💡この記事のポイント
✅「上値を抜いた勢いのある株を買う」という手法も
✅3~4月の高値を上抜いている好調な10銘柄
🔎登場する主な銘柄
✅パランティア、ネットフリックス、クラウドストライク、ダラー・ツリー
✅「上値を抜いた勢いのある株を買う」という手法も
✅3~4月の高値を上抜いている好調な10銘柄
✅パランティア、ネットフリックス、クラウドストライク、ダラー・ツリー
「上値抜き銘柄」を買う投資手法
3~4月の高値を上抜いた好調な米国株10選
株式投資では割安株を買うのがスタンダードな投資法ですが、一方で「上値を抜いた勢いのある株を買う」という方法もあります。業績や先行きが明るい銘柄には買いが集まり、続伸して上値を更新していくものです。そういう好調さの一つのシンボルが「上値抜き」です。
直近は相互関税ショックで多くの銘柄が4月7日に安値を付け、その後は戻していますが、その安値の前の3~4月に付けた高値を上抜けするほど上昇している銘柄は多くはありません。
相互関税ショック前の高値をすでに上抜いているということは、現在の不透明な状況をものともせず、かなり好調に推移している銘柄ということで、今後の続伸も大いに期待できる可能性がありそうです。
今回はそんな好調な米国株を10銘柄ご紹介します。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
3/25 | 4/7 | 4/23 | 52.48% |
98.17 | 66.12 | 100.82 |
世界の防衛・諜報機関、災害救援組織、企業などに、データ・意思決定・運用を大規模に効果的に統合するソフトウェアを提供する。大量の情報を、その業務を反映した統合データ資産に変換することを可能にし、大規模言語モデルと共に、既存の機械学習テクノロジーの力を活用し、AIを組織データと接続する。
北大西洋条約機構(NATO)からのAI(人工知能)軍事システムの受注や、データセンター株の好業績でAIの拡大が期待され、株価は大きく戻し100ドルの大台も突破しました。さらなる大口契約の獲得が期待されている模様。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
4/2 | 4/4 | 4/23 | 34.85% |
79.24 | 61.87 | 83.43 |
米国およびカナダにおいて、主に1.25ドルの定価で商品を提供するディスカウントストアと、価格競争力のある商品を消費者に提供する近隣の総合小売ディスカウントストアを運営する。家庭用品・食器・文具・食品・健康美容製品・パーティー用品やその他多様な商品を取り扱う。
関税による景気悪化懸念から1ドルショップの同社への需要拡大が期待され、アナリストの投資判断や目標株価引き上げもあり続伸しています。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
3/25 | 4/7 | 4/15 | 29.45% |
392.69 | 298 | 385.75 |
米国内外の企業に、エンドポイント・クラウドワークロード・アイデンティティ・データなど、重要なリスク領域を保護するクラウドネイティブプラットフォームを提供する。AI搭載のプラットフォームにより、超精密な検知・自動化された保護と修復、脅威ハンティング・優先順位付けされた脆弱性の観測を実現。
特段の材料は無いものの、サイバーセキュリティ関連株としての根強い期待から、堅調な株価推移が続いている模様。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
3/25 | 4/7 | 4/23 | 27.83% |
998.7 | 821.1 | 1,049.59 |
世界の有料会員向けに、様々なジャンルや言語のTV番組・ドキュメンタリー・長編映画・ゲームなどのエンターテインメントサービスを提供する。会員は、テレビ・デジタルビデオプレーヤー・モバイル機器など、インターネットに接続された機器を通じてストリーミングコンテンツを受信する。
2030年までに時価総額1兆ドルを目指していると報じられ買われ、その後も好業績予想でアナリストの目標株価引き上げが相次ぎ、不安定な相場の中でのセーフハーバー(安全な港/投資先)となる株だと評価され、2月14日の上場来高値1,064.5ドルも目前となりました。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
3/25 | 4/7 | 4/23 | 26.04% |
69.82 | 56.45 | 71.15 |
電気・電子・光ファイバの各コネクタと相互接続システム、アンテナ、センサーとセンサーベースの製品、同軸および高速特殊ケーブルを設計・製造し、世界の顧客に販売する。自動車、ブロードバンド通信、民間航空宇宙、産業、IT・データ通信、軍事、モバイル機器・ネットワーク等の分野に製品を提供する。
2025年1-3月期の決算が好調で急騰し、3月の高値を上抜きました。AI需要の拡大によるデータセンター向けや防衛市場向けなどが好調のようです。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
3/28 | 4/7 | 4/23 | 23.81% |
49.52 | 42.93 | 53.15 |
主に米国・オーストラリア・ペルーなどにおいて、鉱山の買収・探査・開発といった鉱山事業と、金や銅の生産・販売事業に従事する。また、金・銅の生産過程の副産物として銀の生産も行う。
金(ゴールド)価格の上昇にともない、金鉱株である同社株もツレ高しました。さらにアナリストの投資判断と目標株価の引き上げもあり、2024年10月高値58.72ドルに迫りました。利息の付かない金と違い、予想配当利回り1.88%あることも金とは違った魅力となっているようです。史上最高値を更新していた金価格の上昇一服で同社株も調整しました。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
4/2 | 4/8 | 4/23 | 16.81% |
386.71 | 323.37 | 377.74 |
化粧品、香水、スキンケア・ヘアケア製品、およびビューティサロンサービスを提供し、全米で事業を展開する。便利で人通りの多い場所にある店舗で、さまざまなカテゴリーや価格帯の美容製品を差別化して取り揃える。デジタル体験や、会員向けポイント獲得プログラムなどを提供する。
関税の影響を受けにくい銘柄で、海外からの輸入化粧品に対し優位な状況が想定されることから、そもそもで高値からの下落が小さく、アナリストの目標株価引き上げなどもあり上値を抜きました。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
4/3 | 4/7 | 4/23 | 15.87% |
163.08 | 145.08 | 168.11 |
紙巻きタバコと、加熱式タバコ・電子タバコ・経口ニコチン製品を含む無煙製品を製造し、世界で販売する。Marlboro等のブランドで幅広い価格帯のタバコ製品を提供するほか、スモークフリー製品群IQOSブランドでは、加熱式タバコやニコチン含有のベイパー製品を扱う。
無煙タバコ事業が好調で、下落自体が大きくなかったことからジリ高で推移していたところに、好業績が発表され4月23日に上場来高値を更新し171.63ドルまで買われました。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
4/3 | 4/7 | 4/23 | 10.98% |
73.95 | 66.05 | 73.3 |
様々な飲料の製造・販売を行う。Coca-Colaブランドをはじめとする炭酸飲料、およびエナジードリンクや、水・お茶・ジュース・スポーツドリンク、その他の非炭酸飲料を、ペットボトルや缶入りなどで提供する他、ファウンテン用シロップも取り扱う。
今年に入り堅調に上昇していましたが、トランプ関税で急落。その後はブランド力の強いディフェンシブ株としてしっかりと回復し上値を抜きました。ただ、同業のペプシコ<PEP>が厳しい決算を発表し下落。4月29日に予定されているコカ・コーラの決算発表も気になるところです。
高値 | 安値 | 現値 | 上昇率 |
4/4 | 4/7 | 4/23 | 7.85% |
128.33 | 116.37 | 125.5 |
米国内外でオフプライスのアパレルとホームファッション製品を、店舗とeコマースサイトを通じて販売する。シューズ・アクセサリー・家庭用品・アクセント家具などを取り扱う。
3月13日安値112.1ドルから4月4日高値128.33ドルへ上昇。4月7日安値は下げ幅も小さく4月15日上場来高値131.3ドルまで上昇しました。これはディスカウントストアである同社が、厳しい経済環境においては相対的に有利との見方があったようです。
※上昇率は安値から現値の上昇率。株価はドル。
記事作成日:2025年4月25日
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