💡この記事のポイント
✅日米株の2025年上昇率トップ10&下落率ワースト10を紹介
✅日米ともにAI関連が大幅高
✅ロビンフッドは約3.1倍、キオクシアは約5.5倍

✅日米株の2025年上昇率トップ10&下落率ワースト10を紹介
✅日米ともにAI関連が大幅高
✅ロビンフッドは約3.1倍、キオクシアは約5.5倍
米国株と日本株はどれくらい上がった?
米国株の上昇率トップ10&下落率ワースト10
日本株の上昇率トップ10&下落率ワースト10
地域 | 指数 | 騰落率 |
|---|---|---|
米国 | NYダウ | 12.79% |
S&P500 | 15.19% | |
ナスダック総合 | 19.11% | |
日本 | 日経平均 | 23.95% |
TOPIX | 20.68% |
※出所:QUICK(米国は2025年1月2日~12月16日、日本は1月6日~12月17日)
2025年は、米国株・日本株ともに史上最高値を更新する場面が相次いだ1年でした。AI(人工知能)関連株が上昇をけん引し、米主要株価指数は2ケタ上昇、日経平均も10月に史上初の5万円の大台に乗せるなど、高値圏での推移が目立ちました。
年前半は、インフレ鈍化や堅調な景気を背景にハイテク株が買われる一方、4月の相互関税ショックで世界同時株安となる局面もありましたが、その後は業績の底堅さや半導体関連株の好調などから日米株市場ともに回復しました。
年後半は、連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測や実際の緩和が支えとなる一方で、12月に入りAI投資の過熱感からハイテク株中心に荒い値動きとなっています。それでも米主要株価指数はなお2ケタ上昇を維持し、日本株も高値圏で推移しています。足元は調整の動きも見られますが、来年はさらなる高値更新に期待したいところです。
ここからはPayPay証券取り扱いの日米個別株で、今年どんな銘柄が上がったのか、下がったのかを見てみましょう。
順位 | 上昇率 | 銘柄 |
|---|---|---|
1位 | 209.81% | ロビンフッド・マーケッツ |
2位 | 173.61% | マイクロン・テクノロジー |
3位 | 157.57% | ニューモント |
4位 | 146.39% | パランティア・テクノロジーズ |
5位 | 124.54% | イーライリリー |
6位 | 119.12% | レモネード |
7位 | 106.2% | GEベルノバ |
8位 | 104.59% | アップラビン |
9位 | 92.75% | KLA |
10位 | 87.58% | タペストリー |
※出所:QUICK(2025年1月2日~12月16日)
今年の米国株は、ロビンフッド・マーケッツ<HOOD>が約3.1倍、マイクロン・テクノロジー<MU>が約2.7倍と大きく上昇しました。さらに、金(ゴールド)価格の上昇を追い風としたニューモント<NEM>や、AI・防衛関連のパランティア・テクノロジーズ<PLTR>、肥満症治療薬で注目されたイーライリリー<LLY>など、さまざまなテーマの銘柄がトップ10入りしています。
ロビンフッド・マーケッツは、スマホアプリで株式などを手軽に売買できるネット証券です。株式市場の活況やサービス拡充への期待などが追い風となり、大幅な株価上昇につながりました。
また、マイクロン・テクノロジーやKLA<KLAC>、GEベルノバ<GEV>といった銘柄は、AI半導体やデータセンター投資拡大の恩恵を受けたグループと言えます。一方、ニューモントは世界有数の金鉱山会社で、今年史上最高値を更新した金価格と連動するように株価も上昇しました。
順位 | 下落率 | 銘柄 |
|---|---|---|
1位 | -69.23% | トレード・デスク |
2位 | -67.29% | ファイサーブ |
3位 | -67.21% | ゼロックス・ホールディングス |
4位 | -58.6% | シースリー・エーアイ |
5位 | -54.61% | コノコフィリップス |
6位 | -45.81% | ルルレモン・アスレティカ |
7位 | -43.37% | ダウ |
8位 | -41.34% | チポトレ・メキシカン・グリル |
9位 | -39.04% | チャーター・コミュニケーションズ |
10位 | -34.75% | アトラシアン |
※出所:QUICK(2025年1月2日~12月16日)
下落率上位には、広告テックのトレード・デスク<TTD>や、決済プラットフォームのファイサーブ<FISV>など、2024年に高成長期待で買われた銘柄が並びました。広告費や決済取引は景気や競争の影響を受けやすく、成長鈍化懸念や保守的な業績見通しを背景に、株価が大きく下落しました。
また、スポーツアパレルのルルレモン・アスレティカ<LULU>、外食大手チポトレ・メキシカン・グリル<CMG>、エネルギーのコノコフィリップス<COP>などは、消費への懸念やコスト上昇、原油価格の下落などが意識されました。
順位 | 上昇率 | 銘柄 |
|---|---|---|
1位 | 450.3% | キオクシアホールディングス |
2位 | 185.05% | 三井E&S |
3位 | 147.38% | フジクラ |
4位 | 143.53% | イビデン |
5位 | 124.92% | FOOD&LIFE COMPANIES |
6位 | 121.67% | 住友電気工業 |
7位 | 113.15% | 大成建設 |
8位 | 110.84% | IHI |
9位 | 110.74% | KOKUSAI ELECTRIC |
10位 | 108.07% | アドバンテスト |
※出所:QUICK(2025年1月6日~12月17日)
日本株で目立ったのが、AI・半導体関連株です。キオクシアホールディングス<285A>はAI向けメモリ需要への期待から株価が急騰し、約5.5倍に上昇しました。電線大手フジクラ<5803>は、AIデータセンター向けの光ファイバー需要が追い風となり株価が約2.5倍に伸びたほか、イビデン<4062>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株も、世界的なAI投資拡大を背景に大きく買われました。
さらに、造船、防衛、内需関連も注目されました。三井E&S<7003>は舶用エンジンや港湾クレーン事業の好調により業績を上方修正し、株価が約2.9倍と大きく上昇しました。また、防衛費増額期待などを背景にIHI<7013>といった防衛関連株も昨年に続いて物色されたほか、ゼネコン大手の大成建設<1801>は再開発やインフラ投資による堅調な業績期待から株価を伸ばしました。消費関連では、スシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIES<3563>など、好業績銘柄にも資金が集まりました。
順位 | 下落率 | 銘柄 |
|---|---|---|
1位 | -48.16% | シスメックス |
2位 | -33.59% | 住石ホールディングス |
3位 | -33.33% | さくらインターネット |
4位 | -32.07% | クラレ |
5位 | -31.2% | ユニ・チャーム |
6位 | -28.86% | セイコーエプソン |
7位 | -28.51% | 三菱自動車工業 |
8位 | -28% | マネックスグループ |
9位 | -25.43% | SHIFT |
10位 | -25.29% | コーセー |
※出所:QUICK(2025年1月6日~12月17日)
下落率上位には、業績見通しの悪化や先行き不透明感の強い銘柄が目立ちました。
臨床検査機器のシスメックス<6869>は業績予想の下方修正を受けて急落し、国産AI関連で一時話題になったさくらインターネット<3778>も、大型案件の終了による利益予想の引き下げなどが重荷となり大きく下落しました。
そのほか、ユニ・チャーム<8113>やコーセー<4922>は、中国事業の低迷やコスト増などを背景に下落が続き、同じ消費関連でも業績動向で明暗が分かれる結果となりました。
記事作成日:2025年12月19日
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