スナップ<SNAP>
💡株価が動いたポイント
✅2025/4/30(水)終値7.96ドル-1.13ドル
✅始値7.77ドル、高値7.98ドル、安値7.47ドル
✅年初来高値13.28ドル、年初来安値7.08ドル
✅関税の影響で業績予想を公表せず、前日比-12.43%の急落となりました
◎関税の影響が不透明だとして2025年4-6月期業績予想を公表しなかったことから、先行き不透明感を警戒した売りに押されました
◎株価は前日まで決算への期待もあって6日続伸となっていたため、投資家の失望感は大きかったようです
◎2025年1-3月期売上高13億6,300万ドル(前年同期比+14.1%増)は市場予想13億5,000万ドルを上回り、一株当たり利益-0.08ドル(前年同期-0.19ドル)は市場予想-0.13ドルとの比較で赤字縮小となりました
◎スナップの収益はほぼすべてが広告収入によるものであり、景気動向に敏感であるという特徴があります
◎これまでは広告スペースの拡大によって収益を伸ばしてきましたが、トランプ関税の影響が消費者支出や経済全体に及ぼしつつある中で、企業は広告出稿を手控えるようになってきており、このところの事業環境は芳しくありません
◎4月に入って逆風が吹いているとの見方が示され、最高財務責任者(CFO)から「米政権によるデミミニス(非課税基準額)免除の変更によって影響を受けている」との説明がありました
◎デミミニス(非課税基準額)は、800ドル以下の商品は関税が免除されるというルールで、5月2日以降は中国からの輸入に対してデミミニスの適用を停止する大統領令が発令されました
◎低価格の荷物はこれまで関税を課されることなく米国への輸入が可能となっていたため、低価格商品の販売で知られる中国のECサイト「Shein」や「Temu」などで買い物をする消費者が多くいました
◎これが中国製品に課した145%の関税によって多くの輸入品が法外な値段になったため、最近はEC業者などがソーシャルメディアで広告を出すことを手控えるようになっており、中国のEC業者が広告の大手顧客であるスナップの収益には打撃が大きいようです
◎これによりあるアナリストは、「売上高の見通しがなければ、予想がかなりばらつく可能性があり、この株を保有するのは困難になる」と述べ、投資判断を「中立」としました
◎別のアナリストは「4月初旬に収益が伸びたことは安心材料だが、先行きは不透明で、今年後半の見通しに対する信頼は低い」として、投資判断を「中立」とし、目標株価を8ドルから7ドルに引き下げました
◎ただ、今後の米中貿易交渉によりデミミニスの適用を停止する大統領令が緩和される可能性もあることや、中国EC業者が関税の影響を抑える工夫をすることで、広告の減少がある程度抑えられる可能性もあり予断を許しません
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