日経平均一時5万円割れ!これからどうなる?いま注目の15選

💡この記事のポイント

✅日経平均が一時5万円割れで気になる今後の動向を解説

✅考えられるマーケットの方向性は?

✅シナリオ別のテーマや銘柄をご紹介

 🔎登場する主な銘柄

任天堂三井物産神戸物産三菱UFJニトリソフトバンクグループ三菱重工業トヨタ自動車

 

目次

短期的な調整は続く?

「業績相場」や「バリュー株」へのシフトも

リスク回避の「円高」メリット株にも注目

 AI・半導体は調整後、再上昇?

いま注目したい15銘柄

日経平均一時5万円割れ!これからどうなる?いま注目の15選

2025年11月5日の東京株式市場は、日経平均株価が一時2,400円超も下落し、節目の5万円を割り込む波乱の展開となりました。

 

これまで相場を引っ張ってきたAI(人工知能)・半導体関連株が、米国で割高感 をきっかけに急落した ことで、「この先どうなるの?」と不安を感じている方も多いかもしれません。

 

今回の急落で、相場の流れが変わる可能性も指摘されています。専門家の見方も交えながら、今後のシナリオや注目銘柄を見ていきましょう。

 

 

短期的な調整は続く?

専門家からは、これまで期待先行で上昇してきたAI・半導体関連株の調整はしばらく続くのではないか、という見方が出ています。

あるアナリストは、AI関連への期待が過大だった場合、「大きな調整局面を迎える可能性もある」 との慎重な声も聞かれます。

別のアナリストも、日経平均は「短期的に46,000~47,000円程度まで下げてもおかしくはない」 とみており、短期的な下値リスクには注意が必要かもしれません。

 

 

「業績相場」や「バリュー株」へのシフトも

一方で、AI関連株が調整するなか、別の分野に注目が移る可能性も指摘されています。

 

5日の市場でも、三井物産<8031>や大林組<1802>が今期業績見通しの上方修正で株価が上昇しました。また、任天堂<7974>も4日の決算発表を受け、5日は急落相場に逆行して大幅高となっています。

 

このように、AIというテーマ性だけでなく、個別の企業のしっかりした業績(ファンダメンタルズ)が改めて見直される「業績相場」の側面が強まる可能性もあります。「今後はバリュー(割安)株などに注目が移っていくのではないか」 と指摘するアナリストもいるようです。

 

 

リスク回避の「円高」メリット株にも注目

もう一つの注目点が「為替」です。5日の市場では、株価の急落を受けて、投資家がリスクを避けるために「円買い・ドル売り」を進める場面があり、円相場は一時1ドル=152円台まで円高が進みました。

 

もし今後、世界経済の先行き不安などから円高傾向が続くとすれば、輸入コストが下がることで恩恵を受ける「円高メリット株」に注目が集まる可能性があります。

 

 

 AI・半導体は調整後、再上昇?

では、AI・半導体関連はこのまま下落してしまうのでしょうか。市場からは、調整は一時的で、中長期的には再び上昇するとのシナリオも出ているようです。

 

あるアナリストは、「AI関連の業績は好調で、一時的な過熱感が納まれば、好業績に見合った株価動向になるのではないか」とコメントしています。

 

また、別のアナリストも、「経営者などからAIに対する強気な見通しが示されれば、短期的な調整にとどまるだろう」「上昇トレンド自体が損なわれたとまではみていない」「大きく下がったところは買い場になる」 との見方を示しており、AI関連株の押し目を狙う投資家も出てきそうです。

 

 

いま注目したい15銘柄

こうした「業績相場へのシフト」「バリュー(割安)株への注目」「円高メリット」「AI調整後の再上昇」といった視点から銘柄をご紹介します。

 

任天堂<7974>

【5日に逆行高・好業績株】

11月4日に今期の純利益予想を上方修正しました。市場予想には届かなかったものの、計画はなお保守的との見方から、5日の急落相場の中でも+6.21%上昇しました。10月発売の「ポケモン」新作ソフトなどの上振れ期待 もあり、好業績の内需株として注目されます。

 

三井物産<8031>

【5日に上昇・好業績・バリュー株】

5日昼に今期の業績見通しの上方修正を発表し、株価は+4.71%の上昇に転じました。総合商社は代表的なバリュー(割安)株でもあり、予想配当利回も2.92%です。ハイテク株からバリュー株へ資金が移る流れとなれば、中心的な銘柄となる可能性もありそうです。

 

大林組<1802>

【5日に上昇・好業績株】

三井物産と同様に、5日昼の業績上方修正の発表を受けて株価が上昇しました。建設業は国内のインフラ投資などに支えられ、堅調な業績が期待される分野の一つです。建設株は高市政権の防災・国土強靱化を重視する政策の恩恵を受ける可能性もあります。

 

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>

【バリュー株】

国内最大の金融グループで、代表的なバリュー株(割安株)の一つです。日本の金利上昇が収益を押し上げるとの期待も根強くあります。相場の物色テーマがバリュー株に移る場合、資金の受け皿として注目される可能性があります。金利上昇で全体相場が下落傾向となった場合に、逆の動きとなる可能性も魅力です。

 

神戸物産<3038>

【内需・生活防衛・円高メリット株】

「業務スーパー」をフランチャイズ展開する企業です。物価高が続く中、低価格で大容量の商品を提供する同社の業態は、消費者の「生活防衛」ニーズに応えるものとして引き続き注目されそうです。景気動向に左右されにくい内需株や円高メリット株の一面もあります。

 

ニトリホールディングス<9843>

【円高メリット株・内需】

家具・インテリア大手で、海外で生産した商品を輸入して国内で販売する割合が大きいため、円高は仕入れコストの低下(利益の押し上げ)につながる可能性があります。国内の消費者に近い内需株でもあります。

 

日本航空<9201>

【円高メリット株】

航空会社にとって、燃料(ケロシン)の輸入コストは業績に大きな影響を与えます。円高ドル安が進むと、ドル建てで決済される燃料費の負担が軽くなるため、円高メリット銘柄とされています。また、円高は海外旅行の増加にも繋がる可能性もあります。

 

関西電力<9503>

【円高メリット株・AI関連株】

電力会社は、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)や石炭の多くを輸入に頼っています。円高は燃料調達コストの削減につながり、収益改善が期待されます。また、AIデータセンター需要の拡大の恩恵も注目されるところです。

 

武田薬品工業<4502>

【ディフェンシブ株】

国内の製薬最大手です。医薬品セクターは、景気の変動による影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」とされています。相場が不安定な時や、先行きに不透明感が強い局面で、相対的に安定した値動きが期待されることもあります。

 

NTT<9432>

【ディフェンシブ株】

通信インフラを手掛けるNTTも、景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄の代表格です。安定した収益基盤や配当への期待などから、相場が不安定な時期に投資家の関心を集めることがあります。予想配当利回りは3.52%です。

 

三菱重工業<7011>

【防衛・ディフェンシブ株】

日本の防衛産業の中核を担う一社です。防衛関連予算の増額傾向なども追い風とされています。地政学リスクの高まりなどから世界的に防衛関連銘柄が注目される中、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ的な側面も持つ銘柄として注目されます。

 

ソフトバンクグループ<9984>

【AI・半導体株】

AI・半導体関連株への投資を加速しており、今回の急落では日経平均を押し下げる大きな要因となりました。AI関連の中核銘柄だけに、調整一巡後の反発に期待する投資家も多そうです。

 

アドバンテスト<6857>

【AI・半導体株】

ソフトバンクグループと同様に、AI・半導体関連の中核銘柄として反落しました。AI半導体の性能試験に使うテスタ(検査装置)の大手であり、AI需要の堅調さが再確認されれば、見直される可能性がありそうです。

 

フジクラ<5803>

【AIデータセンター株】

AIデータセンター関連として、年初から株価が3倍強になった銘柄です。今回の急落で利益確定売りに押されましたが、データセンター需要の拡大というテーマ性は根強く、再上昇が期待されるかもしれません。

 

トヨタ自動車<7203>

【バリュー株・円安メリット株】

5日午後の決算発表で、今期の純利益見通しを上方修正しましたが、市場予想には届きませんでした。また、円高進行もマイナスとなったようです。日本を代表する企業であり、バリュー株としての側面や、円高が進行しなかった場合の株価動向も注目されます。

 

記事作成日:2025年11月5日

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