 

 

日産化学<4021>

半導体材料や農薬などを手がける化学メーカーで、医薬品関連事業も展開しています。ヘルスケア分野では、高コレステロール血症の治療薬「リバロ」の原薬などを手がけています。2027年3月期今期は増収増益の見通し。株価は1月29日年初来安値5,168円から10月9日に9,150円まで上昇し上場来高値を更新。

 

 

武田薬品工業<4502>

日本を代表する大手製薬会社で、がんや消化器系の病気、希少疾患など、幅広い分野の医薬品を開発・販売しています。10月15日には、睡眠障害の一種でもある「ナルコレプシータイプ1」の治療薬「オーゼイフル」を日本と中国で発売したと発表し、今後の事業拡大にも期待が寄せられています。予想配当利回りも3%を超えており、ディフェンシブ銘柄の代表格の一つです。

株価は6月3日年初来安値4,710円から10月15日に6,183円まで上昇し年初来高値を更新。

 

 

エーザイ<4523>

「ヒューマン・ヘルスケア」を企業理念とする医薬品大手で、認知症などの神経領域や、がん領域の医薬品を中心に展開しています。9月16日には、早期アルツハイマー型認知症薬「レケンビ(一般名:レカネマブ)」の皮下注製剤が、厚生労働省から製造販売の承認を受けたと発表。株価は2月27日年初来高値5,243円から6月11日年初来安値3,660円まで下落。その後、7月30日高値5,132円まで上昇し、直近はおよそ4,600~5,000円程度で推移しています。

 

 

ネクセラファーマ<4565>

新しい医薬品の研究・開発を手がける創薬企業です。10月14日には、不眠症治療薬「ダリドレキサント」に関して、台湾のSynmosa社とアジア太平洋8カ国における独占的ライセンス契約を締結したことを発表。2026年12月期今期は、営業利益の黒字化が見込まれています。株価は1月29日年初来安値777円から9月18日年初来高値1,319円まで上昇。直近は1,200円前後で推移しています。

 

 

キヤノン<7751>

カメラや複合機で知られる大手メーカーですが、医療機器事業も展開しています。子会社を通じて、CTやMRIなどの画像診断装置や、医療現場で使われるITシステムなどを提供しています。2026年12月期今期は増収増益を計画しており、予想配当利回りも3%を超えています。株価は2月9日年初来高値5,033円から5月7日年初来安値3,987円まで下落。その後は徐々に回復傾向で、10月16日高値4,865円まで上昇。

 

 

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記事作成日:2026年10月16日