💡この記事のポイント
✅政策金利の据え置きにFRB内で意見が対立
✅FRBへの利下げ圧力は継続
✅利下げで恩恵を受けやすいハイテク株と好配当株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅ハイテク株:パランティア、テスラ、サービスナウ
✅好配当株:コカ・コーラ、P&G、ベライゾン
✅政策金利の据え置きにFRB内で意見が対立
✅FRBへの利下げ圧力は継続
✅利下げで恩恵を受けやすいハイテク株と好配当株をご紹介
✅ハイテク株:パランティア、テスラ、サービスナウ
✅好配当株:コカ・コーラ、P&G、ベライゾン
利下げを巡り意見が対立
利下げ圧力は当面続く
利下げで値上がり期待のハイテク株5選
利下げで魅力高まる好配当株5選
2025年7月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が5会合連続で4.25〜4.5%に据え置かれました。市場の注目が集まっていた9月の利下げについて、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長から明確なシグナルはなく、早期の利下げ期待は後退しました。
今回のFOMCで注目すべきは、FRBメンバーのボウマン副議長とウォラー理事の2人が0.25%の利下げを主張し、反対票を投じたことです。FOMCで2人の反対票が出るのは、1993年以来、実に32年ぶりの事態です。これは、FRB内部でも今後の金融政策の方向性について、意見が割れていることを示しています。
パウエル議長は会見で、関税がインフレに与える影響への懸念を示しており、利下げには慎重な姿勢を崩していません。これを受け市場では、これまで60%を超えていた9月の利下げ確率が、50%を下回る水準まで低下しました。
一方、トランプ大統領はパウエル議長に対し、公然と利下げを要求しています。FRB本部に直接足を運び、金利を引き下げるよう圧力をかけるなど、政治的な側面も金融政策の行方に影響を与えかねない状況です。
今後の金融政策は、引き続き雇用や物価に関する経済指標次第となりそうですが、FRB内の意見の対立やトランプ大統領の要求などもあり、パウエル議長への利下げ圧力は当面かかり続けると見られます。
そこで、今後もしFRBが利下げをした場合、恩恵を受けやすいハイテク株と好配当株をご紹介します。
金利が下がると国債などの安全資産から株式などのリスク資産に資金が流れ、成長期待の高いハイテク株が買われやすくなる傾向があります。
iPhoneやMacなどの革新的なハードウェアと、App Storeなどのサービス事業で世界をリードする巨大テクノロジー企業です。 金利低下は消費者の購買意欲を刺激するため、高価格帯である同社製品の販売にとって追い風になると期待されています。株価はもみ合いが続き出遅れているだけに、販売増に繋がるニュースは起爆剤になるかもしれません。
政府機関や大手企業向けに、ビッグデータ解析プラットフォームを提供する企業です。防衛や金融、製造業など幅広い分野で採用が進んでおり、金利低下で企業の導入コストが下がれば、事業機会の増加に直結すると考えられます。AI(人工知能)投資への貢献も期待されているようです。
個人や企業が簡単にオンラインストアを開設できるEコマース(電子商取引)プラットフォームの最大手です。金利低下が個人消費を活性化させ、オンラインでの購買活動が活発になることで、同社のプラットフォームを利用する事業者と、その取引額の増加が期待されます。直近では、アナリストが新たに強気見通しで調査を開始し大幅高しました。
EV(電気自動車)の世界的リーダーであり、自動運転技術やエネルギー事業にも注力しています。同社のような成長著しい企業は、将来の大きな収益を見込んで多額の先行投資を行っており、金利低下は資金調達コストの軽減を通じて、事業拡大をさらに加速させる要因となります。直近は逆風が多く、株価も伸び悩んでいるだけに、反転となれば上昇余地も多そうです。
企業の業務プロセスを自動化・効率化するクラウドプラットフォームを提供しています。利下げによって企業のIT投資意欲が刺激されると、業務効率化へのニーズがさらに高まり、同社のサービス導入が加速する可能性があります。直近では、好決算や今期サブスク収入予想の上方修正で大幅高しました。
配当利回りが高い株は、金利低下で相対的に配当の魅力が高まり、安定したリターンを求める投資家から選ばれやすくなります。
世界最大の飲料メーカーであり、景気の変動に比較的強いディフェンシブ銘柄として知られています。長年にわたり安定した配当を続けており、金利低下時にはその魅力が一層高まります。
連続増配年数は60年以上、予想配当利回りは2.95%
洗剤や化粧品など、世界中で利用される日用品を幅広く手掛ける企業です。生活必需品が中心のため業績が安定しており、長期にわたって増配を続ける連続増配株としても有名です。
連続増配年数は60年以上、予想配当利回りは2.84%
医薬品と医療機器の二大事業を柱とする世界的なヘルスケア企業です。特にがんや免疫疾患などの領域を扱う医薬品事業は、安定した収益源となっています。景気に左右されにくい事業特性と盤石な財務基盤は、安定した配当を求める投資家にとって大きな魅力でしょう。
連続増配年数は60年以上、予想配当利回りは3.02%
世界最大級の総合エネルギー企業です。利下げが世界経済の成長期待を押し上げれば、原油需要の増加を通じて収益も拡大し、配当のさらなる増配に繋がる可能性もあります。
連続増配年数は40年以上、予想配当利回りは3.65%
米国の通信大手で、5G網の整備など巨額の設備投資を継続しています。そのため、金利が低下すると多額の借入コストが軽減され、本業の収益にも好影響を与えます。安定した事業基盤と高い配当利回りは、金利低下局面で投資家の関心を集めやすくなりそうです。
連続増配年数は15年以上、予想配当利回りは6.38%
※出所:QUICK(予想配当利回りは2025年8月1日時点)
※予想配当利回りは予想配当より算出しており、確定しているものではありません
記事作成日:2025年8月4日
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