安定的な資産運用のポイントは何か?

💡この記事のポイント

✅資産防衛を意識し分散しバランスを取ることが重要

✅分散の例は、金(ゴールド)、国/地域、テーマ、高配当株など

✅投資信託でも個別株でも集中させすぎず分散を意識しよう

🔎登場する主な銘柄

金(ゴールド)コース

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

日経平均高配当利回り株ファンド


目次

安定的な資産運用を目指すには?

資産防衛のポイントは?

分散投資に役立つ金(ゴールド)関連

バランス型や地域やテーマ別の投資信託も

個別株投資も国や業種の分散を

安定的な資産運用のポイントは何か?

安定的な資産運用を目指すには?

一口に資産運用と言っても、米国株日本株新興国株に投資信託など、さまざまな投資先が存在します。ここ数年は、米国株市場の勢いが強かったこともあって、米国株や米国株を含んだ投資信託の人気が高かったようです。また、投資初心者の中には、はじめての投資先として米国株に投資する投資信託を選んだ人もいるでしょう。


米国株は世界中の投資家が注目する巨大マーケットですので、決して悪い選択ではありません。ただ、大切な資産を長期間に渡って安定的に育てていくという考え方であれば、米国株以外の投資先にも資産を振り分けておくことも大切です。


というのも、基本的に株式市場は世界経済の景気に大きく左右されるからです。昨今では、米国のトランプ大統領が打ち出す関税政策などによって、世界景気の悪化懸念が急拡大しています。実際、米国の主要株価指数であるNYダウやS&P500、ナスダック総合指数は、4月上旬にトランプ関税を懸念材料として一時急落しました。また、過去にはリーマンショックコロナショックといった予期せぬ出来事から株式市場はたびたび急落を余儀なくされてきました。


資産防衛のポイントは?

ですので、米国株だけに投資するのではなく、それ以外のマーケットや米国株とは異なる動きをする金融商品に分散して投資することが「資産防衛」となり、安定的に資産を増やすことに繋がるわけです。


例えば、皆さんの大切な年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では、基本ポートフォリオとして、国内債券、外国債券、国内株式、先進国株式(大半は米国株)にそれぞれ25%ずつ振り分けることでリスクを分散しています。ちなみに、国債価格と株式の価格は、一般的に逆相関の関係にあります。景気悪化などで株式市場が下落すれば、投資家は株を売って国債を購入する傾向があるため、国債価格が上昇し、株式の下落をある程度カバーしてくれるケースもあります。


分散投資に役立つ金(ゴールド)関連

最近では、上値の重い株式市場を横目に史上最高値圏で推移しているのが金(ゴールド)価格です。「有事の金」とも言われるように、金は戦争や自然災害、経済危機などの「有事」に資産の逃避先として選ばれる傾向があります。分散投資の選択肢としても、金関連は人気があります。


金に関しては、さまざまな金融商品が存在していますが、手軽に投資できるのが金価格に連動する投資信託ETF(上場投資信託)です。株式のような配当こそつきませんが、資産防衛の観点からポートフォリオに取り入れておきたい金融商品です。また、金価格に連動しやすい金鉱株もあります。金鉱株の場合は株式ですので、配当金が出る場合もあるという魅力もあります。


【参考】金(ゴールド)に関連する商品

金(ゴールド)コース(SPDRゴールド・シェア<GLD>)

三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド

ニューモント<NEM>


バランス型や地域やテーマ別の投資信託も

また、投資信託のなかには、値動きの異なる複数の市場に資産を分散して投資する「バランス型」と呼ばれるものもあります。これ1本で、リスク分散の効果が期待できますので、ポートフォリオに頭を悩ます心配はありません。


一方で、「アクティブ型」と呼ばれる投資信託には、米国株日本株だけではなく、インド株などの新興国に特化したものなどもあります。また、高配当株に投資するものや、AI(人工知能)など旬のテーマに関連する銘柄に投資するものなど種類はさまざまです。


米国株に投資する投資信託だけでなく、これらの特徴ある投資信託と組み合わせて分散投資を考えるのも良いと思います。どんな種類の投資信託があるのかをぜひチェックしてみましょう


投信のテーマ/銘柄


バランス型の参考ファンド

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

りそなラップ型ファンド(安定型) 愛称:R246(安定型)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

のむラップ・ファンド(積極型)

スマート・ファイブ(1年決算型)


アクティブ型の参考ファンド

ひふみプラス

日経平均高配当利回り株ファンド

ニッセイAI関連株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:AI革命(為替ヘッジなし)

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド 愛称:未来の世界(新興国)

イーストスプリング・インド消費関連ファンド


個別株投資も国や業種の分散を

最後に、個別株を中心に投資を行っている場合にも分散投資の考え方は重要です。1銘柄に集中投資するのは大きなリターンが狙える一方で、その銘柄が急落したときにはダメージも甚大です。


ですので、個別株投資であっても、米国株や日本株、さらにはさまざまな業種に分散することでリスクを抑えることができます。


また、値上がり益を狙う銘柄と高配当を狙う銘柄に分散するというのもひとつの考え方です。大切な資産で安定的な運用を目指すのであれば、常にバランスを意識して「資産防衛」を心がけるようにしましょう。



記事作成日:2025年6月19日


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