今晩は引き続き経済指標に注目。昨日は注目された米8月消費者物価指数(CPI)で変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIが前月比で予想を上回る伸びとなったことで9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ期待が後退し主要3指数がそろって大幅に下落したものの、総合のCPIが前年比で伸びが鈍化し、予想も下回ったことや、エヌビディアなどのハイテク・グロース株が大きく上昇したことで売り一巡後に大きく反発した。ダウ平均は743ドル安まで下落後、124.75ドル高(+0.31%)で終了し、S&P500も1.61%安まで下落後、1.07%高で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.40%安まで下落後、2.17%高で終了した。
今晩は引き続き経済指標に注目する展開か。寄り前に発表される新規失業保険申請件数は前週発表分の22.7万件から23.0万にやや増加が見込まれているが、予想を下回る強い結果となればソフトランディング期待の高まりが支援となりそうだ。同時刻に発表される8月生産者物価指数(PPI)指数は前年比+1.8%と7月分の+2.2%から鈍化が見込まれているが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIは前年比で+2.5%、前月比+0.2%と、それぞれ7月分の+2.4%、0.0%から上昇が見込まれている。PPIの結果を受けた利下げ見通しが焦点となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、8月PPIのほか、米30年債入札、8月財政収支など。企業決算は寄り前にクローガー、引け後にアドビが発表予定。(執筆:9月12日、14:00)
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