💡この記事のポイント
✅懸念材料あるも堅調な米国経済が株価を下支えか
✅日米首脳会談控え、高市トレード再燃に期待
✅3月の日経平均は6万円の大台を目指す展開へ
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:エヌビディア、オラクル、マイクロン・テクノロジー
✅日本株:三菱重工業、キオクシアホールディングス、パン・パシフィック
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✅懸念材料あるも堅調な米国経済が株価を下支えか
✅日米首脳会談控え、高市トレード再燃に期待
✅3月の日経平均は6万円の大台を目指す展開へ
✅米国株:エヌビディア、オラクル、マイクロン・テクノロジー
✅日本株:三菱重工業、キオクシアホールディングス、パン・パシフィック
米国株
日本株
2月のNYダウは、利下げ継続期待を背景に堅調な経済指標や急落していたビットコインや金(ゴールド)価格も切り返し、6日に史上初となる5万ドルの大台に乗せました。その後は、生成AI(人工知能)に対する過剰投資やソフトウェアにおけるAI脅威論から半導体・ソフトウェア関連株などが売られ、中東の地政学リスクも背景に、49,000ドル台でのもみ合いに転じました。また、ナスダック総合指数はAI関連株への懸念から、昨年11月の水準まで調整しています。
3月の米国株市場はAI関連に対する警戒感が残る中、中東の地政学リスクや米最高裁でのトランプ関税の違憲判決による影響を警戒して、高値圏での波乱が継続する可能性があります。ただ、2025年10-12月期の米GDP(国内総生産)速報値は年率換算で前期比1.4%増と、堅調な米国経済の状況が下値を支えるとも予想されます。6日の米国雇用統計、11日の消費者物価指数(CPI)、13日の個人消費支出(PCE)などの重要経済統計の発表に関心が向かいそうです。
18日に最終日を迎える連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が据え置かれるとの見方が大勢を占めています。市場では次期議長候補としてトランプ大統領に指名されているウォーシュ元連邦準備理事会(FRB)理事の就任後となる6月の会合以降での利下げが有力視されています。ただ、1月のFOMCでは、今後の方向性については意見が分かれていたことから、声明やパウエルFRB議長の会見に注目が集まりそうです。
2月25日(日本時間26日早朝)に決算発表を終えたエヌビディア<NVDA>の株価動向が、生成AI・半導体関連の物色動向に影響を与えそうです。エヌビディアは3月16~19日に世界開発者会議「NVIDIA GTC(GPU Technology Conference)2026」を開催することから関連ニュースが株価を刺激する期待もあります。
3月4日に通信向け半導体のブロードコム<AVGO>、9日に業務用ITソフトウェアのオラクル<ORCL>、12日にソフトウェア開発のアドビ<ADBE>、18日に半導体メモリのマイクロン・テクノロジー<MU>がそれぞれ決算発表を予定しています。AI関連に対する懸念からオラクル、アドビの決算内容が注目されるほか、日本に生産拠点を持つマイクロン・テクノロジーの決算は技術連携している東京エレクトロン<8035>の株価にも影響を与えそうです。
【参考銘柄】
エヌビディア
オラクル
ブロードコム
マイクロン・テクノロジー
・3/2:購買担当者景気指数(製造業PMI)確報値
・3/3:ISM製造業景気指数
・3/4:購買担当者景気指数(非製造業PMI)確報値
・3/5:ISM非製造業景気指数、新規失業保険申請件数、貿易収支
・3/6:米国雇用統計
・3/8:米国夏時間(サマータイム)入り
・3/11:消費者物価指数(CPI)
・3/12:新規失業保険申請件数
・3/13:個人消費支出(PCE)
・3/16:エヌビディア開発者会議
・3/17:FOMC(18日まで)
・3/18:生産者物価指数(PPI)
・3/19:政策金利、パウエルFRB議長会見、新規失業保険申請件数
・3/24:購買担当者景気指数(製造業および非製造業PMI)速報値
・3/26:新規失業保険申請件数
2月8日の衆議院選で与党・自民党が単独過半数を確保する大勝を納め、2月の日経平均は9日に過去5番目の上げ幅を記録し、12日の取引時間中に58,000円台に乗せ史上最高値を更新しました。海外投資家が大幅買い越しとなり、月間では3カ月連続の上昇で、TOPIX(東証株価指数)も最高値を更新しています。
3月の日経平均は、高値波乱の米国株動向、中東などの地政学リスク、日中関係の悪化など不安定要素を抱えていますが、上場企業の最終利益が5年連続の最高益予想となる安定した企業収益を支えに、6万円の大台を伺う堅調な展開が期待されます。
2月16日に発表された10-12月期GDPは2四半期ぶりのプラス転換も市場予想を下回り、19日に最終日を迎える日銀金融政策決定会合では、利上げ予想の後ずれにつながっていく公算が大きいと見られています。為替の円高抑制にもつながり、日本株にとっては追い風環境が形成されています。
3月上旬は神経質な展開となり、ボラティリティ(変動率)が高まることも予想されますが、中旬以降は、3月末の配当、株式分割、株主優待などの権利取りが相場を下支えすることが期待されます。
高市首相が訪米し、19日には日米首脳会談が予定されています。トランプ関税に違憲判決が出たものの、巨額の対米投資は継続される見込みです。先の「日米間の投資に関する共同ファクトシート」で示された天然ガス発電、人工ダイヤモンド、次世代原子炉関連株などが、「高市トレード」としての関心を集めそうです。三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>など防衛関連株にも再度、脚光が当たることが期待されますが、目先は中国の軍民両用品の輸出規制が株価の重荷となっています。
このほか、年2回のうち4月1日実施の日経平均構成銘柄の入れ替え発表が3月上旬に予定されています。市場の事前予想では新規採用でキオクシアホールディングス<285A>、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が有力視されています。
【参考銘柄】
三菱重工業
川崎重工業
IHI
キオクシアホールディングス
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
・3/3:雇用統計
・3/4:消費者態度指数
・3/9:景気ウォッチャー調査
・3/10:全世帯家計調査
・3/11:国内企業物価
・3/17:第三次産業活動指数
・3/18:日銀金融政策決定会合(19日まで)、貿易収支
・3/19:政策金利、植田日銀総裁会見、米国で日米首脳会談予定
・3/20:日本株市場休場(春分の日)
・3/24:消費者物価指数
・3/25:日銀金融政策決定会合の議事要旨(1月開催分)
・3/27:3月権利付き最終日
・3/30:日銀金融政策決定会合の「主な意見」(3月開催分)
・3/31:東京消費者物価指数、雇用統計
記事作成日:2026年2月25日