【株価が動いた理由】オラクル、GEベルノバ、マーベル、ショッピファイ、ナイキ、ウーバー、ネットフリックス、ロイヤル・カリビアン、ドアダッシュ
目次

オラクル<ORCL>

GEベルノバ<GEV>

マーベル・テクノロジー<MRVL>

ショッピファイ<SHOP>

ナイキ<NKE>

ウーバー・テクノロジーズ<UBER>

ネットフリックス<NFLX>

ロイヤル・カリビアン・クルーズ<RCL>

ドアダッシュ<DASH>

【株価が動いた理由】オラクル、GEベルノバ、マーベル、ショッピファイ、ナイキ、ウーバー、ネットフリックス、ロイヤル・カリビアン、ドアダッシュ

オラクル<ORCL>

◎2025/12/10(水)終値223.01ドル+1.48ドル

◎この日の通常取引は前日比+0.66%高となりましたが、取引終了後に発表した決算が嫌気され時間外取引で-11.54%安となりました

◎2025年9-11月期決算を発表し、売上高が市場予想に届かなかったことや、AI(人工知能)インフラ構築に伴う設備投資の急増が嫌気されました

◎売上高は160億5,800万ドル(前年同期比14%増)で市場予想161億9,270万ドルを下回りました

◎一方、ソフトバンクグループ<9984>への保有株売却益などが寄与し、一株当たり利益は2.26ドルとなり市場予想1.64ドルを大きく上回りました

◎将来の売上高を示す受注残は5,230億ドルと前年同期比5倍以上に急増し、メタ・プラットフォームズ<META>-1.03%やエヌビディア<NVDA>-0.64%などからの新規契約獲得をアピールしました

◎しかし、9-11月期の設備投資額が120億ドルで市場予想83億ドルを上回ったほか、2026年5月期今期の設備投資見通しを従来の350億ドルから500億ドルへ引き上げたことで、負債拡大や巨額投資のリスクに対する投資家の警戒感が強まったようです

 

GEベルノバ<GEV>

◎2025/12/10(水)終値723ドル+97.7ドル

◎投資家説明会において、2028年の財務目標を大幅に上方修正したことや、株主還元の強化を発表したことが好感され、前日比+15.62%の急騰となり上場来高値を更新しました

◎2028年の売上高見通しを従来予想の450億ドルから520億ドルへ、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)利益率を14%から20%へ引き上げました

◎AIデータセンターの拡大などに伴う電力需要の増加や、製品価格の上昇が業績を牽引する見通しとのことです

◎また、四半期配当の倍増(0.25ドルから0.50ドル)や、自社株買い枠を60億ドルから100億ドルに拡大することも併せて発表され、投資家の評価が高まったようです

◎これを受け、あるアナリストは投資判断「買い」を維持し、目標株価を740ドルから1,000ドルへ引き上げました

 

マーベル・テクノロジー<MRVL>

◎2025/12/10(水)終値92.47ドル+3.57ドル

◎マシュー・マーフィー最高経営責任者(CEO)がメディアに出演し、マイクロソフト<MSFT>-2.73%やアマゾン・ドット・コム<AMZN>+1.69%との契約を失ったとする一部報道を強く否定したことが好感され、前日比+4.01%高と反発しました

◎CEOは「すべての主要なハイパースケーラー(巨大データセンターを運営する大企業)と良好な関係にある」と述べ、データセンター事業の堅調さを改めて強調しました

◎また、アナリストらも今回の報道を「根拠がない」「ノイズである」として否定し、JPモルガン・チェース<JPM>+3.19%のアナリストが投資判断「オーバーウェイト」と目標株価130ドルを維持するなど、強気の投資判断を維持したことが、投資家の懸念払拭につながったようです

 

ショッピファイ<SHOP>

◎2025/12/10(水)終値168.42ドル+8.53ドル

◎米連邦準備制度理事会(FRB)が今年3回目となる0.25%の利下げを決定し、ハト派的な姿勢を示したことが好感され、前日比+5.33%高となりました

◎パウエル議長やFOMCが、短期債買い入れによるバランスシート拡大や、経済成長支援へのシフトを示唆したことで、市場では来年の追加利下げ期待が高まりました

◎これにより消費関連や景気敏感株にとって追い風になるとの見方から、買いが集まったようです

 

ナイキ<NKE>

◎2025/12/10(水)終値65.79ドル+2.46ドル

◎あるアナリストが投資判断を「買い」、目標株価を77ドルとして新たに調査を開始したことが好感され、前日比+3.88%高と4営業日ぶりに反発しました

◎このアナリストは、機能性を重視した製品投入や在庫整理が進んでいることを評価し、小売店との関係修復により長期的な競争優位を維持できると分析しているようです

◎また、業種全体についても、一部のブランドは世論が示唆するよりも回復力があるとの見方を示したようです

 

ウーバー・テクノロジーズ<UBER>

◎2025/12/10(水)終値84.16ドル-4.91ドル

モルガン・スタンレー<MS>+0.49%のアナリストが、投資判断「オーバーウェイト」は維持しつつも目標株価を115ドルから110ドルに引き下げたことや、欧州での規制強化への懸念が嫌気され、前日比-5.51%安となりました

◎また、バルセロナではタクシー運転手による大規模な抗議デモが発生したほか、EV(電気自動車)ドライバーへの月次ボーナスを廃止するなどインセンティブを縮小したとの報道も売り材料となったようです

 

ネットフリックス<NFLX>

◎2025/12/10(水)終値92.71ドル-4ドル

◎同業のワーナー・ブラザース・ディスカバリーに対する買収を巡り、パラマウント・グローバルとの争奪戦が激化するとの懸念から、前日比-4.13%安となりました

◎パラマウントがワーナーへ敵対的買収を提案し、投資家の間では入札合戦による買収額の引き上げを警戒する動きが強まっているようです

◎また、ネットフリックス株の下落により、ワーナーとの合意に含まれる株式交換の価値が目減りしており、買収成立には条件の上乗せが必要になるとの見方も重荷となっているようです

◎トランプ大統領が市場シェア拡大に懸念を示していることや、独占禁止法上のリスクも投資家心理を引き続き冷やしているようです

 

ロイヤル・カリビアン・クルーズ<RCL>

◎2025/12/10(水)終値260.38ドル+12.06ドル

◎取締役会が最大20億ドルの新たな自社株買いプログラムを承認したことや、引き続き1ドルの四半期配当を宣言したことが好感され、前日比+4.85%高となりました

◎最高財務責任者(CFO)は、前回の10億ドルの自社株買い枠が完了したことに触れ、強固な財務体質を背景に株主還元を強化し、長期的な企業価値向上に取り組む姿勢を強調しました

 

ドアダッシュ<DASH>

◎2025/12/10(水)終値220.3ドル-9.69ドル

アマゾン・ドット・コムが、米国での生鮮食料品の即日配達サービスを2,300以上の都市へ大幅に拡大すると発表し、競争激化への懸念から前日比-4.21%安となりました

◎アマゾンは既存の配達網を活用して食料品シェアの獲得を狙っており、同社やインスタカートなどの配送プラットフォームにとって逆風となるとの見方が広がったようです

◎これを受け、ウォルマート<WMT>-1.63%などもツレ安となりました

 

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