ドル安メリットが期待できる米国株7選

💡この記事のポイント

✅一時1ドル=139円台まで円高ドル安が進行

✅トランプ大統領はドル安志向

✅ドル安メリットがある米国株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

キャタピラーエクソン・モービルラム・リサーチフィリップ・モリスニューモント 


目次

海外売上高比率の高い米国株に注目

キャタピラー<CAT>

エクソン・モービル<XOM>

ラム・リサーチ<LRCX>

フィリップ・モリス・インターナショナル<PM>

ニューモント<NEM>

オン・セミコンダクター<ON>

シュルンベルジェ<SLB>

ドル安メリットが期待できる米国株7選

海外売上高比率の高い米国株に注目

米国のトランプ大統領の関税政策に端を発した円高ドル安の動きは、4月22日にはついに1ドル=140円を割り込み、139円台までドルが売られました。


その後は米中両政府が追加関税を115%引き下げることで合意したことなどから、5月12日には148円台まで戻しました。しかし、トランプ大統領は自国の輸出産業などに有利となるドル安を目指していると見られており、再び円高ドル安が進む可能性もあります。


また、トランプ大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長に対し、利下げを要求していることもドル安を促進する要因となる可能性があります。


そこで、今回はドル安がメリットとなる米国株をご紹介します。ドル安のメリットを享受できるのは、基本的には海外売上比率の高い企業となります。


キャタピラー<CAT>

建設・鉱山機械などの各種機械、ディーゼルエンジン、産業用ガスタービン等のエンジン・発電装置などの開発、製造、販売を手がけています。


同社の売上の約半分は海外市場によるもので、約190カ国で販売を行っています。製造、マーケティング、物流、サービス、研究開発(R&D)、および関連施設は、ディーラーの拠点と合わせて、世界中に合計500以上あります。


株価は1月23日年初来高値409.59ドルから4月7日年初来安値267.3ドルまで下落。その後、5月13日高値355.33ドルまで戻し、回復傾向です。


エクソン・モービル<XOM>

石油・天然ガスの探鉱開発、石油製品の生産や移送など、エネルギー関連事業を手がけています。


同社は約6割が海外での売上となっており、ドル安で受けるメリットは大きいでしょう。4月23日には、天然ガスからの電力の国内最大の生産者であるカルパインコーポレーションと、年間最大200万トンのCO2(二酸化炭素)を輸送および恒久的に貯蔵する契約を発表しました。


株価は3月31日年初来高値119.91ドルから4月10日年初来安値97.8ドルへ下落。その後は、およそ105~110ドル程度で推移しています。



ラム・リサーチ<LRCX>

半導体製造装置を製造するほか、関連サービスも手がけています。


同社は中国や韓国台湾日本の顧客向けが売上の約8割を占めています。

4月23日に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比24.4%増の47.2億ドル、営業利益は47.7%増の15.6億ドルと好調でした。


株価は2月20日年初来高値91.72ドルから4月7日年初来安値56.32ドルへ下落。その後は戻り歩調となり、5月14日高値86.04ドルまで回復しました。業績は好調なだけに、ドル安局面でのリバウンドに期待したい銘柄です。



フィリップ・モリス・インターナショナル<PM>

子会社などを通じて、米国以外の市場で紙巻きたばこ、加熱式たばこなどの製造・販売を手がけています。


同社の売上は、90%近くが米国以外の地域での販売となっています。

4月23日に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比5.8%増の93億ドル、営業利益は16.4%増の35.4億ドルと増収増益でした。加熱式たばこと経口禁煙製品「ザイン」の好調が業績を押し上げました。


株価は1月13日年初来安値116.12ドルから右肩上がりの推移が続いています。4月7日には全体相場の急落に巻き込まれ、一時145.08ドルまで調整しましたが、再び上昇基調を強め、5月7日には176.49ドルまで上昇し上場来高値を更新しています。



ニューモント<NEM>

米国内外に所有する鉱山で金(ゴールド)の採掘、製錬などを手がけています。


ドル安は金価格の上昇要因の一つでもあるため、金価格に連動しやすい銘柄というだけではなく、ドル安メリット株としての側面もあります。


また、金は株式市場が弱いときに買われやすい安全資産としての性質もあり、さらにニューモントは予想配当利回り1.88%と好配当なディフェンシブ株と見ることもできそうです。


4月23日に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比24.5%増の50.1億、純利益は11倍の18.9億ドルと大幅に増加しました。


株価は2024年12月安値36.86ドルから調整を交えながらも、金価格の上昇と共に4月21日年初来高値57.16ドルへ上昇。その後、5月14日安値48.27ドルまで下落しました。



オン・セミコンダクター<ON>

半導体メーカー。電力管理、センサーのほか、アナログ、ロジックデバイスなどを手がけています。


同社の売上の約8割は米国以外という海外売上高の大きい企業です。

2月に発表した2024年12月期前期決算は、売上高、営業利益ともに減収減益でした。4月14日には、3月5日に発表した「Allegro MicroSystems」の買収提案を撤回しました。買収資金は、自社株買いに配分するとの意向を示しています。


2023年7月上場来高値111.35ドルから下落基調が続いている株価は、今年4月8日には全体相場の急落もあり、年初来安値31.04ドルまで下落。その後は5月13日高値46.59ドルまで回復しています。



シュルンベルジェ<SLB>

油田探索や油田探査用の計測機器の開発、製造や油田検層事業などを手がけています。


同社の売上は80%以上が中東やヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカなどとなっています。

4月25日に発表した2025年1-3月期決算は、売上高が前年同期比2.5%減の84.9億ドル、営業利益は35.5%減の10.6億ドルと減収減益でした。ドル安が進めば、次回の決算では為替差益が期待できるかもしれません。


株価は2023年9月高値62.12ドル以降下落基調で、4月9日年初来安値31.11ドルまで下落。直近は36ドル前後で推移しています。



記事作成日:2025年5月15日