今晩は上値の重い展開か。昨日は8月ISM製造業購買担当者景気指数 (PMI)などが予想を下回ったことで景気後退(リセッション)懸念が再燃する中、エヌビディアなどの半導体株が大きく下落し、相場全体の下げを主導した。ダウ平均は626.15ドル安(-1.51%)と3営業日ぶりに大幅反落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.12%安、3.26%安と大幅反落した。一日の下落率は3指数ともに8月5日以来の大きさとなった。引け後の動きではエヌビディアが時間外で2%超下落。AI向け半導体の独占禁止法上の問題で司法省が同社に召喚状を送付したとのブルームバーグ報道が売り材料となっている。
今晩の取引では前日の大幅安で押し目買いが期待されるものの、前日に9.53%安となったエヌビディアの続落が予想され、ハイテク株を中心に上値の重い展開か。利下げ見通しを巡っては、今週は週末金曜日に発表される米8月雇用統計が最大の注目点となるが、今晩発表される7月JOLTS求人件数などにも要注目か。
今晩の米経済指標・イベントは7月JOLTS求人件数のほか、7月製造業新規受注、7月貿易収支、MBA住宅ローン申請指数など。企業決算は寄り前にダラー・ツリー、 ホーメル・フーズ、引け後にヒューレット・パッカード・エンターなどが発表予定。(執筆:9月4日、14:00)
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