💡この記事のポイント
✅トランプ関税の影響により米国で物価が高止まりする可能性も
✅ハイテク株が売られディフェンシブ株へ資金シフトの流れ
✅日米のディフェンシブ株3+28銘柄をご紹介
🔎登場する銘柄
✅ウォルマート、コストコ・ホールセール、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
✅トランプ関税の影響により米国で物価が高止まりする可能性も
✅ハイテク株が売られディフェンシブ株へ資金シフトの流れ
✅日米のディフェンシブ株3+28銘柄をご紹介
✅ウォルマート、コストコ・ホールセール、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
関税発動で高まる物価高止まりの懸念
ウォルマート<WMT>
コストコ・ホールセール<COST>
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>
その他関連銘柄
昨今、トランプ大統領による関税政策の影響が懸念されています。2月4日から中国に10%、3月4日からカナダとメキシコからの輸入品に対して25%の関税を発動しました。さらに同日、中国は20%に引き上げられました。
中国とカナダ、そしてメキシコは米国の輸入相手国上位であるため、関税の発動によって米国で物価が高止まりした場合、個人消費に影響を及ぼすことへの懸念が高まっています。また、トランプ氏は円安ドル高にある為替相場も快く思っておらず、日本に対しても関税を課して対抗する考えであることが報じられるなど、関税の影響は今後、日本にも及んできそうです。
これらの状況から、エヌビディア<NVDA>をはじめとする半導体株やハイテク株が売られ、食品や生活必需品などの「ディフェンシブ株」が買われる資金シフトが起きています。ここから先は、ハイテク株のリバウンド狙いと、ディフェンシブ株への資金流入の2つの動きが注目されそうです。
そこで今回は、消費者の節約志向の高まりで支持されやすい日米のディフェンシブ株を3銘柄ご紹介します。
世界最大規模のスーパーマーケットチェーン。北米や中米など世界15カ国で展開。
スーパーマーケット「ウォルマート」は、生活必需品を中心に安価な商品を数多く取り扱っています。物価高が継続しているため、安価な商品を取り扱うスーパーマーケットが支持されているようです。
2025年1月前期の業績は売上高が前年比+4.1%、営業利益が同+9.2%と増収増益で好調だったことから、通期の配当を0.83ドルへ増配しました。
その一方で、消費者の財布の紐が固くなっている他、関税引き上げによる影響を予測することが困難であることから、2026年1月期今期の収益見通しが例年通りではあるものの、市場予想を下回る結果となりました。
ただその後、下げすぎの反動と「ハイテク株売り・ディフェンシブ株買い」の流れから株価は反発の動きも見せています。
株価は2015年11月安値18.77ドルから長期上昇基調で、今年2月14日上場来高値105.30ドルまで上昇しました。ただ、その後は利益確定売りに押されて100ドルを割り込み、調整に転じています。ディフェンシブ株への資金シフトが続けば高値更新の動きも期待できるかもしれません。
会員制倉庫型店舗のスーパー。ナショナルブランドやプライベートブランド等の選ばれた商品を低価格で世界各国で提供。
「COSTCO(コストコ)」は従来からあるスーパーマーケット等の陳列とは異なり、店舗内は倉庫のような陳列となっていて、オリジナリティ溢れる様々な品物を、大容量かつ低価格で販売している点が日本国内でも人気を集めています。
コストコでは米国とカナダで2024年9月に年会費が値上げされましたが、日本でも今年5月からの値上げが予定されています。
2024年9-11月期の業績は増収増益と好調だった他、年末商戦の12月も市場予想を上回り、好調な売上を維持していたことが明らかになりました。
目先では3月6日の取引終了後に予定されている決算発表が注目されます。アナリストらは増収増益を予想しているようです。
株価は2024年12月高値1,008.25ドルから今年1月2日安値902ドルへ下落。その後2月13日上場来高値1,078.23ドルまで上昇し、足元は1,040ドル前後で推移しています。
総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を中心に、「ユニー」「長崎屋」など様々な小売店を世界各国で展開。
「ドン・キホーテ」では季節等に応じて頻繁に入れ替えが行われる商品の品揃えや陳列に加え、大容量かつ低価格で販売しているオリジナル商品等が、国内外の顧客から人気を集めています。
2024年7-12月期(2四半期累計)の純利益は、従来の減益予想から一転して前年同期比+12%の増益となりました。月次の販売状況が好調なため通期の業績を上方修正し、16期連続で過去最高益を更新する見込みです。
株主優待は6月末と12月末を基準に、100株以上保有する株主に2,000円相当の「majicaポイント」を付与します。
今期の配当金は34円を予定しており、予想配当利回りは0.84%超を見込んでいます(2025/3/3現在)。
ディフェンシブ株という側面と共に、インバウンド(訪日外国人)関連という面でも堅調な業績と株価推移が魅力で、押し目は注目されそうです。
株価は2024年3月高値4,122円から8月昨年来安値3,047円まで下落。その後は上昇が継続し、今年2月6日上場来高値4,416円まで上昇しました。足元は4,000円前後での調整となっています。
ダラー・ツリー
ダラー・ゼネラル
ターゲット
コカ・コーラ
ペプシコ
モンスター・ビバレッジ
クラフト・ハインツ
キャンベルズ
ヤム・ブランズ
ハーシー
ドミノ・ピザ
チポトレ・メキシカン・グリル
ジョンソン・エンド・ジョンソン
武田薬品工業
花王
味の素
アサヒグループホールディングス
キリンホールディングス
ユニ・チャーム
明治ホールディングス
日清食品ホールディングス
ヤクルト本社
サントリー食品インターナショナル
ゼンショーホールディングス
しまむら
イオン
JR東日本
東京ガス
記事作成日:2025年3月4日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。
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