【株価が動いた理由】エヌビディア、ウォルマート、コインベース、パロアルトネットワークス、リジェネロン・ファーマシューティカルズ、TJX
目次

エヌビディア<NVDA>

ウォルマート<WMT>

コインベース・グローバル<COIN>

パロアルトネットワークス<PANW>

リジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN>

TJXカンパニーズ<TJX>

【株価が動いた理由】エヌビディア、ウォルマート、コインベース、パロアルトネットワークス、リジェネロン・ファーマシューティカルズ、TJX

エヌビディア<NVDA>

◎2025/11/20(木)終値180.64ドル -5.88ドル

◎19日夕に発表した2025年8-10月期決算と2025年11月-2026年1月期の見通しが市場予想を上回り、取引開始直後には一時+5.08%高の196ドルを付けましたが、買いが一巡し、前日比-3.15%安で取引を終えました

◎8-10月期の売上高は570億ドル(前年同期比62%増)と過去最高を更新し、市場予想549億ドルを上回り、11-1月期の売上高予想も650億ドルと市場予想622億ドルを上回りました

◎決算自体は好評価で、ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は市場のAIバブル懸念を否定し、アナリストの平均目標株価も約249ドルと高い水準にありますが、AI投資の過熱感や、顧客の収益化、電力問題などAI分野全般の懸念が、株価の重荷となったようです

◎あるアナリストは「エヌビディアの楽観的なレポートでさえ、最近の市場の逆風を覆すには不十分だ」と述べ、リスクオフの流れの強さを指摘しました

◎これにより、マイクロン・テクノロジー<MU>-10.86%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>-7.84%など半導体関連株も軒並みツレ安となりました

◎なお、米商務省がアラブ首長国連邦とサウジアラビアの企業へのAIチップの販売を承認したという好材料も報じられています

 

ウォルマート<WMT>

◎2025/11/20(木)終値107.11ドル +6.5ドル

◎2025年8-10月期決算で売上高と一株当り利益が市場予想を上回り、前日比+6.46%高となりました

◎8-10月期売上高は1,794億ドル(前年同期比6%増)で市場予想1,774億4,400万ドルを上回り、一株当り利益0.62ドルも市場予想0.6ドルを上回りました

◎燃料を除く既存店売上高が4.4%増と市場予想4%増を超過したほか、EC事業が27%増収、広告事業が53%増収となりました

◎2026年1月期今期の売上高予想の前期比増加率を従来の3.75~4.75%から4.8~5.1%に上方修正し、一株当り利益予想も従来の2.52~2.62ドルから2.58~2.63ドルに引き上げました

◎また、上場先をニューヨーク証券取引所からナスダック取引所に変更するなど、AIやテクノロジーを駆使した小売企業としての進化への期待と、指数に連動した買いへの期待も背景のようです

 

コインベース・グローバル<COIN>

◎2025/11/20(木)終値238.16ドル -19.13ドル

◎暗号資産(仮想通貨)のビットコインが一時86,300ドル台まで下落し、前日比-7.43%安となりました

◎同社の収益は暗号資産の価格変動の影響を受けやすいため、ビットコインの売りが加速したことが株価の重荷となりました

◎これを受け、ネット証券のロビンフッド・マーケッツ<HOOD>-10.11%なども大幅安となりました

◎Binanceなど一部の取引所では純売却額が純購入額を上回る状態が続いており、市場では大きな破綻などに繋がらないかの懸念がくすぶっているようです

 

パロアルトネットワークス<PANW>

◎2025/11/20(木)終値188.07ドル -14.83ドル

◎2025年8-10月期決算で売上高と一株当り利益が市場予想を上回りましたが、同業のクロノスフィア買収に対する懐疑的な見方から、前日比-7.41%安となりました

◎売上高は24億7400万ドル(前年同期比16%増)で市場予想24億6183万ドルを上回り、一株当り利益も0.93ドルで市場予想0.89ドル上回りました

◎同社は19日にクロノスフィアを33.5億ドルで買収すると発表しましたが、短期間に(サイバーアーク買収に続き)2つの大規模な買収を進めることによる経営リスクや、相乗効果が見込みにくい可能性があるとの懸念がアナリストから示されました

◎また、2025年11月-2026年1月期売上高予想25億7,000万〜25億9,000万ドルが市場予想25億8000万ドル並だったことも、物足りないと見られたようです

 

リジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN>

◎2025/11/20(木)終値737ドル +34.25ドル

◎眼科治療薬「アイリーアHD」について、網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫の治療薬として米食品医薬品局が承認したことを受け、前日比+4.87%高となりました

◎今回の承認により、RVO患者に対し最初の月1回の投与後、最大8週間ごとの投与スケジュールが可能となり、既存治療法と比較して注射回数を減らせる可能性があります

◎アイリーアHDは、加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫などの治療にも使われる主力薬であり、今回の適応拡大は将来的な販売増につながるとの見方から買いを誘いました

 

TJXカンパニーズ<TJX>

◎2025/11/20(木)終値148.07ドル +2.26ドル

◎2025年8-10月期決算で売上高と一株当り利益が市場予想を上回り、前日比+1.54%高となりました

◎売上高は151億1,700万ドル(前年同期比7.5%増)で市場予想148億5,400万ドルを上回り、一株当り利益は1.28ドルで市場予想1.23ドルを上回りました

◎オフプライス小売に対する消費者の旺盛な需要と、同社の新市場への戦略的進出が投資家の間で楽観的な見方を高めています

◎2026年2月期今期の一株当り利益予想は4.64ドルと、市場予想4.62ドルを上回る見通しです

 

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