セブン＆アイ・ホールディングス＜3382＞

◎2024/10/11(金)終値2,292円-33円

◎決算が嫌気され、前日比-1.41％の下落となりました

◎2025年2月期今期の連結純利益予想を1,630億円（前期比27％減）とし、従来予想2,930億円（同30％増）から下方修正し、市場予想2,820億円も下回り、一転減益見通しとなったことから売られました

◎連結営業利益予想も4,030億円で、従来予想から1,420億円下方修正され、その下方修正額の8割近くが海外コンビニ事業で、物価高を背景に北米地域の中所得者層向けの販売が苦戦しているとのことです

◎構造改革は進んでいるものの、米国のインフレが収まるなどない限り、業績回復は厳しそう、とのアナリストの声もあるようです

◎なお、2024年3-8月期（2四半期累計）売上高は6兆355億3,400万円（前年同期比8.8％増）、営業利益は1,869億9,600万円（同22.4％減）でした

◎決算と併せてグループ内のイトーヨーカ堂などスーパーマーケット事業や、ロフト、赤ちゃん本舗をはじめとする専門店・その他事業を統括する中間持ち株会社を設立し、株式新規公開（IPO）を目指す方針が示されましたが、事前報道の通りで買い材料視する向きは限定的だったようです

◎カナダのアリマンタシォン・クシュタール（ACT）による同社への買収提案に関して決算説明会で対抗策など言及があったものの、目新しい材料は乏しいとの見方から、こちらも買い材料視する向きは限定的だったようです

◎ただ、ACTによる再度の買収提案価格である1株当たり約2,700円から大きく下方乖離したためか、午後には下げ幅を縮めて今日の取引を終えました

◎株価は2月29日高値2,244.5円から8月5日安値1,600円へ下落。その後10月9日高値2,492.5円まで上昇しましたが、この日は一時2,207.5円まで下落しました

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