今晩はインフレ指標に注目。昨日は予想を上回る決算や強い見通しを発表したマイクロン・テクノロジーが2桁高となりハイテク株の上昇をけん引したほか、新規失業保険申請件数などの経済指標が強い結果となりソフトランディング期待が高まったことも追い風となり主要3指数がそろって上昇。ダウ平均は260.36ドル高(+0.62%)と反発し、S&P500は一時0.79%高まで上昇し、3日連続で取引時間中の史上最高値を更新し、終値での0.40%高と反発し、2日ぶりに最高値を更新した。ナスダック総合は0.60%高と4日続伸し、史上最高値まで3%未満に迫って終了した。9月月初来ではダウ平均が1.47%高、S&P500が1.72%高となり、ナスダック総合は2.69%高となった。
今晩の取引では年内の利下げ見通しを巡り、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する8月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。8月PCE価格指数は前年比+2.3%と7月分の+2.5%から伸びの鈍化が見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数は前年比+2.7%と7月分の+2.6%から上昇が予想されている。PCE価格指数が予想を下回る結果となれば年内の利下げ見通しが一段と強まることで相場の支援となることが期待される。
今晩の経済指標・イベントは8月個人所得・個人消費支出 (PCE) 価格指数のほか、9月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率 確報値など。このほか、ボウマンFRB理事、クーグラーFRB理事、コリンズ米ボストン連銀総裁などの発言も予定されている。企業決算は寄り前にシャーウィン・ウィリアムズが発表予定。(執筆:9月27日、14:00)
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