波乱相場でのつみたて投資の対処法

波乱相場でのつみたて投資の対処法

目次

つみたて投資は続けるべき

つみたて投資のメリット

34年間高値を抜けなくても倍以上に

つみたて投資の対処法

つみたて投資は続けるべき

マーケットが連日大きく下落したり、ジェットコースターのように乱高下すると、不安になって「つみたて投資」をやめてしまう方も現れてしまいます。

「どこまで下がるか分からない」「このまま投資をしていていいのか?」と不安になるのは当然ですが、そういう状況も含めてコツコツとつみたてを継続していくことで、長期投資の良い結果が期待できるのがつみたて投資です。

恐らくほとんど誰に聞いても「つみたて投資は続けましょう」「長期投資を継続しましょう」と答えると思いますが、それくらい「つみたて投資は続けべき」と言えます。

  

つみたて投資のメリット

つみたて投資が良い理由は明確です。

  

コツコツ積み上げることの強さ

一つは定期的に少額ずつでも投資を続けることにより、投資額が増えていくことです。例えば、毎月1万円買っていく場合、1年続ければ投資元本は12万円ですが、10年続ければ120万円です。

当たり前のことですが、これは続けなければできないことです。やめずに10年20年と続けてこそ「やって良かった」と実感するはずです。

  

タイミング分散と平均買いコストの低下

つみたて投資はマーケットが高いときも安いときも淡々と買い続けることで、買いタイミングを分散することになり高値掴みとなることを避けることが可能になります。

そして、定期的に同じ金額ずつ買っていくつみたて投資では、マーケットが上がったり下がったりすることによって、高いときには少し、安いときには多く買うことになり、結果的に平均買いコストが下がることが期待できます。

ですので、マーケットが大幅安となったときなどは、まさにつみたて投資にとっては「天与の恵み」と言えます。やめるどころかできるなら一時的に増額すべきタイミングと言えます。

  

長期投資で利益が利益を生む

そして、つみたて投資を続けている内に、評価益が増えてくると、投資元本+評価益が投資額となります。そこからさらに上昇すると評価益分にも評価益が積み上がり、雪だるま式に利益が利益を生む状態になります。

これは長期投資を続けることで期待できる状態で「複利効果」と言います。この先、上がったり下がったりしてもつみたて投資を続けることではじめて、この複利効果が生まれる可能性があるのです。

 

34年間高値を抜けなくても倍以上に

つみたて投資のメリットがよく分かる例が身近にあります。それは日経平均です。

34年間抜けなかった日経平均のバブル時高値38,915.87円も今年ようやく抜けましたが、注目すべきはつみたて投資を継続していた場合です。

1989年から毎年年末の日経平均の株価で1万円ずつつみたて投資していた場合、その平均買いコストは15,625円で、投資元本35万円に対して2024年8月5日終値31,458.42円で評価すると704,674円と倍以上の投資成果となっています。7月11日の史上最高値42,224.02円で評価すると945,825円です。

これだけ長期間高値を更新できなかった日経平均でも、つみたて投資を続けることで結果的には大きなリターンに繋げることが可能なのがつみたて投資の魅力です。

もっと良いパフォーマンスの投資対象をつみたて投資していた場合、この何倍ものリターンとなっていたことは言うまでもありません。

 

つみたて投資の対処法

すでにつみたて投資を行っている場合はどう対処すればいいのか?

これは、そのままなにもせずに続ける、というのが一つです。つみたてているものに特に問題が無いのであれば、そのまま続けるで問題ないでしょう。ある程度、資産運用を知っている人は「なぜやめるのか理解できない」と思うのではないでしょうか。

もし、なにか気になることがあるのなら、他のものに乗り換えてつみたてるのも一つです。ただ、株式から債券ファンドなどあまり極端に変えてしまうと、それはつみたて投資の継続というより、全く別のつみたて投資を新たにはじめることになります。ダメということではありませんが、方針自体の変更になりますので慎重に考えてください。

  

ファンド選びなどは以下の記事もご参照ください。

新しいNISAから半年。ファンド入れ替え候補5選

月1,000円のつみたて投資。本当に増える?

月3万円のつみたてポートフォリオ例5選

S&P500?オルカン?結局どちらを選ぶべき?

連載シリーズ「注目ファンドを深掘り」

公開日:2024.8.8

資産運用ノウハウ

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