成長も配当も欲しい!「好配当ハイテク株」米国株8選

💡この記事のポイント

✅ハイテク株にも高い配当を出す企業がある

✅成長と配当の両取り狙いの魅力も

✅ハイテク株の好配当銘柄をご紹介

🔎登場する主な銘柄

エイチピーIBMシスコシステムズクアルコム

 

目次

エイチピー<HPQ>

テキサス・インスツルメンツ<TXN>

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>

シスコシステムズ<CSCO>

クアルコム<QCOM>

NXPセミコンダクターズ<NXPI>

マイクロチップ・テクノロジー<MCHP>

アナログ・デバイセズ<ADI>

初心者の方へ

成長も配当も欲しい!「好配当ハイテク株」米国株8選

「ハイテク株は成長への投資が優先で、配当は少なそう……」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、米国市場には、世界をリードする技術力やインフラを持ちながら、「高い配当利回り」と「将来の成長性」を両立させている実力派企業が数多く存在します。

 

米国の巨大IT企業の中には、圧倒的な市場シェアを背景に、安定して多額のキャッシュ(現金)を生み出すステージに到達している企業があります。特に半導体やネットワーク機器の分野は、今やあらゆる製品に欠かせない「デジタルのインフラ」となっており、景気変動に左右されにくい安定した収益源を持っています。

 

こうした企業は、次世代技術への投資を続けながらも、利益の多くを積極的に配当として還元しています。配当を出し続けることは「財務が健全であること」の証明でもあり、長期投資における大きな安心感に繋がります。

 

今回は、ハイテク株でも好配当を出している米国株をご紹介します。

 

 

エイチピー<HPQ>

パソコンやプリンターで世界的なシェアを誇るハードウェア大手です。同社は、成熟したビジネスモデルから生み出される安定したキャッシュフローが強みです。特に、プリンターのインクなどの消耗品ビジネスは、一度製品を買えば継続的な購入が見込めるため、比較的景気に左右されにくい収益源となっています。

ハイテク株の中でも際立って高い還元率を誇ります。利益の多くを配当や自社株買いに充てる方針を明確にしており、インカムゲインを重視する投資家にとって非常に魅力的な選択肢の一つです。

予想配当利回りは5.24%。

 

テキサス・インスツルメンツ<TXN>

自動車や産業機器、家電など、あらゆる電子機器に欠かせない「アナログ半導体」で世界をリードしています。同社の半導体は製品寿命が長く、一度採用されると長期にわたって安定した収益に繋がりやすい傾向があります。

特筆すべきは、株主還元への姿勢です。2004年から連続して増配を続けています。経営陣はフリーキャッシュフローを株主に還元する高い意識を持っており、AI(人工知能)やEV(電気自動車)の普及に伴い、同社の半導体需要は今後も拡大が見込まれています。

予想配当利回りは3.09%。

 

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>

かつてのメインフレーム(大型コンピュータ)の巨人から、現在はAIプラットフォーム「watsonx」やハイブリッドクラウドの企業へと注力しています。ビジネスの軸足をハードウェアから、高収益なソフトウェアとコンサルティングに移したことで、収益力が高まっています。

ハイテク株としては極めて珍しく、30年連続増配を達成している「配当貴族」の一角です。配当利回りもハイテク株の中では高水準を維持しており、伝統的な企業の安定感と、最新技術による成長性の両方を享受したい投資家から根強い支持を得ているようです。

予想配当利回りは2.2%。

 

シスコシステムズ<CSCO>

インターネットの通信を支えるルーターやスイッチ、セキュリティ製品で世界最大手です。同社の製品は世界のネットインフラの基盤となっており、現在はAIデータセンター向けの高速ネットワーク機器の需要が急増しています。

13年連続増配を続けています。安定した保守・ソフトウェア契約による「サブスクリプション収入」が増えていることが、着実な増配を支える原動力となっています。

予想配当利回りは2.11%。

 

クアルコム<QCOM>

スマートフォン向け通信チップ「Snapdragon」シリーズで世界を席巻しています。5G通信技術の特許を数多く保有しており、世界中のスマホメーカーからライセンス料を得る強力なビジネスモデルを持っています。

現在は、スマホだけでなく、自動車やノートPC向けのAIチップにも注力しています。株主還元にも積極的で、業績の成長に合わせて配当額を順調に引き上げてきました。スマホのAI化という新たなトレンドが、さらなる増配の追い風になると期待されています。

予想配当利回りは2.05%。

 

NXPセミコンダクターズ<NXPI>

オランダに本拠を置く半導体大手で、特に自動車向けの制御用チップや、非接触決済に使われるセキュリティチップで世界トップクラスのシェアを持ちます。自動運転技術の進化や、工場の自動化(スマートファクトリー)において、同社の製品は欠かせない存在です。

利益成長に合わせて配当を積み増す方針をとっており、安定した利回りを維持しています。欧州企業らしい堅実な経営と、成長分野への集中が安定した還元を支えています。

予想配当利回りは1.84%。

 

マイクロチップ・テクノロジー<MCHP>

身近な家電から産業ロボットまで、あらゆる機器の制御に使われる「マイコン」を提供しています。多種多様な顧客を抱えているため、特定の業界の不調による影響を受けにくいという強みがあります。

配当は長期で増配を重ねてきた実績があります。半導体株の中では利回りも高く、コツコツと配当を積み上げたい方に適しています。

予想配当利回りは2.87%。

 

アナログ・デバイセズ<ADI>

音や光、熱といった現実世界の信号をデジタル処理するアナログ半導体に特化しています。この分野は高度な設計技術が必要なため利益率が非常に高く、同社の強力な財務基盤を支えています。

21年にわたって継続的に増配を行っている実績があり、株価の長期的な上昇と配当の成長を両立させてきた「優等生」です。通信、産業、医療など、幅広い先端分野の成長を取り込みながら、安定した還元を続けています。

予想配当利回りは1.5%。

 

初心者の方へ

配当は確定しているものではありません。業績や投資計画によって増配も減配もあり得ます。配当だけで判断せず、直近の決算や会社の発表も確認してみてください。

ハイテクや半導体株などは値動きが大きくなりがちです。良いニュースで上がる局面もあれば、在庫調整や景気不安で下がる局面もあります。買うタイミングを一度に決めにくいときは、少しずつ分けて買う方法も考えやすいはずです。

 

成長が期待できるハイテク株でも好配当が期待できるというのはとても魅力的です。しかし、できれば1社に集中しすぎない形が無理のないはじめ方です。ある程度は銘柄を分散することもご検討ください。

 

※ご紹介した配当利回りは記事作成時点(2025年12月25日時点)の情報を元にしています。

 

 

記事作成日:2025年12月25日

 

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