💡この記事のポイント
✅米国政府が「スターゲート計画」を発表、総額5,000億ドルのAI(人工知能)投資を計画
✅日本のソフトバンクグループと米国のAI先進企業であるオープンAIが主導
✅スターゲート計画に参加する銘柄に注目
🔎登場する主な銘柄
✅日本株:ソフトバンクグループ
✅米国株:オラクル、マイクロソフト、エヌビディア
✅米国政府が「スターゲート計画」を発表、総額5,000億ドルのAI(人工知能)投資を計画
✅日本のソフトバンクグループと米国のAI先進企業であるオープンAIが主導
✅スターゲート計画に参加する銘柄に注目
✅日本株:ソフトバンクグループ
✅米国株:オラクル、マイクロソフト、エヌビディア
次世代のAI基盤を目指すスターゲート計画が始動、AI開発が激化へ
1月22日、米国のドナルド・トランプ大統領が、AI分野における超大型プロジェクト「スターゲート計画」(Stargate Project)を発表しました。この計画は、総額5,000億ドル(約77兆円)という巨額投資により、米国内のAIインフラを整備し、次世代のAIやAGI(汎用人工知能)の基盤作りを目指すものです。
この計画を主導するのは、日本のソフトバンクグループ<9984>と米国のAI先進企業であるオープンAIです。初期出資者は、ソフトバンクグループ、オープンAI、オラクル<ORCL>、主要テクノロジーパートナーは、アーム・ホールディングス、マイクロソフト<MSFT>、エヌビディア<NVDA>、オラクル、オープンAIとなっています。
一方、中国のディープシーク社が開発したAI「DeepSeek」が発表されると、米国を中心にAI関連株は大きく下落しました。これは、「DeepSeek」の開発費用が約560万ドルと、それまでのAI開発費用よりも大幅に低コストだったことから、AI向け半導体の需要減少などが懸念されたためです。
このように、AIの開発競争は一層激化することが予想されますが、引き続き、市場の大きなテーマであることに変わりはありません。そこで、今回はこのスターゲート計画に参加する銘柄をご紹介します
携帯電話会社のソフトバンクを中核に、ヤフー、LINE、PayPay、アーム・ホールディングス、ビジョン・ファンドなどを傘下に持つ投資持ち株会社です。
2024年10-12月期決算は、売上高が5兆3,026億円(前年同期比6.0%増)、最終損益は6,361億円の黒字(同4,587億円の赤字)でした。
2月3日には、オープンAIとの個々の企業のすべてのシステム、データを安全に統合し、その企業専用にカスタマイズされた企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」の開発・販売に関するパートナーシップを発表しています。
株価はスターゲート計画を発表した後、10,890円まで上昇しましたが、ディープシーク・ショックで大きく下落、3月上旬現在では8,000円前後となっています。
ソフトウェア、ハードウェアの開発・販売のほか、クラウドサービスも手がけています。
2024年9-11月期決算では、売上高が前年同期比8.6%増の140億ドル、営業利益は同16.5%増の42億ドルと好調でした。1月30日には、オラクルとグーグルクラウドが12カ月以内に8つの新たな機能を追加すると発表しています。さらに、2月6日にはオラクル・ネットスイート(Oracle NetSuite)が新しいAIイノベーションを発表しています。
株価はスターゲート計画発表後、191.99ドルまで上昇しましたが、ディープシーク・ショックで大きく下落、現在は160ドル前後となっています。昨年12月上場来高値198.31ドルまでは上昇基調でしたが、その後調整が続いています。
ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。
2024年10-12月期決算は、売上高が前年同期比12.3%増の696億ドル、営業利益は同17.1%増の316億ドルと好調でした。
2月19日には、世界初となるトポロジカル量子チップであるMajorana1を発表しました。新しいチップは100万量子ビットまで拡張でき、最も複雑な産業および社会問題に取り組むことができる量子システムを開発する道を提供するとしています。
株価は2024年7月中旬からおおむね400~450ドルの間を推移しています。3月上旬現在では、390ドル前後まで下落しています。
コンピューターの画像処理に用いるGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の開発・製造などを手がけており、AI半導体関連企業の中核的な存在です。
1月6日には、世界中のAI研究者、科学者、学生に同社のGrace Blackwellプラットフォームへのアクセスを提供するパーソナルAIスーパーコンピューターProject DIGITSを発表しています。
2月26日に発表した2025年1月期前期の通期決算では、売上高と営業利益がともに前年同期比2倍以上となりました。同時に通期配当も増配しています。なお、2025年2-4月期の売上高見通しは、前年同期比65%増の430億ドル前後としています。
2022年10月安値10.81ドルから今年1月7日上場来高値153.13ドルまで大きく上昇しました。その後ディープシーク・ショックで一時は大きく下落した株価も徐々に持ち直していましたが、トランプ関税や対中輸出規制の強化懸念などから、直近は110ドル台まで下落しました。
記事作成日:2025年3月3日
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