【株価が動いた理由】村田製作所 -12.8%~今期の業績予想が市場予想を下回り年初来安値を更新

【株価が動いた理由】村田製作所 -12.8%~今期の業績予想が市場予想を下回り年初来安値を更新

村田製作所<6981>

💡株価が動いたポイント

✅2025/5/1(木)終値1,930.5円-283.5円

✅始値1,830.0円、高値1,941.5円、安値1,825.5円

✅年初来高値2,798.0円、年初来安値1,825.5円

✅今期業績予想が市場予想を下回り、前日比-12.8%の急落となり年初来安値を更新しました


 

◎2026年3月期今期の売上高予想1兆6,400億円(前期比5.9%減)が市場予想1兆8,116億円を下回り、営業利益予想2,200億円(同21.3%減)も市場予想3,493億円を大きく下回り、一時前日比-17.5%まで売られました

◎さらに、この予想は米国の関税政策の影響を十分織り込んでいない前提であるとされ、さらなる業績悪化懸念があることも嫌気されました

◎今期はスマートフォン向け部品の減少や、製品価格の下落、固定費増加などが重石となり、売上高や営業利益を押し下げる見込みのことです

◎中でも円高ドル安による悪影響が特に大きいとのことで、今期の対米ドルの想定為替レートは140円(前期は152.57円)とし、1円当たりの為替感応度は売上高で約90億円、営業利益で約45億円の見込みとしています

◎自社製品に課される関税の直接的な影響以上に、米国や中国などでスマートフォンや自動車市場が冷え込むことへの警戒感が示されました

◎2025年3月期前期売上高は1兆7,433億5,200万円(前々期比6.3%増)、営業利益は2,797億200万円(同29.8%増)でした

◎前期はコンデンサーや樹脂多層基板の売り上げが伸び、円安効果とAI(人工知能)サーバー関連の部品需要が堅調に推移したとのことです

◎株主還元については今期の年間配当予想60円とし、前期は54円から57円(前々期実績は株式分割を考慮すると52円)へ上方修正しました

◎7,700万株(発行済み株式の4.13%)もしくは1,000億円を上限とする自己株式の取得枠を設定し、5月7日~10月29日に市場から取得する方針であることも併せて発表しました

◎なお、今回の決算を保守的であると指摘するアナリストは少なくなく、株価は寄り付き直後を今日の安値に下げ渋り、午後に100円超戻す場面も見られています

 

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