【新規上場】東京地下鉄（東京メトロ）～大型IPO

10月23日(水)に東京地下鉄（東京メトロ）＜9023＞が東京証券取引所のプライム市場に上場しました。

久しぶりの大型IPO（Initial Public Offering／新規公開株式）として注目されていますので、その概要をご紹介します。

新規公開情報

・東京メトロの公開価格は仮条件の上限である1,200円

・この公開価格に基づく時価総額は6,972億円

・政府（53.4％）と東京都（46.6％）が東京地下鉄の株式を100％保有しており、この半分に当たる3,486億円の株式が今回売り出されました

・首都圏を運行する主な私鉄の時価総額は、京成電鉄が約6,800億円、小田急電鉄は約5,900億円。JR東日本は約33,700億円

・東京メトロは首都圏で9路線、総路線距離195㎞、180駅の地下鉄を運営する鉄道会社です。また、9路線中7路線で相互直通運転を実施しています

業績情報

・2024年3月期の営業利益約764億円の内、運輸業が638億円で83.5％を占める

・これは運輸業の比率が高い私鉄である京成電鉄の約7割や小田急の約5割より高い

・1株当たりの配当金は40円の計画で、公開価格での配当利回りは3.33％

・2024年3月期の一株あたり利益は79.63円で、公開価格でのPER（株価収益率）は15.06倍。同じくPBR（株価純資産倍率）は1.04倍、ROE（自己資本利益率）は6.92％

上場初日の状況

・上場初値は1,630円で公開価格（1,200円）を430円（35.83％）上回りました

・10月23日(水)終値は1,739円。高値1,768円、安値1,621円でした

・終値でのPER（株価収益率）は19.3倍、PBR（株価純資産倍率）は1.56倍、配当利回りは2.3％、時価総額は1兆103億円