テスラ<TSLA>
◎2025/11/6(木)終値429.52ドル-16.39ドル
◎イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する最大約1兆ドル規模の歴史的な報酬パッケージが株主総会で承認されましたが、株価は前日比-3.67%安と反落しました
◎株価下落は、割高懸念や、報酬がテスラ株で支払われることによる株式の希薄化、マスク氏の株式保有比率が29%に高まることへの警戒感が背景にあるようです
◎この報酬パッケージは、時価総額8.5兆ドルやロボタクシー100万台の商業運行など、非常に野心的な目標の達成と連動しています
◎アナリストの見方は分かれており、あるアナリストは「自動運転の未来への青信号」として目標株価600ドルを据え置きましたが、ウォール街の平均目標株価は約383ドルと現状の株価を下回っています
モンスター・ビバレッジ<MNST>
◎2025/11/7(金)終値69.73ドル+3.42ドル
◎決算が好感され、前日比+5.15%と大幅高となりました
◎2025年7-9月期の売上高は21億9,700万ドル(前年同期比16.8%増)で市場予想21億600万ドルを上回り、調整後の一株当たり利益も0.56ドルと市場予想0.48ドルを上回りました
◎CEOは、世界的なエナジードリンク市場の力強い成長について「コーヒーが高価になっており、エナジードリンクはより手頃な代替品と見られている」と述べ、購入世帯が増加していると分析しました
◎部門別では、主力のエナジードリンク部門が18%増と好調だった一方、アルコール部門は17%減と落ち込みました
スターバックス<SBUX>
◎2025/11/7(金)終値85.57ドル+3.35ドル
◎中国事業の株式売却が引き続き好感されたこととアナリストの高評価維持で、前日比+4.07%高となりました
◎先週、中国事業の株式60%を、中国の資産運用会社「博裕資本(Boyu Capital)」に40億ドルの企業価値で売却し、合弁会社を設立すると発表しました
◎この取引は、中国市場でのリスクを軽減し、ブライアン・ニコルCEOが主導する中核の米国市場での成長回復に経営資源を集中させる狙いがあると見られています
◎売却による営業利益の減少(1億ドル未満)は、売却資金による債務返済とそれに伴う利息費用の削減で相殺される見込みです
◎アナリストからはこの動きを評価する声が上がっており、あるアナリストは投資判断「アウトパフォーム」と目標株価115ドルを維持し、別のアナリストも「アウトパフォーム」と目標株価105ドルを維持しています
◎中国市場に対する懸念が減少したことなどから、反発上昇が続いているようです
マイクロチップ・テクノロジー<MCHP>
◎2025/11/7(金)終値56.28ドル-3.07ドル
◎決算見通しが市場予想を下回り、アナリストの目標株価引き下げが相次ぎ、前日比-5.17%安と急落しました
◎2026年1-3月期の売上高予想を約11億3,000万ドルとし、市場予想11億8,000万ドルを下回りました
◎自動車および産業セクターの顧客が過剰在庫の消化に取り組んでおり、需要が弱まっていることが背景にあるようです
◎これを受け、シティグループ<C>のアナリストが目標株価を90ドルから80ドルに引き下げ、ウェルズ・ファーゴ<WFC>のアナリストが60ドルから58ドルに、別のアナリストも64ドルから60ドルに引き下げました
ドラフトキングス<DKNG>
◎2025/11/7(金)終値30.4ドル+2.42ドル
◎決算が市場予想下回るも、悪材料出尽くしと予測市場への参入期待で、前日比+8.64%高と大幅反発となりました
◎6日引け後に発表した2025年7-9月期決算は、売上高・利益ともに市場予想を下回り、2025年12月期今期の利益見通しも大幅に下方修正しました
◎これを受け、株価は木曜の時間外取引で一時急落しましたが、7日の取引では一転して+8.64%と急反発しました
◎悪決算による「悪材料出尽くし」感に加え、同時に発表された2つの新戦略が評価されたようです
◎好感された材料は、ウォルト・ディズニー<DIS>傘下のESPNの公式スポーツブック・オッズ提供元となる契約と、スポーツ賭博が未合法の州(カリフォルニアなど)も対象にできる「予測市場」への参入発表のようです
ドクシミティ<DOCS>
◎2025/11/7(金)終値54.29ドル-8.29ドル
◎好決算も慎重な業績見通しが嫌気され、前日比-13.24%の急落となりました
◎2025年7-9月期売上高は1億6,850万ドルで市場予想比+1,090万ドルを上回り、一株当たり利益は0.45ドルで市場予想0.38ドルを上回りました
◎AI(人工知能)最適化プログラムが好調で、10-12月期および2026年3月期今期の売上高見通しを上方修正しました
◎しかし、決算は好調だったものの、2026年1-3月期について、医療政策変更に伴う顧客予算の不確実性を理由に「慎重な姿勢」を示したことが嫌気されたようです
トレード・デスク<TTD>
◎2025/11/7(金)終値43ドル-2.9ドル
◎好決算も設備投資の大幅な増加が嫌気され、前日比-6.31%安となりました
◎2025年7-9月期の売上高が7億3,940万ドル(前年同期比17.7%増)で市場予想7億1,905万ドルを上回り、一株当り利益が0.45ドルで市場予想0.44ドルを上回りました
◎10-12月期の売上高予想も8億4,000万ドルと、市場予想8億3,127万ドルを上回りました
◎しかし、10-12月期の設備投資が7,000万ドルに達する見込み(上半期全体は1億1,000万ドル)と、大幅に増加することが嫌気されたようです
◎同時に発表された5億ドルの自社株買いプログラムという好材料もありましたが、設備投資増への懸念がそれを上回った形です
ペロトン・インタラクティブ<PTON>
◎2025/11/7(金)終値7.66ドル+0.95ドル
◎2025年7-9月期決算で、市場予想に反して小幅な黒字を確保したことが好感され、前日比+14.15%と急伸しました
◎2025年7-9月期の売上高は5億5,080万ドル(前年同期比6%減)と減収でしたが、市場予想5億3,982万ドルは上回りました
◎調整後の一株当たり利益は0.03ドルとなり、市場予想の0ドルを上回り、純損益も1,390万ドルの黒字(前年同期は90万ドルの赤字)に転換しました
◎決算を受け、あるアナリストは投資判断「買い」を維持し、目標株価を11ドルから12ドルへ引き上げました
【関連記事】
・好調なデジタル広告関連の日米株14選
・アクティビスト(物言う株主)が保有する日米株8選
・業績好調!人気の日米優良株20選
・MSCI定期入替! 新規採用/除外の日本株7銘柄
・日本発の次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」関連の日本株14選
・次のダブルバガーを探せ!株価2倍高期待の米国株6選
・株価2倍高「ダブルバガー」期待の日本株8選
