💡この記事のポイント
✅PBR1倍割れは「解散価値よりも株価が安い」割安な状態
✅東証の要請により、株主還元が活発化
✅「低PBR×高配当」は、長期投資での安心感と上昇期待の両面期待
🔎登場する主な銘柄
✅川崎汽船、LIXIL、本田技研工業、日本郵船、東ソー

✅PBR1倍割れは「解散価値よりも株価が安い」割安な状態
✅東証の要請により、株主還元が活発化
✅「低PBR×高配当」は、長期投資での安心感と上昇期待の両面期待
✅川崎汽船、LIXIL、本田技研工業、日本郵船、東ソー
川崎汽船<9107>
LIXIL<5938>
本田技研工業<7267>
マツダ<7261>
日本郵船<9101>
東ソー<4042>
商船三井<9104>
王子ホールディングス<3861>
JFEホールディングス<5411>
AGC<5201>
その他の高配当PBR1倍割れ銘柄
初心者の方へ
PBR(株価純資産倍率)は、株価が会社の純資産に対して割安か割高かを見る指標です。PBRが1倍を下回ると、「会社が持つ純資産よりも、株式市場での評価が低い状態」と捉えられることがあります。
東京証券取引所は2023年3月に、上場企業に対して「資本コストや株価を意識した経営」や、そのための現状分析・計画の開示を促しました。資料の中でもPBR1倍割れ企業が少なくない現状が示され、改善に向けた取り組みが期待されています。
この流れの中で、増配(配当を増やす)や自社株買いといった株主還元が、分かりやすい施策として前面に出てきやすくなっています。
この「PBR1倍割れ」で割安な銘柄が、「高配当」というのは魅力的です。株価水準が割安な上に、高い配当利回りの配当金を受け取りつつ、下値抵抗力への期待も意識しやすいということになります。
もっとも、割安に放置された状態が続く可能性や、減配(配当を減らす)されたり無配(配当を出さない)となる可能性には注意が必要です。ただこれはどの銘柄でも同じことなので、「低PBR×高配当」は、長期投資での安心感と上昇期待の両面が期待できる対象と言えるでしょう。
そこで今回は、PBR1倍割れで高配当な銘柄をご紹介します。
世界的な海運大手の一角で、自動車専用船やLNG船などの輸送に強みを持ちます。市況(運賃)で業績が振れやすい一方、好調局面では還元が大きくなりやすい業種でもあります。
同社は、キャッシュ・フローを踏まえつつ自己株式取得(自社株買い)を含む株主還元を積極的に進める方針を掲げています。
予想配当利回りは5.32%、PBRは0.84倍。
キッチンやトイレ、窓サッシなどの住宅設備で国内最大手です。海外事業の再編や国内の収益性改善に取り組んでいます。
安定配当を基本にしつつ、中期的な業績に基づいて年間配当を決定し、自己株式の取得は機動的に行う方針が示されています。
予想配当利回りは4.71%、PBRは0.86倍。
日本を代表する自動車・二輪車メーカーです。同社は株主還元に非常に積極的で、機動的な自己株式取得を継続的に実施しています。
配当は、連結配当性向30%を目安に安定的・継続的に行いつつ、2026年3月期今期以降の還元指標としてDOE(株主資本配当率)3%を目安にする方針や、自己株式取得も適宜実施する考え方を示しています。
予想配当利回りは4.59%、PBRは0.49倍。
独自のエンジン技術やデザインでファンが多い自動車メーカーで、北米など海外比率も高い企業です。
安定的な配当の実現と着実な向上に努めること、また2026年3月期今期を最終年度とする中期経営計画で配当性向30%以上を掲げています。
予想配当利回りは4.57%、PBRは0.43倍。
海運最大手クラスで、陸・海・空を網羅する総合物流企業です。
開示資料では、安定還元の考え方として連結配当性向40%を目安に、1株あたり年間200円を配当の下限として利益配分を決め、投資機会や事業環境を踏まえて自社株買いを含む追加還元も判断するとしています。
さらに、上限1,500億円・上限4,800万株(取得期間:2025年5月9日~2026年4月30日)の自己株式取得を決議し、2025年10月末までに1,547万8,900株の取得を完了しています。
予想配当利回りは4.3%、PBRは0.75倍。
石油化学や機能製品などを幅広く手がける総合化学メーカーです。
2025~2027年度の株主還元方針として、総還元性向50%を基本とし、1株あたり年間100円を下限に配当を実施する方針が示されています。
また、配当性向が50%未満の場合、自己株取得または増配により総還元性向を50%以上とし、追加的株主還元として、2025-2027年の3ヶ年で500億円の自己株を取得するとのことです。
予想配当利回りは4.17%、PBRは0.92倍。
鉄鉱石やLNGの輸送で世界トップクラスの規模を誇る海運会社です。
同社は、2023~2025年度の方針として連結配当性向を30%へ引き上げ、業績連動の配当を行う考え方が示されています。
また、想定を上回る利益が得られた場合には、さらに余剰資金を還元することも検討するようです。
予想配当利回りは4.12%、PBRは0.64倍。
製紙業界で国内首位を誇る、総合製紙グループです。
業績や内部留保を総合的に勘案しながら安定配当の継続を基本とし、中間・期末の年2回配当を方針としています。さらに2025年度から配当性向を30%→50%へ引き上げるとのことです。
また、最大500億円8,200万株を上限に、2026年12月16日まで自社株買いをすると2025年12月に発表しています。
予想配当利回りは4.04%、PBRは0.77倍。
国内2位の鉄鋼メーカーで、インフラ需要を支える基幹産業を担っています。
同社は第8次中期経営計画(2025~2027年度)として、配当性向30%程度に加え、1株あたり年間80円を下限とする考え方を示しています。
予想配当利回りは3.98%、PBRは0.5倍。
ガラス、電子、化学品など多角的に展開する世界的な素材メーカーです。
株主資本配当率(DOE)3%程度を目安に安定配当を継続し、自己株取得は投資案件やキャッシュ状況などを総合的に勘案して判断する方針が示されています。
予想配当利回りは3.91%、PBRは0.8倍。
※ご紹介した配当利回り、PBRは2026年1月8日終値時点の情報を元にしています。
銘柄名 | 予想配当利回り | PBR |
|---|---|---|
日本製鉄 | 3.79% | 0.64倍 |
神戸製鋼所 | 3.75% | 0.7倍 |
セイコーエプソン | 3.74% | 0.77倍 |
三井化学 | 3.69% | 0.89倍 |
SUBARU | 3.48% | 0.85倍 |
あおぞら銀行 | 3.41% | 0.76倍 |
東北電力 | 3.41% | 0.54倍 |
クラレ | 3.36% | 0.67倍 |
三菱ケミカルグループ | 3.34% | 0.72倍 |
INPEX | 3.28% | 0.74倍 |
ヤマダホールディングス | 3.23% | 0.54倍 |
ふくおかフィナンシャルグループ | 3.22% | 0.97倍 |
アサヒグループホールディングス | 3.15% | 0.9倍 |
中部電力 | 3.1% | 0.58倍 |
出光興産 | 3.03% | 0.84倍 |
関西電力 | 3.03% | 0.84倍 |
※ご紹介した配当利回り、PBRは2026年1月8日終値時点の情報を元にしています。
PBR1倍割れの高配当株への投資は、単に「割安な株を買う」だけでなく、業績の成果を配当として受け取るという投資スタイルです。東証の要請を背景に、日本企業がこれまで以上に株主の方向を向いた経営へと変化している今、こうした銘柄をポートフォリオに組み入れてみるのも、一つの賢い選択肢かもしれません。
一方で、PBR1倍割れは「割安」の目安になり得ますが、“なぜ評価が低いのか”には理由があることも多いです。数字だけではなく、その背景や今後の見通しもしっかり見て検討するようにしましょう。
記事作成日:2026年1月8日
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