【株価が動いた理由】富士通 -3.29%~英国郵便局のえん罪事件で被害者への迅速な救済を勧告され大幅安

【株価が動いた理由】富士通 -3.29%~英国郵便局のえん罪事件で被害者への迅速な救済を勧告され大幅安

富士通<6702>

💡株価が動いたポイント

✅2025/7/9(水)終値3,287円-112円

✅始値3,329円、高値3,354円、安値3,255円

✅年初来高値3,570円、年初来安値2,514.5円

✅英国郵便局でのえん罪事件で被害者への迅速な救済を勧告され、前日比-3.29%の大幅安となりました


 

◎英郵便会社「ポストオフィス」が、1999年から2015年まで、英国の郵便局の窓口の現金と会計システム上の残高が合わないことが多発し、郵便局長ら900人以上を横領などの罪で訴追しました

◎しかしその後、会計の不一致は富士通が納入した会計システムの欠陥が原因であると判明し、裁判所が2019年にこれを認定し「英国史上最大のえん罪事件」と呼ばれるスキャンダルになりました

◎このえん罪事件について、調査してきた独立機関が報告書を公表し、ポストオフィスと富士通に被害者への救済措置を求めたことが売り材料視されました

◎えん罪を招いたのはポストオフィスですが、原因は富士通の会計システムの不具合であるため、富士通は「あらためて反省と謝罪の意を表明する。補償への貢献について英政府と協議していく」とコメントしました

◎2022年には英下院に富士通が呼び出されて議会証言も行われ、2024年には英国議会で被害者に補償金を支払う法律が成立しました

◎英国政府はこの法律に基づいて、これまでに日本円で2,100億円余りの補償金を支払っています

◎独立機関が今回公表した最初の報告書は賠償に焦点が当てられており、賠償を請求する資格がある被害者は約1万人とのことで、被害者の家族への賠償も行われるべきだと指摘しました

◎今年3月に英国政府は富士通と被害者救済に向け、賠償の協議を始めることで合意したと発表していましたが、独立機関は10月末までに救済措置を示すよう求めているようです

◎富士通の賠償負担に対する不透明感が強まっていることと、6月30日年初来高値3,570円を付け、高値圏で推移していることから利益確定売りが出やすい面もあるようです

 

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