💡この記事のポイント
✅AI(頭脳)とロボティクス(身体)が融合する「フィジカルAI」が市場のテーマに
✅日米大手企業によるロボティクス分野への提携・出資が加速
✅次世代ロボット技術に関連する日米の注目銘柄10選をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅日本株:ファナック、安川電機、ソフトバンクグループ、NTT、キーエンス
✅米国株:エヌビディア、テスラ、アルファベット、セールスフォース、ブロードコム

✅AI(頭脳)とロボティクス(身体)が融合する「フィジカルAI」が市場のテーマに
✅日米大手企業によるロボティクス分野への提携・出資が加速
✅次世代ロボット技術に関連する日米の注目銘柄10選をご紹介
✅日本株:ファナック、安川電機、ソフトバンクグループ、NTT、キーエンス
✅米国株:エヌビディア、テスラ、アルファベット、セールスフォース、ブロードコム
ファナック<6954>
安川電機<6506>
ソフトバンクグループ<9984>
NTT<9432>
キーエンス<6861>
エヌビディア<NVDA>
テスラ<TSLA>
アルファベット<GOOGL>
セールスフォース<CRM>
ブロードコム<AVGO>
2025年12月に入り、株式市場ではAI(人工知能)への関心が「フィジカルAI」および「ロボティクス」へ急速に広まっています。これまで市場を賑わせてきたのは、文章や画像を生成するデジタル空間のAIでしたが、投資家の関心は、ロボットや機械を自律的に制御し「現実世界でロボットが動くためのAI」であるフィジカルAIへと広がり始めているようです。
この流れを象徴するように、12月上旬には大手企業によるロボティクス分野での具体的な動きが相次いで報じられました。ファナック<6954>とエヌビディア<NVDA>の協業や、NTTグループによるロボット制御スタートアップへの出資など、AIを搭載した次世代ロボットの実用化への期待感が株価を押し上げる場面も見られています。また、トランプ大統領がロボティクス分野の支援を検討していると報じられ、テスラ<TSLA>などロボティクス関連株が上昇しました。
そこで今回は、頭脳としてのAIと身体としてのロボティクスが融合した新トレンド「フィジカルAI」に関連する日米の10銘柄をご紹介します。
産業用ロボットで世界トップクラスのシェアを持つ企業です。2025年12月1日、米半導体大手エヌビディアとの協業を発表しました。工場向けロボットにAIを搭載し、人の言葉を理解して作業できるようにする取り組みで、市場からは「フィジカルAI」への本格的な参入として好感されたようです。株価もこの発表を受けて急伸しました。
サーボモーターやインバーターなどで高い技術力を持つ、代表的なロボティクス銘柄です。ソフトバンク<9434>と協業し、オフィスビルなどで自律的に作業を行うAIロボットの実用化を目指すと発表しています。また、エヌビディアの画像処理半導体(GPU)を搭載し、自ら考えて動くロボットの生産に着手すると報じられており、ロボティクス×AI分野での展開を加速させているようです。
AI分野への投資を積極的に行う投資会社です。孫正義会長兼社長は「次のフロンティアはフィジカルAIだ」とかねてより語っており、2025年10月にはスイス重電大手ABBのロボット事業を買収すると発表しました。グループ全体で、ロボットや自動運転といったロボティクス分野への覇権争いに挑んでいるようです。
国内通信最大手です。2025年12月2日、ロボット制御ソフトを開発するスタートアップ「Mujin(ムジン)」との資本業務提携を発表しました。グループ会社などを通じて約200億円規模の出資を行い、NTTの次世代通信基盤「IOWN」やAI技術と、ムジンのロボティクス技術を組み合わせ、物流や製造現場での自動化推進を目指すとのことです。
ファクトリーオートメーション(FA)用のセンサーなどを手掛ける企業です。高度なロボティクスを実現するためには、ロボットが周囲の状況を正確に把握するための高性能なセンサーが不可欠です。市場では、AIロボット分野への資金流入に伴い、同社のようなロボティクスを支えるFA関連の優良銘柄も物色対象となっており、2025年12月4日に急反発しました。
AI向け半導体で圧倒的なシェアを持つ米国の企業です。生成AIブームを牽引してきましたが、ロボティクス分野でも中心的な役割を担っています。前述の通り、ファナックや安川電機といった日本のロボットメーカーとも協業を進めており、ロボットの「頭脳」となるAI半導体の需要は、今後も底堅いとの見方があるようです。
電気自動車(EV)だけでなく、ヒト型ロボットの開発にも注力している米国企業です。同社が開発するヒト型ロボット「オプティマス」などに使用するため、先端半導体の製造をサムスン電子に発注したとの報道もあり、次世代ロボティクスの実装に向けた動きが注目されています。市場の一部では、フィジカルAIが半導体の将来の需要を支えるとの期待も出ています。
グーグルの親会社です。生成AIモデル「Gemini 3」の評価が高まっており、AI開発競争において存在感を示しています。AI相場の主役が入れ替わる中で資金がシフトしており、ロボティクス分野でも新たな成果が出れば、さらなる株価の押し上げ材料になる可能性があるとの指摘もあります。
顧客管理システム(CRM)大手の米国企業です。傘下のベンチャーキャピタル部門である「セールスフォース・ベンチャーズ」を通じて、前述のロボット制御ソフト開発企業「Mujin」に出資を行っています。ハードウェアとしてのロボット製造ではありませんが、ロボティクスの普及を支えるソフトウェアやエコシステムの一角として関わりを持っています。
通信向け半導体などの大手メーカーです。グーグルが独自設計するAI半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」の設計で提携しており、いわゆる「グーグル陣営」として株価が上昇傾向にあります。ロボットがフィジカルな世界で稼働するためには、膨大なデータを処理・通信するインフラが必要であり、同社の技術が貢献する場面がありそうです。
記事作成日:2025年12月4日