【株価が動いた理由】エヌビディア -2.08%~米金利上昇と中国新興企業の低コストAI(人工知能)モデルへの懸念

【株価が動いた理由】エヌビディア -2.08%~米金利上昇と中国新興企業の低コストAI(人工知能)モデルへの懸念

エヌビディア<NVDA>

 

💡株価が動いたポイント

✅2024/12/27(金)終値137.01ドル-2.92ドル

✅米金利上昇と中国新興企業が低コストで開発したAI(人工知能)モデルへの懸念で、前日比-2.08%の下落となりました


 

◎長期金利が4.6%台まで上昇したことで、株式の割高感が高まり上昇していたハイテク株を中心に米株市場は全面安となり同社も売られました

◎また、中国の新興企業ディープシークが低コストで高性能なAIモデルを公表したことで、米国による輸出規制がさらに厳しくなる可能性や、これまでよりも効率的にAIを稼働させられることから、将来的にAI半導体の需要減に繋がる可能性が懸念されたようです

ディープシークは、生成AI企業のオープンAIやアンスロピックのAIに匹敵する性能があるAIモデルを開発したと発表しました

◎このAIは、エヌビディアのGPU(画像処理装置)「H800」でトレーニングされ、コストは560万ドルと、欧米のライバル企業が費やした金額のほんの一部にすぎないそうです

◎また、中国の2大インターネット企業アリババとテンセントが出資している新興企業ムーンショットAIも、数学に特化した高性能AIモデルの開発を発表しました

◎中国は米国から半導体の輸出規制を受けているため、満足にAI半導体を調達できないことから、より効率的なAIモデルの開発に注力し、ハードの不足をソフトの力でカバーしようとしています

◎これらAIモデルの性能向上は、より少ないAI半導体で高い能力を発揮できることに繋がり、現在の大規模データセンター構築による旺盛なAI半導体需要が減少する可能性が懸念されたようです

◎また、これらにより米国による中国を対象とした半導体輸出規制がさらに厳しくなる可能性もあり、さらなる中国向け輸出減も懸念されたようです

◎エヌビディアの業績は、2024年8-10月期売上高は前年同期比93.6%増、営業利益は同2.1倍となり、クラウドサービス会社を中心にデータセンター向けの事業が特に好調のようです

◎特に次世代AI製品「ブラックウェル」が量産体制に入ったことから、収益はさらに押し上げられるとの見方が強まっているようです

◎一方で、2024年11月-2025年1月期は業績鈍化の見通しが示され、これをきっかけに1月安値47.32ドルから11月上場来高値152.89ドルまで3.2倍上昇していただけに、12月に入ってからの株価はやや上値が重く、伸び悩みの様相となっています

◎株価は8月5日安値90.69ドルから11月21日上場来高値152.89ドルへ上昇。直近は12月17日安値126.86ドルから12月24日高値141.9ドルまで上昇していたものの、この日は一時134.71ドルまで下落しました

 

 

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公開日:2024.12.30

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