CVSヘルス<CVS>
💡株価が動いたポイント
✅2025/5/1(木)終値69.45ドル+2.74ドル
✅始値72.5ドル、高値72.51ドル、安値69.27ドル
✅年初来高値72.51ドル、年初来安値44.11ドル
✅好決算と肥満症治療薬の販売提携で、前日比+4.1%の急騰となり年初来高値を更新しました
◎2025年1-3月期売上高946億ドル(前年同期比+7%)が市場予想937億ドルを上回り、調整後一株当たり利益2.25ドル(前年同期1.31ドル)が市場予想1.7ドルを上回りました
◎最も好調だったのがヘルスケア・ベネフィット部門で、営業利益は20億ドルで市場予想14億ドルを上回りました
◎他の2部門も好調で、ヘルスケアサービス部門の営業利益は16億ドルで、市場予想15億7,000万ドルを上回り、薬局部門の営業利益は13億ドルで、市場予想12億ドルを上回りました
◎同業のユナイテッドヘルス・グループ<UNH>がメディケア(高齢者向け公的医療保険)事業の採算悪化で株価が急落し、同様の悪影響が心配されていましたが、同社の最高財務責任者(CFO)は「メディケアのコスト動向は高騰しているものの、当社の予想よりはやや良好だった」と述べました
◎また、デンマークの製薬会社ノボノルディスクと肥満症治療薬の販売提携を発表したことも好感されたようです
◎ノボノルディスクの肥満症治療薬「Wegovy」を、CVS傘下の約9,000店舗の薬局で月額499ドルの低価格で販売し、薬剤給付管理事業者のCVSケアマークでは保険適用薬の中で「Wegovy」を優遇するとのことです
◎これにより「Zepbound」などの肥満症治療薬で米国で50%以上のトップシェアを占めているイーライリリー<LLY>-11.66%は、販売減が懸念され急落しました
◎これについてイーライリリーの最高経営責任者(CEO)は、この提携で自社の「Zepbound」などをCVSヘルスの販売網から除外しているが、「Zepbound」の方がより良い治療薬であり、患者がどれだけ乗り換えるか見守る、と自信を示しました
◎アナリストの間では、経口薬の肥満症治療薬「オルフォグリプロン」への期待もあり、肥満症治療薬の市場において長期的な勝者はイーライリリーになるだろうとの見方があるようです
◎いずれにせよ、CVSヘルスなどの販売側にとっては、肥満症治療薬の拡大はメリットになると見られているようです
◎CVSヘルスは、予想配当利回り3.83%で、高配当ヘルスケア株の一つです
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