エヌビディア<NVDA>
◎2025/11/25(火)終値177.82ドル-4.73ドル
◎メタ・プラットフォームズ<META>+3.77%が、アルファベット<GOOGL>+1.52%傘下のグーグルが独自開発したAI(人工知能)半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」の購入を検討していると報じられ、エヌビディア一強体制が揺らぐとの懸念から、前日比-2.59%安となりました
◎グーグルの「TPU」はエヌビディアのGPU(画像処理半導体)に比べて消費電力が少ないといった特徴があり、テック企業が採用する流れが加速すれば、エヌビディアの市場シェアの低下につながると警戒されています
◎また、グーグルの生成AI「Gemini 3」の競争力が高まったことで、エヌビディアが出資するオープンAIの巨額投資にも影響が出かねないとの警戒感も、背景のようです
◎これにより同業のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>-4.14%も売られました
メタ・プラットフォームズ<META>
◎2025/11/25(火)終値636.22ドル+23.17ドル
◎アルファベットが独自開発したAI半導体「TPU」を購入する見込みであると報じられ、AIハードウェア分野における大きな変革への期待から、前日比+3.77%の大幅高となりました
◎同社はAIチップの主要な供給元であるエヌビディアへの依存度を下げることで、処理ハードウェアの多様化とコスト効率の改善を図れるとの期待が、株価を押し上げたようです
ズーム・コミュニケーションズ<ZM>
◎2025/11/25(火)終値86.34ドル+7.74ドル
◎好決算で、前日比+9.84%の急騰となりました
◎2025年8-10月期決算で、売上高12億2,983万ドル(前年同期比4.4%増)が市場予想12億1,390万ドルを上回り、一株当り利益1.52ドルと市場予想1.44ドルを上回りました
◎ビデオ会議中にメモ作成や要約を行うAIツール「Zoom AI Companion 3.0」の採用が目覚ましい伸びを見せていることや、有料アドオンの成長も、投資家に好感されたようです
◎また、2026年初来安値1月期今期の売上高予想48億5,000万~48億6,000万ドルが市場予想48億3,000万ドルを上回り、一株当り利益予想5.95~5.97ドルが市場予想5.84ドルを上回ったことも好感されたようです
アプライド・マテリアルズ<AMAT>
◎2025/11/25(火)終値242.46ドル+11.55ドル
◎あるアナリストが投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を250ドルから285ドルに引き上げたことを受け、半導体メモリー投資拡大の恩恵期待から、前日比+5%高となりました
◎同社の主力分野であるメモリーが「スーパーサイクル」に突入しており、製造装置市場の成長の最大の受益者になると評価されたようです
◎同社の主力製品である製造装置「WFE(Wafer Fab Equipment)」市場は2026年に前年比で2割超の1,365億ドルに達すると予想されており、特にDRAM(Dynamic Random Access Memory)向けがその増加を大きく牽引すると見ているようです
◎アナリストの株価が競合他社に比べて大きく出遅れているとの指摘や、対中輸出規制が緩和に向かえば売上が伸びると見込んでいることも、投資家の買い意欲を刺激したようです
ホームデポ<HD>
◎2025/11/25(火)終値351.07ドル+14.49ドル
◎利下げ期待の高まりで、金利に敏感な住宅関連株が買われ、前日比+4.3%高となりました
◎9月の米小売売上高や消費者信頼感指数など、経済指標が予想を下回る内容だったことから、FRB(米連邦準備理事会)の12月利下げ観測が強まりました
◎最高経営責任者(CEO)は、金利低下にもかかわらず消費者の不安と住宅市場へのプレッシャーが続き住宅リフォーム市場の回復が妨げられたと、厳しい現状を指摘しました
ドラフトキングス<DKNG>
◎2025/11/25(火)終値31.67ドル+2.23ドル
◎ネバダ州の連邦判事による判決で、競合する予測市場企業カルシに対する仮差し止め命令が取り消されたことが伝わり、同社の株価は前日比+7.57%の大幅高となりました
◎今回の判決により、カルシのスポーツイベント契約が州規制当局から違法賭博と認定される可能性が高まり、驚異と見られていた予測市場の競合の事業に制限がかかることで、同社に恩恵があると市場が判断したようです
ワークデイ<WDAY>
◎2025/11/25(火)終値233.69ドル+7.05ドル
◎2025年8-10月期決算で、売上高12億2,983万ドル(前年同期比12.6%増)が市場予想12億1,390万ドルを上回り、一株当り利益1.52ドルが市場予想1.44ドルを上回り、前日比+3.11%高となりました
◎最高経営責任者(CEO)は、AIを活用した製品の需要が、同社の売上増加を牽引していると述べており、この成果はAIポートフォリオ全体の勢いによるものだと説明しました
◎売上高の大半を占めるサブスクリプション収入が15%増加し、さらに2026年1月期今期のサブスクリプション収入の見通しも従来の88億2,000万ドル弱から約88億3,000万ドルに引き上げられたことも好感されたようです
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