エヌビディア<NVDA>
💡株価が動いたポイント
✅2025/1/13(月)終値133.23ドル-2.68ドル
✅バイデン米政権がAI(人工知能)半導体の輸出規制拡大案を発表し、前日比-1.97%下落し4日続落となりました
◎バイデン米政権が従来の中国/ロシア/北朝鮮など22カ国への輸出規制に加え、日韓台英仏独などの18カ国を除く、インド/ブラジル/東南アジア/中東など約120カ国へのAI半導体の輸出に数量制限をかける拡大案を発表したことから、一時-4.7%まで売られました
◎これを受けオラクル<ORCL>の副社長は「米国企業の世界の半導体市場が80%縮小し、米国のクラウド業界はひっくり返されるだろう」と述べました
◎また、エヌビディアの副社長は「規制を秘密裏に作成し、立法審査も行わず、米国のAIにおける主導権を弱体化させようとしている」とバイデン政権を批判しました
◎先週、米国のハイテク業界団体「情報技術産業評議会(ITI)」が、輸出制限規制の発表を控えるよう要求しましたが、業界の意見も聞かずに退任間近に影響の大きな規制案を発表したことに多くの批判の声が上がっているようです
◎エヌビディアの副社長は、トランプ次期政権に規制の撤回や緩和を期待したいと述べ、第1次トランプ政権は「国家安全保障を損なわず、実力で競争でき、勝利できる環境を整えた」と評価しました
◎ただし、この規制案は120日間の意見募集期間を設け、一部は施行まで1年の準備期間を設ける予定であり、現政権のライモンド商務長官も「次期政権は意見募集の結果を受けて変更を加えるだろうと確信している」と述べました
◎また、トランプ氏の選挙公約には「AIの革新を妨げるバイデン氏の危険な大統領令を撤回する」と記されていることから、この規制案は大幅な修正が行われることが期待され下げ幅は限定的になったと思われます
◎他にも、次世代AI製品「ブラックウェル」のラック加熱問題等の報道や、アナリストが目標株価を195ドルから185ドルに引き下げたことなども重荷になったようです
◎株価は2024年8月安値90.69ドルから今年1月7日に153.13ドルまで上昇し上場来高値を更新。その後は下落に転じ、この日は一時129.51ドルまで下落し4日続落となりました
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