AI相場に選別色? 収益力と財務力で注目の「高クオリティ」日米株10選

💡この記事のポイント

✅AI関連株の値動きが荒くなるなか、収益力や財務力を重視した銘柄選びに注目

✅安定した利益やキャッシュフローを生み出す「高クオリティ株」が物色対象に

✅業績や直近の株価動向にも注目した日米株10銘柄をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:アップル、アマゾン・ドット・コム、データドッグ

✅日本株:オリエンタルランド、サンリオ、日本マクドナルドホールディングス

 

目次

「高クオリティ株」への関心が高まる

アップル<AAPL>

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

データドッグ<DDOG>

マスターカード<MA>

ウォルマート<WMT>

オリエンタルランド<4661>

サンリオ<8136>

日本マクドナルドホールディングス<2702>

伊藤忠商事<8001>

東京海上ホールディングス<8766>

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AI相場に選別色? 収益力と財務力で注目の「高クオリティ」日米株10選

これまでAI関連株が株式市場をけん引してきましたが、足元では銘柄を選別する動きが強まっているようです。

 

ここ1~2週間では、ソフトバンクグループ<9984>やキオクシアホールディングス<285A>、米国のエヌビディア<NVDA>、マイクロン・テクノロジー<MU>など、AI/半導体関連株が売られる場面もありました。AIへの巨額投資がどこまで利益につながるのか、金利上昇で資金調達の負担が重くならないか、といった点が意識されはじめています。

 

 

「高クオリティ株」への関心が高まる

こうしたなか、米国市場では成長率の高さだけでなく、

✅しっかり利益を稼げているか

✅財務は健全か

✅安定して現金を生み出せるか

といった企業の「質・クオリティ」を重視する動きが広がっています。AI関連以外の消費関連やディフェンシブ株などにも資金が向かっているようです。

 

こうした特徴を持つ企業は「高クオリティ株」と呼ばれることがあります。明確な定義はありませんが、高い収益力や健全な財務、安定したFCF(フリーキャッシュフロー)などがポイントになります。FCFとは、事業で稼いだ現金から設備投資などを差し引いた、企業が比較的自由に使えるお金のことです。

 

日本でもAI/半導体株が売られる一方、コナミグループ<9766>、任天堂<7974>、バンダイナムコホールディングス<7832>などのゲーム関連株や、オリエンタルランド<4661>、サンリオ<8136>などIP(知的財産)に強みを持つ銘柄が上昇しています。

 

そこで今回は、業績や財務力に強みを持ち、直近の株価動向も堅調な「高クオリティ」な日米株をご紹介します。

 

 

アップル<AAPL>

「iPhone」や「Mac」などの端末に加え、アプリやクラウドなどのサービスを展開する世界的なテクノロジー企業です。

2026年4-6月期の売上高は前年同期比16%増の1,094億ドルとなり、4-6月期として過去最高を記録しました。営業キャッシュフローも同期間として過去最高となっています。

世界中に広がる端末の顧客基盤やブランド力に加え、大きなキャッシュ創出力も強みです。

株価は10月13日に348.15ドルまで上昇し、上場来高値を更新しました。その後も高値圏で推移しています。

 

 

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

世界最大級のネット通販に加え、クラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」や広告などを展開しています。

2026年4-6月期は売上高が前年同期比20%増、営業利益は43%増となりました。なかでもAWSの売上高は37%増と、18四半期ぶりの高い伸びとなっています。

株価は2月17日年初来安値196ドルから8月3日上場来高値287.2ドルまで上昇。その後は調整が続いていますが、10月19日にはAWSの成長期待などから前日比+4.98%上昇しました。

同日には、自社のAI半導体をAI開発で利用しやすくする新たなソフトも発表しています。

 

 

データドッグ<DDOG>

企業のクラウドシステムを監視・分析するサービスを提供する米国企業です。システムに問題がないかをチェックする、いわば「クラウドの見守り役」のようなサービスです。

2026年4-6月期の売上高は前年同期比36%増の11.2億ドルでした。FCFは2.79億ドルで、現金なども50億ドルを保有しています。

AIの利用が増えるほどシステムが複雑になり、監視サービスの需要も増えるとの期待があります。

株価は2月24日年初来安値98.01ドルから10月12日年初来高値300.68ドルまで上昇。その後は調整が続いていますが、あるアナリストが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価も237ドルから350ドルに引き上げたことから10月19日に前日比+5.36%上昇しました。

 

 

マスターカード<MA>

世界各地でクレジットカードなどの決済ネットワークを提供する企業です。

2026年4-6月期の純収益は前年同期比14%増の93億ドルでした。世界中に張り巡らされた決済ネットワークを利用する人や店舗が増えるほど収益機会が広がる点が強みです。

また、AIが商品の検索から購入、決済までを支援する「エージェンティックコマース」への対応も進めています。

株価は6月3日年初来安値464.52ドル以降は上昇傾向で、10月16日に622.49ドルまで上昇し、上場来高値を更新しました。

 

 

ウォルマート<WMT>

米国最大級の小売企業で、食料品や日用品など生活に欠かせない商品を幅広く販売しています。

2026年5-7月期は売上高が前年同期比5.9%増、営業利益は28.8%増となりました。世界のEC売上高も23%増えています。

インフレで消費者の節約志向が強まるなか、「低価格」という同社の強みがより発揮されるとの見方があります。AIが商品の検索から購入、決済までを手助けする新しい買い物の仕組みから恩恵を受ける可能性も指摘されているようです。

株価は8月21日年初来安値102.15ドルから10月15日高値121.38ドルまで上昇しました。

 

 

オリエンタルランド<4661>

東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを運営する企業です。世界的なディズニーブランドを活用したテーマパーク事業に大きな強みを持っています。

2026年3月期の同社定義の営業キャッシュフロー(親会社株主に帰属する当期純利益+減価償却費)は1,884億円、FCFは1,021億円でした。本業の収益力や稼ぐ力を測るEBITDAマージンも33.3%と、高い収益力とキャッシュ創出力を持っています。

株価は5月25日年初来安値2,103円以降は上昇傾向で、10月に入りほぼ一本調子で上昇。10月20日には3,293円まで上昇し、年初来高値を更新しました。

AI関連株への警戒が強まるなか、強いIPやブランドを持つ「高クオリティ成長株」として関心を集めているようです。

 

 

サンリオ<8136>

「ハローキティ」や「シナモロール」「ポムポムプリン」など、世界的に人気のキャラクターを多数保有する企業です。

2026年4-6月期の売上高は前年同期比20.7%増の520億円、営業利益は11.1%増の224億円となりました。営業利益率は43%ほどと、高い収益性が特徴です。

キャラクター商品の販売だけでなく、ライセンス、ゲーム、デジタルコンテンツなどへIPの活用先を広げています。

株価は5月7日年初来安値818.8円から8月10日年初来高値1,470円まで上昇。その後は調整が続いていましたが、10月に入って上昇基調となり、10月20日高値1,352円まで反発しています。

 

 

日本マクドナルドホールディングス<2702>

国内で「マクドナルド」を展開する外食大手です。高い知名度と全国規模の店舗網が強みです。

2026年1-9月の既存店売上高は前年同期比6%増となりました。9月単月では10%増と伸びています。

低価格商品から期間限定商品まで幅広く展開できるブランド力も、安定した収益につながっているようです。

株価は1月8日年初来安値6,270円から5月13日年初来高値8,780円まで上昇。その後はもみ合いが続いていましたが、10月に入って上昇基調となり、10月20日高値8,240円まで反発しています。

 

 

伊藤忠商事<8001>

繊維、食品、機械、エネルギーなど幅広い事業を展開する大手総合商社です。コンビニエンスストアなど生活に身近な非資源分野にも強みがあります。

2026年3月期のROE(自己資本利益率)は15%、実質営業キャッシュフローは9,400億円でした。ROEは、株主から集めた資金を使って、どれだけ効率よく利益を生み出したかを見る指標です。

株価は6月11日年初来安値1,802円から9月17日年初来高値2,399円まで上昇。その後上昇一服となっていましたが、10月9日から上昇に転じ、10月19日高値2,326.5円まで反発しています。

 

 

東京海上ホールディングス<8766>

東京海上日動火災保険などを傘下に持つ大手保険グループです。日本だけでなく海外でも事業を展開し、収益源が分散されています。

2026年3月期前期の修正ROEは22%でした。高い資本効率を維持している点が特徴です。

株価は1月29日年初来安値368.6円から7月29日年初来高値564.5円まで上昇。その後上昇一服となっていましたが、10月5日から上昇に転じ、10月16日高値562円まで反発しています。

 

 

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記事作成日:2026年10月20日