💡この記事のポイント
✅オルカンとS&P500の運用状況は好調
✅リスク分散のためには、新興国株や高配当株の組み合わせも有効
✅分散投資に使える参考ファンドもご紹介
🔎登場する主なファンド
✅eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 愛称:オルカン
✅eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
✅HSBC インド オープン
✅日経平均高配当利回り株ファンド
✅三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド
✅オルカンとS&P500の運用状況は好調
✅リスク分散のためには、新興国株や高配当株の組み合わせも有効
✅分散投資に使える参考ファンドもご紹介
✅eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 愛称:オルカン
✅eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
✅HSBC インド オープン
✅日経平均高配当利回り株ファンド
✅三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド
人気上位の「オルカン」と「S&P500」
オルカンの運用状況
S&P500の運用状況
「オルカン」と「S&P500」はどちらを選ぶ?
安定的な資産運用をするには?
参考ファンド
投資信託の人気ランキングで常に上位にランクインしているのが、通称「オルカン」と「S&P500」です。オルカンの正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 愛称:オルカン」、S&P500は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、ともに三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。
この2つの投資信託は、NISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」でも購入可能で、「銘柄選びに迷ったらオルカンかS&P500」と指南する専門家も少なくありません。今回は、そんな「オルカン」と「S&P500」の現状を分析してみたいと思います。
まず、「オルカン」ですが、こちらは「オール・カントリー」と名前がついている通り、日本を含む先進国および新興国の株式市場に連動する投資成果を目指す投資信託です。
ただ、直近の月次レポート(6月30日時点)を見ると、組入トップは米国の63.4%で、2位の日本4.8%とは大きな開きがあります。「オール・カントリー」とうたってはいるものの、実際には米国株の動向に大きく左右されるということがわかります。
オルカンの組入上位10カ国・地域
組入順 | 国・地域 | 比率 |
---|---|---|
1 | 米国 | 63.4% |
2 | 日本 | 4.8% |
3 | 英国 | 3.3% |
4 | カナダ | 2.8% |
5 | フランス | 2.4% |
6 | ドイツ | 2.3% |
7 | スイス | 2.1% |
8 | 台湾 | 1.9% |
9 | インド | 1.9% |
10 | ケイマン諸島 | 1.8% |
※2025年6月30日時点
気になるパフォーマンスですが、こちらは絶好調で、8月1日には設定来高値を更新し、基準価額は29,103円まで上昇しています。つまり、この時点では、過去に購入した投資家は利益が出ている計算になります。
組入銘柄の上位10銘柄は以下の通りで、エヌビディア<NVDA>やマイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>が組入上位銘柄に並んでいます。米国株市場では、半導体大手のエヌビディアや、ソフトウェアを手がけるマイクロソフトなどが史上最高値を更新していますので、これらのパフォーマンスをしっかりと享受しています。
オルカンの組入上位10銘柄
組入順 | 銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | エヌビディア | 4.5% |
2 | マイクロソフト | 4.1% |
3 | アップル | 3.5% |
4 | アマゾン・ドット・コム | 2.5% |
5 | メタ・プラットフォームズ | 1.9% |
6 | ブロードコム | 1.4% |
7 | アルファベット(クラスA) | 1.2% |
8 | テスラ | 1.1% |
9 | 台湾セミコンダクター | 1.1% |
10 | アルファベット(クラスC) | 1% |
※2025年6月30日時点
次に、「S&P500」を見ていきましょう。こちらは、米国の主要株価指数の「S&P500」の値動きに連動する投資成果を目指す投資信託です。
S&P500は、米国を代表する約500社の株価から算出される指数で、米国株市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国株市場の値動きをストレートに反映する指標とされています。なお、S&P500は、時価総額や利益など複数の厳しい条件をクリアした企業で構成される指数です。組入上位銘柄は以下の通りです。
S&P500の組入上位10銘柄
組入順 | 銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | エヌビディア | 7.3% |
2 | マイクロソフト | 7% |
3 | アップル | 5.7% |
4 | アマゾン・ドット・コム | 4% |
5 | メタ・プラットフォームズ | 3% |
6 | ブロードコム | 2.4% |
7 | アルファベット(クラスA) | 2% |
8 | テスラ | 1.7% |
9 | バークシャー・ハサウェイ | 1.7% |
10 | アルファベット(クラスC) | 1.6% |
※2025年6月30日時点
基準価額の推移は、8月1日には設定来高値を更新し、34,806円まで上昇しました。ちなみに、設定は2018年7月3日で、設定来のパフォーマンスは238.63%と、基準価額は3倍高を達成しています(2025年8月6日時点)。
オルカンとS&P500のどちらを選ぶかはとても悩ましいところですが、基本的には、「米国一極集中を避けて、その他の国にも資産を分散しておきたい」と考えるならオルカン、米国経済が今後も順調に推移すると考えて、より高いパフォーマンスを狙いたいと思うならS&P500が良いでしょう。
また、資産の一部をほかの投資信託にも振り分けておきたいと考えるなら、新興国に集中投資するものや、高配当を狙った投資信託に投資するのも選択肢です。
例えば、成長著しいインドの株式に投資するものや、米国株や日本株のなかでも高い配当を出している会社に投資する投資信託を組み入れておくと、オルカンやS&P500とは異なるパフォーマンスが期待できるためリスク分散にもなります。
また、株式だけでは不安という人は、株式や債券、REIT(上場投資信託)など、さまざまな資産に分散投資するバランス型の投資信託や、ここ数年、絶好調の金(ゴールド)に投資する投資信託もおすすめです。
いずれにしても、資産運用はじっくりと腰を据えて長期間で考えるのが王道です。目先のパフォーマンスに一喜一憂するのではなく、将来に向けて、リスクを分散しながら資産を増やしていくことを心がけたいものです。
✔️新興国株に分散投資できるインデックスファンド
✔️主な投資地域は、中国27.2%、台湾18.5%、インド17.7%、韓国10.3%、ブラジル3.6%
✔️組入上位には、台湾セミコンダクター、テンセント、アリババ、シャオミなど
✔️業界最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimシリーズ
✔️NISA:つみたて投資枠・成長投資枠
✔️インドの企業やインドで稼ぐ企業に投資
✔️持続的な成長性と割安感のある銘柄を選別
✔️組入上位業種は、銀行20.7%、金融サービス10.5%、ソフトウェア8.5%、エネルギー8.1%、資本財7.3%
✔️150年以上歴史のある金融グループのネットワークを活用した運用
✔️NISA:成長投資枠
✔️日経平均採用銘柄の中から予想配当利回りの上位30銘柄に投資
✔️高配当の大型株に投資し、配当(分配金)をもらいながら値上がりも狙える
✔️高配当株はマーケット下落時の下値抵抗力も期待できる
✔️6月、12月に分配を行う方針
✔️NISA:つみたて投資枠・成長投資枠
✔️安定運用を目指すバランスファンド
✔️投資比率は、国内債券50.9%、外国債券18.5%、外国株式16%、国内株式7%、世界REIT(不動産投資信託)6.7%、その他1%
✔️債券が約7割、通貨は円が約6割でリスクは抑えめ
✔️より保守的なバランスファンドを求める方に向いている
✔️NISA:成長投資枠
✔️国内の金(ゴールド)価格の値動きを捉えることを目指す
✔️現物資産の金に手軽に投資できるファンドとして人気
✔️金はリスク回避先としても好まれる
✔️株式とは違う値動きをする傾向があり、分散投資に役立つ
✔️NISA:成長投資枠
記事作成日:2025年8月7日
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