AI投資で需要増大!データセンター・電力関連の日米株8選

💡この記事のポイント

✅AI需要でデータセンター需要が急拡大

✅半導体だけでなく電力・冷却など幅広い関連分野に注目

✅データセンターに関連する日米株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:マーベルアンフェノールシスコシステムズ

✅日本株:三菱電機村田製作所日立製作所


目次

過剰投資への懸念も、データセンター建設は急務

マーベル・テクノロジー<MRVL>

マイクロン・テクノロジー<MU>

アンフェノール<APH>

シスコシステムズ<CSCO>

三菱電機<6503>

住友電気工業<5802>

村田製作所<6981>

日立製作所<6501>

その他の関連銘柄

AI投資で需要増大!データセンター・電力関連の日米株8選

過剰投資への懸念も、データセンター建設は急務

2025年は、エヌビディア<NVDA>、マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOGL>といった米国の巨大IT企業によるデータセンター建設への巨額投資が株式市場の大きなテーマとなりました。


データセンターとは、インターネット用のサーバーやデータ通信のための装置を設置・運用することに特化した施設のこと。近年、AI(人工知能)の活用が広がってきたことで、データセンターの需要が膨らんでいます。


データセンター関連の銘柄といえば、半導体関連が本丸とされていますが、これにかかわる企業は、通信回線蓄電池冷却装置電力関連など幅広いセクターに広がっています。


また、最近では、データセンターへの過剰投資が株式市場の懸念材料として台頭し、エヌビディアなど半導体大手の株価が冴えない動きとなっています。とはいえ、AIの未来は急速なスピードで拡大しており、今後もしばらくデータセンター不足は解消されそうもありません。


そこで今回は、データセンター関連の日米株をピックアップしました。


マーベル・テクノロジー<MRVL>

クラウドや5Gなどのデータインフラ向け半導体ソリューションを設計・開発・販売しています。

2025年8-10月期決算では、売上高や一株当たり利益が市場予想を上回って着地。同時に行なった決算説明会では、2027年2月期来期のデータセンター関連の売上について、25%超の増収を見込んでいることを明らかにしました。一方、競争激化で12月8日には前日比-6.98%安となりました。


株価は、1月23日年初来高値127.48ドルから4月7日年初来安値47.09ドルへ下落。その後は上昇傾向で、12月4日高値102.77ドルまで回復も12月8日安値88.92ドルまで反落しています。


マイクロン・テクノロジー<MU>

世界有数のメモリメーカーで、AIデータセンター向けのDRAMやHBM(広帯域メモリ)など、高速・大容量メモリを供給しています。

12月3日にAIデータセンター向けのHBM事業に注力するため、コンシューマー向けメモリ事業から撤退すると発表しました。HBMは、チップを垂直に積み上げて消費電力を削減し、大量のデータ処理を可能にするというAI開発に欠かせない技術です。


株価は4月7日年初来安値61.54ドルから11月17日上場来高値260.58ドルまで上昇。その後11月21日安値192.59ドルまで反落しましたが、12月9日高値255.51ドルまで反発しています。


アンフェノール<APH>

世界的なシェアを持つコネクタ大手で、AIデータセンターの熱管理ニーズに応える液冷対応製品も手がけています。

2025年7-9月期決算は、データセンターとAIインフラ需要の急増を背景に増収増益で着地。データセンター関連の物色に乗り、株価は4月以降、右肩上がりで推移しています。


株価は4月7日年初来安値56.45ドルから11月10日上場来高値144.37ドルまで上昇。その後は上昇一服で、直近では、140ドル前後で推移しています。


シスコシステムズ<CSCO>

ネットワークシステムやセキュリティ、クラウドなどIT関連の製品・サービスを手がけています。

同社では、AI時代に向けたデータセンター戦略を発表し、AIインフラ強化を進めています。10月には、データセンター間を結ぶために設計された新たなネットワーク用半導体を発表しています。また、エヌビディアとの提携を拡大していることも注目材料です。


株価は4月7日年初来安値52.11ドルから11月20日上場来高値80.06ドルまで上昇。その後は上昇一服となっていましたが、12月9日高値79.88ドルまで反発しています。


三菱電機<6503>

総合電機大手。

データセンター関連では、運用や構築に関わる製品やサービスを展開。データセンターに必要不可欠な光デバイスも供給しています。

11月6日に、台湾のフォックスコングループの中核企業である鴻海精密工業とエネルギー効率に優れたAIデータセンター向けソリューションをグローバルで供給することを目的とした協業を発表しています。また12月2日には、光デバイスの生産能力を2028年度には2024年度比で3倍にすると報じられました。


株価は4月7日年初来安値2,267円から12月10日上場来高値4,706円まで上昇しています。


住友電気工業<5802>

電線首位。

データセンター向けの光デバイス、光配線機器、光ケーブルの需要などが増加し、2026年3月期今期過去最高益を更新する見通し。同社では、「データセンター関連事業の成長戦略」を打ち出すなど、マーケットの注目度が高まっています。


株価は4月7日年初来安値1,620円から12月10日上場来高値7,215円まで上昇しています。


村田製作所<6981>

電子部品大手。

同社の中島規巨社長は、「日米間の投資に関する共同ファクトシート」に関し、データセンター向けに電源や電池、コンデンサーなどの部品を供給することを明らかにしました。なお、業績への影響は、2027年度頃になる見通しとのこと。

2025年7-9月期決算では、四半期ベースで過去最高の売上高を記録し、同時に2026年3月期今期の業績予想を上方修正しています。


株価は5月1日年初来安値1,825.5円から11月4日年初来高値3,544円まで上昇。その後11月19日安値2,970円まで下落しましたが、12月10日高値3,503円まで反発しています。


日立製作所<6501>

総合電機大手。

データセンター関連では、建物・設備設計や電源・空調、IT運用までを一体で提供するグリーンデータセンター事業を強化しています。また、AIデータセンターの電力需要増に対応するため、米国で送配電・変圧器などの投資を進め、電力インフラ面からもAIデータセンターの成長を支えています。


株価は4月7日年初来安値2,590円から7月31日高値4,697円へ上昇。その後はおよそ4,000~4,600円で推移していましたが、10月31日に一時5,555円まで上昇し上場来高値を更新しました。直近は、4,800円前後で推移しています。


その他の関連銘柄

マイクロソフト

アマゾン・ドット・コム 

アリスタ・ネットワークス

オラクル

ヴィストラ

イートン・コーポレーション

サザン・カンパニー

デル・テクノロジーズ


さくらインターネット

フジクラ

古河電気工業

信越化学工業

アンリツ

日本電気

ソフトバンクグループ

SUMCO

NTT

東京電力ホールディングス

関西電力

北海道電力

レゾナック・ホールディングス



記事作成日:2025年12月10日


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