【株価が動いた理由】セブン&アイ・ホールディングス -11.69%〜伊藤忠商事の離脱で株式非公開化の現行案を断念

【株価が動いた理由】セブン&アイ・ホールディングス -11.69%〜伊藤忠商事の離脱で株式非公開化の現行案を断念

セブン&アイ・ホールディングス<3382>

 

💡株価が動いたポイント

✅2025/2/27(木)終値2,118円-280.5円

✅創業家による株式非公開化の現行案を断念と報じられ、前日比-11.69%の急落となりました


 

◎セブン&アイは、創業家を中心とした買収で株式の非公開化を目指していましたが、出資を検討していた伊藤忠商事<8001>が計画から離脱し、資金調達の見通しが立たなくなったため現行案を断念したようです

◎当初、総額8兆円規模の資金を調達し非公開化を目指していましたが、伊藤忠商事は、必要な巨額の資金調達のめどが立たず、事業参画の具体的な検討が進められなかったことを理由に、出資を見送る決定を下したようです

セブン&アイはカナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタール(ACT)から6兆円規模の買収提案を受けていましたが、これに対抗し伊藤忠商事などの出資を募って非公開化を目指していました

◎あるアナリストは「創業家による非公開化が本命視されていて、ACTとの競合で株価は上昇しやすい状況だったが、今回の計画断念により買収期待がしぼんだ」と指摘しました

◎また、2025年2月期今期純利益予想が1,630億円(前期比27%減)と8年ぶりの低水準となる見通しであることや、日米コンビニ市場の成長鈍化への懸念で、株価上昇の材料が乏しくなったとの見方もありました

◎一方、伊藤忠商事はこれまで出資の有無や投資額の不透明感が嫌気され売られていましたが、計画が断念されたことで出資に伴う費用負担がなくなったことが好感され、+4.34%の大幅高となりました

◎株価は2024年8月昨年来安値1,600円から11月上場来高値2,703円へ上昇。その後は下落基調となり、この日は一時2,094.5円まで下落しました

 

 

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