マグニフィセント・セブン+ブロードコム!最新動向

💡この記事のポイント

✅マグニフィセント・セブンは米国の巨大ハイテク企業7社

✅時価総額でテスラを抜くなどブロードコムも順調

✅マグニフィセント・セブンとブロードコムの動向をご紹介

🔎登場する主な銘柄

アルファベットアップルエヌビディアブロードコム


目次

ブロードコムが時価総額でテスラ超え

米国の巨大ハイテク株8銘柄

マグニフィセント・セブン+ブロードコム!最新動向

ブロードコムが時価総額でテスラ超え

今回は、「マグニフィセント・セブン(M7)」と呼ばれる米国を代表する巨大ハイテク企業7社に、ブロードコム<AVGO>を加えた8銘柄を取り上げます。なお、マグニフィセント・セブンという総称は、米国で1960年代に公開され、大ヒットした映画「The Magnificent Seven(荒野の七人)」にちなんでつけられました。


マグニフィセント・セブンの中では、テスラ<TSLA>の業績が低迷している一方で、ブロードコムの業績は好調で時価総額は1兆ドルを突破し、テスラを上回っています。マーケット関係者の間では、ブロードコムはテスラに代わるM7候補との呼び声も高まっています。また、マグニフィセント・セブンにブロードコムを加え、「BATMMAAN(バットマン)」として紹介されたこともあります。


今回は、このもっとも注目度の高い時価総額上位の8銘柄の動向をご紹介します。


米国の巨大ハイテク株8銘柄

アルファベット<GOOGL>

インターネット上での検索サービス「Google」のほか、Android OSやウェブブラウザなどを手がけています。


AI(人工知能)への取り組みを積極的に進めており、7月16日にはAI検索モデル「Gemini 2.5 Pro」をGoogle検索の「AIモード」に移行し、検索でGeminiの最もインテリジェントなAIモデルにアクセスできるようにしました。


7月23日に発表した2025年4-6月期決算は、売上高が前年同期比13.8%増の964億ドル、営業利益は14%増の312億ドルと好決算でした。


株価は、全体相場が急落した4月7日年初来安値140.53ドルを底に順調に反発しており、7月24日高値197.95ドルまで上昇しました。


アップル<AAPL>

モバイル通信機器、メディア機器、パソコンなどの製造・販売を手がけています。


5月に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比5.1%増の953億ドル、営業利益は同6.1%増の295億ドルと好決算で着地しました。なお、2025年4-6月期決算は7月31日に発表される予定です。


同社は、開発者向けイベント「WWDC25」でiOSやiPadOSの次期バージョン「iOS 26/iPadOS 26」の今秋リリースを発表しています。


株価は2月25日年初来高値250ドルから4月8日年初来安値169.21ドルへ下落。その後はおよそ200~210ドル程度で推移しています。


メタ・プラットフォームズ<META>

「Facebook」や「Instagram」などの運営のほか、VR(仮想現実)やMR(複合現実)、AR(拡張現実)関連製品の研究・開発も手がけています。


4月発表の2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比16.1%増の423億ドル、営業利益は同27%増の175億ドルと2ケタ増収増益でした。2025年4-6月期決算は7月30日に発表予定です。


最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏は7月14日、AI開発を支えるために複数の大規模データセンターを建設中で、第1弾は来年稼働予定であることを明らかにしました。


株価は4月21日年初来安値479.8ドルから順調に回復し、6月30日年初来高値747.9ドルまで上昇し、その後は700ドル前後で推移しています。


アマゾン・ドット・コム<AMZN>

インターネットでの小売販売のほか、電子書籍リーダーやタブレット端末などの電子デバイスの製造、販売も手がけています。


5月に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比8.6%増の1,556億ドル、営業利益は同20.2%増の184億ドルと好調でした。2025年4-6月期決算は7月31日に発表予定です。


7月16日には、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)がメタ・プラットフォームズと共同で、Llamaモデルを使用して革新的なAIソリューションを構築するスタートアップを支援することを発表しています。


株価は4月7日年初来安値161.38ドルから順調に回復基調をたどり、7月24日高値236ドルまで上昇しています。


マイクロソフト<MSFT>

ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。


4月に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比13.3%増の700億ドル、営業利益は同16%増の320億ドルと2ケタ増収増益となっています。2025年4-6月期決算は7月30日に発表予定です。


7月8日には、同社とオープンAIがAFT(米国教師連盟)と連携し、40万人の教師を対象とした史上最大規模のAI教育プログラムを開始すると発表しました。


株価は1月28日高値448.38ドルから4月7日年初来安値344.79へ下落。5月以降は右肩上がりの推移が継続し、7月25日には一時518.29ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。


テスラ<TSLA>

EV(電気自動車)や関連部品の設計・製造・販売などを手がけています。


7月15日には、インドに初のショールームを開店しました。中国製のEVを輸入販売し、9月までに納車をはじめます。


7月23日に発表した2025年4-6月期決算は、売上高が前年同期比11.8%減の224億ドル、営業利益は42.5%減の9.2億ドルと減収減益で着地しています。売上高は過去10年以上で最悪の落ち込みで、イーロン・マスクCEOの政治的な発言による不買運動や中国メーカーとの競争激化が影響したと見られています。


株価は1月17日年初来高値439.74ドルから4月7日年初来安値214.25へ下落。5月以降はおよそ300~350ドル程度で推移しています。


エヌビディア<NVDA>

AIおよび半導体関連の指標的な銘柄です。コンピューターの画像処理に用いるGPU(画像処理半導体)の開発・製造などを手がけています。


5月に発表した2025年2-4月期決算は、売上高が前年同期比69.2%増の440億ドル、営業利益は同28%増の216億ドルと大幅な増収増益となりました。2025年5-7月期決算は8月27日に発表予定です。


7月14日には、AI半導体「H20」について、中国への出荷を再開する方針を明らかにしています。


株価は1月7日高値153.13ドルから4月7日年初来安値86.62ドルへ下落。その後は反発が続き、7月29日には一時179.38ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。


ブロードコム<AVGO>

半導体デバイスとインフラストラクチャ・ソフトウェアの設計、開発、販売を手がけています。


6月に発表した2025年2-4月期決算では、データセンター向けAI半導体の旺盛な需要によって、売上高が前年同期比20.2%増の150億ドル、営業利益が96.6%増の58.2億ドルと大幅増益で着地しました。


6月3日には世界初の102.4テラビット/秒のスイッチング容量をシングルチップで提供する「Tomahawk 6」シリーズの出荷を発表しました。これにより、データセンターの処理能力の大幅な向上が期待できます。


株価は1月24日高値249.59ドルから4月7日年初来安値138.1ドルへ下落。その後は上昇が続き、7月29日には一時302.19ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。



記事作成日:2025年7月30日


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