パランティア・テクノロジーズ<PLTR>
◎2025/11/4(火)終値190.74ドル-16.44ドル
◎7-9月期決算は好調だったものの、株価の割高感が改めて意識されたほか、著名投資家の下落を見込んだ取引も判明し、前日比-7.93%の大幅安となりました
◎7-9月期の売上高(前年同期比63%増)や10-12月期の売上高見通しは市場予想を上回りましたが、アナリストからは予想PER(株価収益率)250倍前後という割高感を指摘する声が相次いだようです
◎また、空売りで知られるマイケル・バーリ氏が同社株のプット(売る権利)を買っていたことが判明したことも嫌気されたようです
◎プットの買いは株価が下落すれば利益を得られるもので、バーリ氏がパランティアの下落を見込んでいる可能性があと受け止められたようです
テスラ<TSLA>
◎2025/11/4(火)終値444.26ドル-24.11ドル
◎大株主であるノルウェーの政府系ファンドが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)への巨額報酬案に反対を表明したことなどが嫌気され、前日比-5.14%の大幅安となりました
◎ノルウェーの政府系ファンドが、6日の株主総会で決議される1兆ドル(約150兆円)規模の報酬案に対し、規模の大きさや株式の希薄化リスクを理由に反対すると発表したようです
◎また、報酬案が否決されればマスク氏が同社の経営を離れる可能性があるとの懸念が広がったことや、他の大手議決権行使会社なども反対を推奨していることも売り材料となったようです
ヤム・ブランズ<YUM>
◎2025/11/4(火)終値149.55ドル+10.17ドル
◎7-9月期決算が市場予想を上回ったことや、苦戦するピザハット事業の売却検討が好感され、前日比+7.29%の大幅高となりました
◎7-9月期の売上高は19億8,000万ドル(前年同期比8%増)で市場予想を上回り、調整後の一株当り利益は1.58ドルで市場予想1.49ドルを上回りました
◎ピザハット部門は米国既存店売上が8四半期連続で減少するなど苦戦しており、同事業の売却検討が今後の収益性改善につながるとの期待が高まったようです
◎一方でタコベルやKFC部門は好調を維持しました。なお、競合のドミノ・ピザ<DPZ>は+0.8%高でした
ウーバー・テクノロジーズ<UBER>
◎2025/11/4(火)終値94.67ドル-5.05ドル
◎7-9月期決算で売上高や総取扱高は市場予想を上回ったものの、利益指標であるEBITDAが市場予想に届かず、前日比-5.06%の大幅安となりました
◎7-9月期の売上高は134億6,700万ドル(前年同期比20%増)で市場予想132億8,000万ドルを上回り、総取扱高も497億4,000万ドル(同21%増)で市場予想489億5,000万ドルを上回りました
◎しかし、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が22億5,600万ドルで市場予想22億7,000万ドルを下回ったほか、10-12月期の同EBITDA予想の中央値24億6,000万ドルも市場予想24億7,000万ドルに届かなかったことが嫌気されたようです
◎AI(人工知能)や自動運転技術への投資がかさみ、営業費用が増加したことも利益を圧迫したようです
ゾエティス<ZTS>
◎2025/11/4(火)終値124.46ドル-19.89ドル
◎7-9月期決算で売上高が市場予想を下回ったことや、通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気され、一時前日比-13.77%の大幅安となりました
◎7-9月期の売上高は24億ドル(前年同期比0.5%増)で市場予想24億998万ドルを下回りましたが、一株当り利益は1.7ドルで市場予想1.62ドルを上回りました
◎しかし、2025年12月期今期の売上高見通しを従来の94億5,000万~96億ドルから94億~94億7,500万ドルへ下方修正し、市場予想95億1,000万ドルを下回ったことが失望売りを誘ったようです
◎米国で鎮痛薬の販売が振るわなかったことなどが要因とみられています
カーニバル<CCL>
◎2025/11/4(火)終値26.11ドル-2.6ドル
◎同業他社の7-9月期決算や今後の見通しが市場予想を下回り、クルーズ業界全体の需要鈍化が懸念され、前日比-9.05%の大幅安となりました
◎同業のクルーズ船会社が発表した7-9月期の売上高が29億3,814万ドルと市場予想30億2,000万ドルを下回ったほか、10-12月期の一株当り利益見通しも0.27ドルと市場予想0.3ドルを下回ったようです
◎また、その同業他社が2025年12月期今期の収益指標の伸び率見通しを引き下げたことも、業界全体の収益性低下への懸念を強めたようです
◎この流れを受け、ロイヤル・カリビアン・クルーズ<RCL>も-7.35%安となりました
コインベース・グローバル<COIN>
◎2025/11/4(火)終値307.32ドル-23.1ドル
◎暗号資産(仮想通貨)市場が全体的に下落した流れを受け、前日比-6.99%の大幅安となりました
◎ビットコインの価格が、6月中旬以来初めて10万ドルを下回り、一時99,982ドルまで下落したことが嫌気されたようです
◎また、イーサリアムベースの分散型金融プロトコル「Balancer」がハッキング被害に遭ったと伝わったことや、米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言も売りを誘ったようです
◎この流れを受け、ロビンフッド・マーケッツ<HOOD>も-6.98%安となりました
ドラフトキングス<DKNG>
◎2025/11/4(火)終値28.61ドル-1.96ドル
◎バンク・オブ・アメリカ<BAC>-0.03%が投資判断を「買い」から「中立」へ引き下げたことが嫌気され、前日比-6.41%の大幅安となりました
◎業績変動の高まりや競合参入によるシェア低下、州税引き上げの動きが逆風になると指摘されたようです
◎また、予測市場への投資負担増でEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の見通しが下方修正されたことも売り材料となったようです
ショッピファイ<SHOP>
◎2025/11/4(火)終値160.94ドル-12ドル
◎7-9月期決算は売上高が市場予想を上回ったものの、株価の割高感が意識され、利益確定売りに押されて前日比-6.93%の大幅安となりました
◎7-9月期の売上高は28億4,000万ドル(前年同期比31.5%増)で市場予想27.5億ドルを上回り、流通総額も市場予想を上回りました
◎しかし、一株当り利益は0.34ドルで市場予想0.34ドルと一致にとどまったことや、予想PERが90倍を超える割高感から、決算発表をきっかけに利益確定売りが優勢となったようです
【関連記事】
・日本発の次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」関連の日本株14選
・「共同ファクトシート」で注目の日米株10選
・日経平均5万円突破!期待の「サナエノミクス」関連23選
・次のダブルバガーを探せ!株価2倍高期待の米国株6選
・株価2倍高「ダブルバガー」期待の日本株8選
・成績上位ファンドの特徴は?参考投信3選
・円安・円高で米国株はどうなる?為替の基本をカンタン解説
