💡この記事のポイント
✅7月30・31日の日銀の金融政策決定会合で利上げが行われるか注目されている
✅貸出金利の上昇は金融機関の業績に好影響を与える
✅日銀による利上げで恩恵が期待できそうな日本株3銘柄をご紹介
🔎登場する銘柄
✅三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、オリックス
✅7月30・31日の日銀の金融政策決定会合で利上げが行われるか注目されている
✅貸出金利の上昇は金融機関の業績に好影響を与える
✅日銀による利上げで恩恵が期待できそうな日本株3銘柄をご紹介
✅三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、オリックス
日銀会合で利上げは行われるのか?
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
三井住友フィナンシャルグループ<8316>
オリックス<8591>
2025年1月23・24日の日銀の金融政策決定会合では政策金利が0.25%から0.5%に引き上げられ、2025年度後半に1%程度の水準に利上げしていくことが望ましいと考えていることが明らかになりました。
しかし、トランプ政権の関税政策によって日本経済の不確実性が高まったため、その後は利上げが見送られる状況となっていますが、懸念されていたトランプ政権による相互関税率が25%から15%に引き下げられました。
2024年にゼロ金利が解除されましたが、貸出金利の上昇は「利ざや」の拡大に繋がり、金融機関の業績に好影響を与えます。「利ざや」とは、貸出金利と預金金利の差で、これが大きいほど銀行の利益になります。利ざやは金利が上昇すると増え、金利が低下すると減ります。預金金利は小さく変化もあまりありませんが、貸出金利は大きく変化しやすいため、金利の変動で銀行の利益は上下します。
7月30・31日に日銀の金融政策決定会合が開催されることが予定されていますが、利上げが行われるのでしょうか?
そこで今回は、日銀が利上げを行った場合に恩恵を受けそうな日本株3銘柄をご紹介します。
国内最大の金融グループ。傘下に銀行、信託、証券、カードなど幅広い金融サービス事業。
相互関税が25%から15%へ引き下げることで日米が合意したことから、日銀が追加利上げをしやすくなるとの思惑から長期金利が上昇する動きになりました。
ゼロ金利が解除されて以降、国内の金融機関では預金金利や貸出金利の引き上げが行われています。利上げが実施されれば銀行の利ざや改善に繋がるため、業績拡大に期待が高まっているようです。
また、国内最大の金融グループでありながら、PBR(株価純資産倍率)1.2倍程度で依然として低水準にあり、今後の金利上昇局面で大きな見直し買いが期待されるバリュー株としての側面もあります。
株価は3月21日年初来高値2,239.5円から4月7日年初来安値1,310円まで下落。その後は上昇に転じた後2,000円を挟んでの推移が続きましたが、7月24日高値2,179円まで上昇しました。
三井住友銀行をはじめ、SMBC日興証券、三井住友カード等を傘下に抱える。3大金融グループの一角。
個人向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」が証券や決済サービス等各分野と提携を進めていることから、若い世代を中心に好評のようです。さらに、日銀が政策金利を引き上げたことも奏功して、口座数の拡大が続いています。
5月からは中小企業向けに、法人版オリーブの「Trunk(トランク)」を開始しました。
利上げが実施されれば銀行の利ざや改善に繋がります。口座数の拡大は同社サービスの利用者数の増加につながるため、業績拡大に期待が高まっているようです。
株価は3月21日年初来高値4,140円から4月7日年初来安値2,560円まで下落。その後は上昇に転じ、7月24日には4,005円まで上昇しました。
総合リース大手、保険や信託など金融事業を多角化。事業投資や海外展開も。
投資用不動産ローンを中心とした銀行業務や各種ローンの他、航空機や船舶のリース、不動産の運営管理等、幅広い金融サービス事業を展開しています。金利が上昇することで、利ざやや運用利回りの向上やリース料の増加などこれらサービスの収入が増加することで収益が拡大することが期待されます。
近年は企業のDX化が進展していることもあって、同社は積極的にDX関連企業の子会社化や提携を行い事業の拡大を図っています。
株価は1月29日高値3,335円から4月7日年初来安値2,559円まで下落。その後は上昇に転じ、7月24日年初来高値3,434円まで上昇する堅調な動きが続いています。
記事作成日:2025年7月30日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。
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