日経平均
💡株価が動いたポイント
✅2025/11/5(水)終値50,212.27円-1,284.93円
✅始値51,291.39円、高値51,422.42円、安値49,073.58円
✅年初来高値52,636.87円、年初来安値30,792.74円
✅米ハイテク株安の流れを受け、前日比-2.5%安の大幅続落となりました
◎AI(人工知能)関連株の割高感から、米ハイテク株が売られた流れを受け、東京市場でもAI関連や半導体関連を中心に売りが広がりました
◎下げ幅は一時2,400円を超え、5万円を下回りましたが、好業績銘柄を中心に買い戻され、終値では5万円台を回復しました
◎米国市場では、空売りで知られるマイケル・バーリ氏が、パランティア・テクノロジーズ<PLTR>-7.93%とエヌビディア<NVDA>-3.95%のプット(売る権利)を買っていたことが判明し、投資家心理を冷やしたようです
◎プットの買いは株価が下落すれば利益を得られる取引で、パランティアやエヌビディアの下落を見込んでいたようです
◎また、米金融機関の首脳陣が、相次いで相場調整に言及したことも嫌気されたようです
◎ゴールドマン・サックス・グループ<GS>+0.68%の最高経営責任者(CEO)が、ハイテク株が割高であるとして「今後1~2年で株式市場は10~20%下落する可能性がある」と述べました
◎モルガン・スタンレー<MS>+0.22%のCEOは、マクロ経済のショックで市場全体に売りが広がるのではない「10~15%程度の調整は歓迎すべきだ」と述べました
◎これにより、ナスダック総合指数-2.03%安、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)-4%安も大幅安となりました
◎この流れが東京市場にも波及し、これまで相場をけん引してきたソフトバンクグループ<9984>-10.01%、アドバンテスト<6857>-5.94%などのAI・半導体関連株が軒並み急落しました
◎日経平均は10月に月間で7,000円を超える急騰を演じており、その過熱感からの利益確定売りが出やすい地合いだったことも影響したようで、上昇一服の調整という側面も大きいようです
◎また、日米の株安を受け、リスク回避の円買い・ドル売りが強まり、一時1ドル=152円台まで円高ドル安が進行したことも、相場の重しとなったようです
◎9月の日銀金融政策決定会合の議事要旨で、一部の委員から追加利上げを検討すべきとの意見があったと伝わったことも、円買いに繋がったようです
◎円高ドル安を受け、日本航空<9201>+3.67%、中部電力<9502>+2.38%、ニトリホールディングス<9843>+1.6%などの円高メリット株が上昇しました
◎また、業績予想を上方修正した大林組<1802>+8.49%、任天堂<7974>+6.21、三井物産<8031>+4.71なども逆行高となり、相場を下支えしました
◎日経平均採用銘柄の内、76銘柄が上昇、148銘柄が下落、変わらずが1銘柄と幅広く売られました
◎日経平均は4月7日年初来安値30,792.74円以降は上昇傾向で、11月4日に史上最高値52,636.87円まで上昇しましたが、この日は一時49,073.58円まで下落しました
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