エヌビディア<NVDA>
◎2025/11/19(水)終値186.52ドル +5.16ドル
◎この日の通常取引は前日比+2.84%高となりましたが、取引終了後に発表した決算が好感され時間外取引で+5.08%高となりました
◎2025年8-10月期売上高は570.06億ドル(前年同期比62.5%増)で市場予想548.1億ドルを上回り、一株当り利益は1.30ドルで市場予想1.26ドルを上回り、ともに四半期ベースで過去最高を更新しました
◎AI(人工知能)半導体の主力のデータセンター向け売上高が全体の約9割を占め、前年同期比66%増と成長を牽引しています
◎また、2025年11月-2026年1月期の売上高予想は650億ドル前後で、市場予想620億ドルを上回る強気な見通しを示し、市場でくすぶっていたAIバブルへの不安を和らげ、旺盛な需要継続への期待を高めました
◎ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、AIバブルへの懸念を否定し、「我々は全く異なる状況を見ている」と発言しました
◎また「世界が現在、CPUからGPUへの移行、従来の機械学習から生成AIへの移行、そしてエージェント型AIシステムへの移行という3つの大規模なプラットフォームシフトを同時に経験しているためだ」と説明しました
◎一方、最高財務責任者(CFO)は中国向けAI半導体の販売が伸び悩んでいる点について「現状に失望している」と述べました
◎エヌビディアの好決算を受け、時間外取引ではアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>+4.44%、マイクロン・テクノロジー<MU>+4.37%、パランティア・テクノロジーズ<PLTR>+4.03%などハイテク株が軒並み上昇しています
アルファベット<GOOGL>
◎2025/11/19(水)終値292.81ドル +8.53ドル
◎傘下のグーグルが最新の生成AI「Gemini3」を発表したことが好感され、前日比+3%高と反発し上場来高値を更新しました
◎あるアナリストは「Gemini3」の発表は、グーグルがAIツールを幅広く提供し、収益面の成果を上げられる力を示したと評価しました
◎「Gemini3」は最先端の推論能力を備え、難問で構成されたテスト「人類最後の試験」で最も高い正答率を示したと報じられています
◎別のアナリストは、同社がAI開発の全工程を自社で開発できる技術や競合にはないデータを保有しており、生成AI事業での優位性が強固になっていると指摘しました
GEベルノバ<GEV>
◎2025/11/19(水)終値595.37ドル +40.44ドル
◎台湾電力と初の国際陸上風力発電再発電アップグレード契約を締結したと発表し、前日比+7.28%高となりました
◎同社は台湾電力にGEベルノバのタービン25基のアップグレードキットなどを提供し、タービンの近代化を通じて性能と信頼性を向上させるとのことです
◎このプロジェクトは2026年から2027年にかけて実施される予定であり、同社が電力、風力、電化事業で成長を続けていることが好感されたようです
コンステレーション・エナジー<CEG>
◎2025/11/19(水)終値357.48ドル +18.13ドル
◎米エネルギー省が、ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所1号機の再開に向け10億ドルの融資を発表したことが好感され、前日比+5.34%高と4連騰しました
◎この融資はトランプ政権の原子力発電推進政策の一環であり、AIデータセンターの電力需要増への対応としても注目されています
◎エネルギー省は、再稼働が米国内の製造業の拡大やAIの開発競争での優位性維持に繋がると示唆しています
◎同社はマイクロソフト<MSFT>-1.35%と20年の電力販売契約を結んでおり、当初2028年予定だった再稼働を2027年に前倒しする計画です
ロウズ・カンパニーズ<LOW>
◎2025/11/19(水)終値228.41ドル +8.84ドル
◎決算が好感され、前日比+4.02%高となりました
◎2025年8-10月期一株当り利益が3.06ドルで市場予想2.97ドルを上回りました
◎売上高は208.1億ドルと市場予想をわずかに下回り、既存店売上高の伸びも+0.4%と市場予想+1%を下回りましたが、オンライン売上の好調やプロ向け事業の貢献が評価されたようです
◎また、2026年1月期今期の売上高予想も860億ドルで従来予想845億〜855億ドルから上方修正し、市場予想854億ドルを上回りました
◎競合のホームデポ<HD>-0.58%が6日連続で下落しているのとは対照的な動きとなり、金利低下による改修需要回復への長期的な期待もあるようです
ドアダッシュ<DASH>
◎2025/11/19(水)終値202.32ドル -9.77ドル
◎あるアナリストが投資判断を「ホールド」から「買い」へ引き上げ、目標株価を220ドルから260ドルに引き上げましたが、前日比-4.6%安となりました
◎株価は5日の決算発表後、2026年に新たな取り組みへの投資を「数億ドル」増やすという計画が懸念され急落していました
◎アナリストは、投資の増加は既存事業の利益率拡大につながり、長期的な成長の柔軟性を与えるとして、現在の株価は「過小評価されている」と指摘しています
◎別のアナリストも11月13日に投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げており、アナリストの強気な見方は継続しているものの株価は戻しきれないようです
ターゲット<TGT>
◎2025/11/19(水)終値86.08ドル -2.45ドル
◎2025年8-10月期の売上高が4四半期連続で減少し、2026年1月期今期業績予想を下方修正したことが嫌気され、前日比-2.76%安となりました
◎既存店売上高は前年比2.7%減と、市場予想の2.1%減を下回りました
◎今期一株当り利益予想は、従来の7ドル〜9ドルの予想から7ドル〜8ドルへと下方修正されました
◎新最高経営責任者(CEO)のマイケル・フィデルケ氏の下、同社は売上高の回復を目指しており、2026年度の設備投資を2025年度比25%増の50億ドルに増額する計画を発表しました
◎ウォルマート<WMT>-0.77%など競合他社も下落しており、直近四半期の売上高の減少と業績予想の下方修正は株価にとって厳しい見通しを示す一方、割安なバリュエーション(価値評価)を指摘する声もあり、強気派と弱気派の見方が分かれているようです
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