【株価が動いた理由】川崎汽船 -5.79%~米国の一律輸入関税導入への警戒と米港湾スト回避で海運株が全面安

【株価が動いた理由】川崎汽船 -5.79%~米国の一律輸入関税導入への警戒と米港湾スト回避で海運株が全面安

川崎汽船<9107>

 

💡株価が動いたポイント

✅2025/1/9(木)終値2,121円-130.5円

✅米国の一律輸入関税導入への警戒と米港湾スト回避で、前日比-5.79%の大幅安となりました


  

◎トランプ次期大統領が全世界一律の輸入関税導入に向け「緊急事態宣言」の発令を検討しているとの報道で、世界的な物流停滞が懸念され、海運株が全面安となりました

◎同業の日本郵船<9101>-5.15%、商船三井<9104>-4.49%なども大幅安となりました

◎トランプ氏は、一律関税導入を法的に正当化するために、「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づく緊急事態宣言を発令することを検討しているようです

◎IEEPAは国家の非常時に輸入を一方的に管理する権限を大統領に与え、厳格な要件なしに新たな関税を導入できるものです

◎市場では、トランプ氏の大統領就任を20日に控えていることもあり、関税強化の現実化が差し迫ってきたことから売りが強まったようです

◎報道を受け、関税の影響を受ける輸出関連の自動車株も軒並み売られ、トヨタ自動車<7203>-2.21%、本田技研工業<7267>-2.57%、日産自動車<7201>-3.63%、マツダ<7261>-4.33%、三菱自動車工業<7211>-3.63%となりました

◎また、北米の港湾労働者によるストライキが回避され、コンテナ運賃の上昇期待が縮小したことも背景にあるようです

◎米国海運連合(USMX)は、北米東岸諸港の労働組合で構成される国際港湾労働者協会(ILA)と、15日から予定されていたストライキの回避で合意したと発表しました

◎ストライキに突入すればコンテナ船運賃の上昇が期待されていたため、失望売りとなったようです

◎株価は2024年7月上場来高値2,796円から8月安値1,656円へ下落。その後はおよそ1,900~2,300円程度で推移しており、この日は一時2,103.5円まで下落しました

 

 

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公開日:2025.1.9

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