💡この記事のポイント
✅ブル型ETFは株価上昇で利益、ベア型ETFは株価下落で利益
✅短期売買向きで、通常より大きな利益が狙えるものも
✅リスクヘッジとしても活用できる
🔎登場する主な銘柄
✅日本ETF:日経平均インバースETF、日経平均ダブルインバースETF、日経平均レバレッジETF
✅米国ETF:Appleチャレンジコース、テスラ逆連動コース、半導体チャレンジコース
株価の下落も利益になるベア型ETFとは?
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投資の三大原則は、「長期」「つみたて」「分散」ですが、一方で1日の内に売買を手仕舞うデイトレードや、数日間から数週間で取引を完結させるスイングトレードなど短期投資を行う投資家もいます。特に、昨今のような変動率の高い相場環境は、株価の上下動も激しく、短期投資向きといえそうです。
そんな短期投資に向いているのが、ブルベアETF(上場投資信託)と呼ばれる金融商品です。ETFは、株式市場に上場している投資信託で、個別株同様、株式市場がオープンしている時にはいつでも売買が可能です。
なお、ブルベアとは、相場の強気(BULL)と弱気(BEAR)を示す言葉です。ブルは雄牛のことで、角を下から上に突き上げることから強気(相場上昇)を、ベアは熊のことで前足を上から下へ振り下ろすことから弱気(相場下落)を示します。つまり、ブル型のETFは株価上昇で利益が出るように、ベア型は株価下落で利益が出るように設計されたETFということになります。なお、ブル型はレバレッジ型、ベア型はインバース型と呼ばれることもあります。
たとえば、PayPay証券では、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、エヌビディア<NVDA>やテスラ<TSLA>といった米国の人気銘柄をはじめ、多くのブルベアETFを取り扱っています。PayPayアプリの「PayPay資産運用」では100円から、PayPay証券アプリでは1,000円から購入することができます。
米国の個別株に投資するブル型ETFの場合、対象銘柄の日々の変動率の約2倍の値動きをすることになるため、株価が上昇することで個別株以上のパフォーマンスを期待することができます。
一方、個別株の株価下落で利益を狙うベア型では、対象銘柄の株価とは逆方向に動き、日々の変動率の約1倍の値動きとなります。たとえば、対象銘柄が3%下落した場合には、ベア型ETFでは約3%上昇することになります。
個別株ばかりではなく、日米の主要株価指数もOK
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米国の個別株以外にも、米国の主要株価指数である「S&P500」に連動するものや、日本の「日経平均」に連動するブルベア型のETFもあります。なお、日経平均に連動するブルベア型のETFでは、ブル型を「レバレッジ型」、ベア型を「インバース型」と呼んでいます。株価指数を対象にしたブルベア型のETFでは、原資産に対する倍率が3倍など個別株のブルベアETFとは異なる場合がありますので、購入の際には必ず確認してください。
ここからは、ブルベアETFの活用方法を考えていきましょう。まずは、目先の株価の値動きを予想して積極的に利益を狙うケース。たとえば、急激に上昇した株価が一時的に下がると思った場合には、株価の下落で収益を狙うベア型を選んで投資します。逆に、好材料が出て上昇を狙うようなケースでは、ブル型を選びます。
下落しそうな時はベア型ETFでリスクヘッジ
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一方、長期投資を前提に個別株を買っていたり、NISA(少額投資非課税制度)などでつみたて投資を行っていたりする場合にも、ブルベアETFは役に立ちます。
例えば、株式市場には幾度となく急落する場面があります。記憶に新しいところでは、昨年8月5日に日経平均は1日で4,451円安という史上最大の下げ幅を記録しました。
株価の下落はこの数日前からはじまっており、「まだ下がる可能性があるのでは?」と考えることができれば、ベア型のETFで利益を狙うことができたはずです。この場合、元から保有している株が下落しても、ベア型ETFで利益が出ているため、リスクヘッジの役割を果たしたことになります。
このように、ブルベア型のETFは、積極的に利益を追求するばかりではなく、万が一に備えてリスクヘッジにも役立つというメリットがあります。ただ、ブルベア型のETFは、あくまでも短期売買によって利益を得ることを目的とした金融商品で、商品設計上、長期間保有した場合にはコストもそれなりにかかります。もちろん、株価が思惑とは逆方向に動いた場合には大きな損失が出てしまうこともありますので注意が必要です。
まずは、ブルベアETFのメリットやデメリットをしっかり理解し、自分の投資スタイルに合った方法で活用してみてはいかがでしょうか。
当社取扱ブルベアETF一覧
日本ETF
・日経平均インバースETF/日経平均逆連動コース
・日経平均ダブルインバースETF/日経平均逆チャレンジコース
・日経平均レバレッジETF/日経平均チャレンジコース
米国ETF
・Direxion デイリー アップル株ベア1倍ETF/Apple逆連動コース
・Direxion デイリー アップル株ブル2倍ETF/Appleチャレンジコース
・Direxion デイリー アマゾン株ベア1倍ETF/Amazon逆連動コース
・Direxion デイリー アマゾン株ブル2倍ETF/Amazonチャレンジコース
・Direxion デイリー アルファベット株ブル2倍ETF/Googleチャレンジコース
・Direxion デイリー アルファベット株ベア1倍ETF/Google逆連動コース
・Direxion デイリー マイクロソフト株ベア1倍ETF/マイクロソフト逆連動コース
・Direxion デイリー マイクロソフト株ブル2倍ETF/マイクロソフトチャレンジコース
・Direxion デイリー エヌビディア株ベア1倍ETF/エヌビディア逆連動コース
・Direxion デイリー エヌビディア株ブル2倍ETF/エヌビディアチャレンジコース
・Direxion デイリー テスラ株ブル2倍ETF/テスラチャレンジコース
・Direxion デイリー テスラ株ベア1倍ETF/テスラ逆連動コース
・Direxion S&P500ブル3倍/チャレンジコース
・Direxion S&P500ベア3倍/逆チャレンジコース
・Direxion デイリー S&P バイオテック株 ベア3倍/バイオテック逆チャレンジコース
・Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍/バイオテックチャレンジコース
・Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍/半導体チャレンジコース
・Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍/半導体逆チャレンジコース
・Direxion20年超米国債ブル3倍/アメリカ超長期国債チャレンジコース
・Direxion20年超米国債ベア3倍
・Direxion米国リートブル3倍/アメリカREITチャレンジコース
・Direxion米国リートベア3倍
・Direxion新興国株ブル3倍
・Direxion新興国株ベア3倍
記事作成日:2025年2月18日