💡この記事のポイント
✅AIに続く次のテーマとして注目が集まる量子コンピューター
✅実用化されれば、私たちの社会に大きな変革をもたらす可能性
✅量子コンピューティング関連の米国株3選をご紹介
🔎登場する銘柄
✅インターナショナル・ビジネス・マシーンズ、アマゾン・ドット・コム、ハネウェル・インターナショナル

✅AIに続く次のテーマとして注目が集まる量子コンピューター
✅実用化されれば、私たちの社会に大きな変革をもたらす可能性
✅量子コンピューティング関連の米国株3選をご紹介
✅インターナショナル・ビジネス・マシーンズ、アマゾン・ドット・コム、ハネウェル・インターナショナル
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>
アマゾン・ドット・コム<AMZN>
ハネウェル・インターナショナル<HON>
オープンAIが対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を公開して以降、世界の株式市場ではAI投資が拡大することへの期待から、AI関連銘柄に注目が集まる状況が続いています。
そのAIに続く次のテーマとして注目が集まっているのが、量子力学の原理を応用して並列的な計算を可能にする次世代型コンピューターである量子コンピューターです。
この技術が実用化されれば、AIの進化を加速させたり、画期的な新薬や新しい素材を開発したり、金融市場の予測精度を飛躍的に向上させたりと、私たちの社会に大きな変革をもたらすかもしれません。
2025年10月23日には、米政府が量子コンピューターを手がける複数の有力スタートアップ企業への出資を検討していると報じられました。具体的には「イオンQ」「リゲッティ・コンピューティング」「D-ウェーブ・クオンタム」「クアンタム・コンピューティング」「アトムコンピューティング」といった企業が政府と協議していると伝えられています。
これは、暗号解析など安全保障の根幹に関わる重要技術を囲い込み、国家ぐるみで開発を進める中国に対抗する狙いがあるとみられています。この報道を受けて、株式市場でも一部の関連銘柄が上昇するなど、量子コンピューティングへの関心が改めて高まっているようです。
なお、「量子コンピューター」は、量子力学の原理を応用して計算を行う「コンピューター/ハードウェア」そのものを指し、「量子コンピューティング」は、量子コンピューターを用いて計算を実行する「技術や分野」を指します。
そこで今回は、量子コンピューティング関連の米国株3銘柄をご紹介します。
世界170カ国以上でコンサルティング、システムインテグレーションなどのサービスを提供。
同社は先進的な量子コンピューターの開発に取り組むリーディングカンパニーとして知られています。
金融大手HSBCは、同社の量子プロセッサー「ヘロン」を活用して金融市場に量子コンピューティングを導入して再建取引の実証実験を行い、世界初の成果を上げたことを発表しました。
また、半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>と連携して、量子コンピューターと高性能コンピューティングを組み合わせた次世代コンピューティングアーキテクチャの共同開発を計画していることを発表しました。
足元では、量子コンピューティングの「エラー訂正アルゴリズム」を、AMD製の従来型チップ(FPGA)上で実行できると発表したことで、実用化への期待が高まっているようです。
株価は4月7日年初来安値214.5ドルから6月25日高値296.16ドルへ上昇。その後8月12日安値233.36ドルまで下落しましたが、10月27日年初来高値313.5ドルまで上昇しました。
ネット通販世界最大手。米国をはじめ日本や英国など世界中で事業展開。企業向けクラウドコンピューティングプラットフォームのAWS(Amazon Web Services)も世界シェア1位。
AWSは新しい量子コンピューティングチップ「Ocelot(オセロット)」を発表しました。量子コンピューターが計算中に発生する誤りを修正するために必要な追加の量子ビット数・計算資源・時間である、量子エラー訂正の実装コストを従来のアプローチと比較して最大90%削減できるようです。
同社が提供する量子コンピューティングプラットフォーム「Amazon Braket(アマゾン ブラケット)」では、クラウドサービスを通じて、複数の量子コンピューターにアクセスして利用することができます。
このBraketでは、今回報道で名前が挙がったイオンQ、リゲッティ、D-ウェーブの量子ハードウェアも利用可能となっており、量子技術の普及を後押ししているようです。
株価は2月4日年初来高値242.52ドルから4月7日年初来安値161.38ドルへ下落。その後7月31日高値236.53ドルまで上昇も8月4日安値211.42ドルへ下落。直近は220ドル前後で推移しています。
航空宇宙技術、産業オートメーション、ビルオートメーション、エネルギーと持続可能性ソリューション分野で事業を展開。
同社は量子コンピューティング部門を分社化して、量子コンピューターのハードウェアとソフトウェアの両方を開発する量子コンピューター企業「クオンティニュアム(Quantinuum)」を2021年に設立しました。
クオンティニュアムは「イオントラップ」方式という、超伝導方式とは異なるアプローチで世界最高クラスの性能を持つ量子コンピューターを開発、提供する企業で、2025年に約6億ドルの資金調達を実施しました。エヌビディア<NVDA>のベンチャーキャピタル部門をはじめ、国内外の企業がクオンティニュアムへ投資を行いました。
同社はクオンティニュアムの過半数株式を保有する主要株主として技術や資金、事業戦略などに関わっており、企業が成長することによる恩恵が期待されています。
株価は、2024年11月上場来高値242.77ドルから今年4月9日年初来安値1794.36円へ下落。その後7月9日年初来高値241.72ドルまで上昇したものの、業績見通しを嫌気して下落に転じ、10月13日安値200.61ドルまで下落。直近は215ドル前後で推移しています。
記事作成日:2025年10月28日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。