エヌビディア<NVDA>
◎2026/02/26(木)終値184.89ドル-10.67ドル
◎2025年11月-2026年1月期決算は売上高・純利益ともに四半期として過去最高を記録したものの、先行きの需要動向や顧客企業の財務圧迫への懸念が強まり、前日比-5.45%安となりました
◎2025年11月-2026年1月期決算は、売上高681億2,700万ドル(前年同期比73.2%増)が市場予想の661億2,650万ドルを上回り、一株当たり利益1.62ドルも市場予想の1.54ドルを上回りました
◎2026年2-4月期の売上高見通しについても、中央値で780億ドル(前年同期比77%増)とし、市場予想の726億〜730億ドル前後を大きく上回る強気な内容を示しました
◎好決算にもかかわらず売られた背景には、ハイパースケーラー(巨大データセンターを運営する大企業)による巨額のAI(人工知能)投資が各社の財務を圧迫し始めており、2027年以降の需要持続性に不透明感が出ていることがあるようです
◎決算発表を受けて、バンク・オブ・アメリカ<BAC>+1.18%など多くのアナリストが投資判断「買い」を維持し、目標株価を従来の230〜275ドルから300ドルへ引き上げました
◎しかし、あるアナリストが「並外れた決算すら普通に見えてしまうほど期待値が高い」と述べたように、好材料出尽くし感が強まったようです
◎また、潤沢な手元資金(625億ドル)の使途について、最高財務責任者(CFO)が出資を優先する姿勢を示したことも、株主還元強化を期待した投資家に物足りないと受け止められた側面もあるようです
◎今後の焦点は、3月中旬に開催予定の世界開発者会議「Nvidia GTC(GPU Technology Conference)」に移っており、次世代チップ「Vera Rubin」の詳細など新たな浮力材が示されるかに関心が集まっているようです
セールスフォース<CRM>
◎2026/02/26(木)終値199.47ドル+7.72ドル
◎好決算と巨額の自社株買い枠の設定が好感され、前日比+4.02%高となりました
◎2025年11月-2026年1月期決算は、売上高112億100万ドル(前年同期比約13%増)が市場予想111億9,190万ドルを上回り、一株当たり利益3.81ドルも市場予想3.05ドルを上回りました
◎注目のAIエージェント「Agentforce」の年間経常収益は8億ドルに達し、前年比+169%増と驚異的な伸びを記録しました
◎2027年1月期今期の売上高予想458億〜462億ドルの中心値が市場予想461億1,000万ドルをわずかに下回ったことで時間外取引では売られる場面もありましたが、その後の通常取引では34.3%に拡大する営業利益率の見通しや、500億ドルの自社株買い、5.8%の増配といった株主還元姿勢が好感されたようです
◎また、エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が「ソフト産業はAI工場である」と述べ、AIによるソフトの共食い懸念を否定したことも追い風となったようです
◎あるアナリストは「優良ソフト株は売られ過ぎで、底を打った可能性が高い」と指摘。別のアナリストも「SaaS衰退論に反論する構図が整った」と評価しました
◎投資家の関心は、AIの導入が単なる「コスト削減」から「実質的な収益化」へ移行していることに向いており、同社がAgentforceを通じてその道筋を明確に示したことが、ソフトウェア株全体の反発を誘う呼び水となったようです
◎これにより、アトラシアン<TEAM>+8.52%、ゼットスケーラー<ZS>+7.48%、モンゴDB<MDB>+6.86%、フェア・アイザック<FICO>+6.72%、データドッグ<DDOG>+5.55%、サービスナウ<NOW>+4.86%、ワークデイ<WDAY>+4.47%、インテュイット<INTU>+3.45%なども買われました
ネットフリックス<NFLX>
◎2026/02/26(木)終値84.59ドル+1.89ドル
◎この日の通常取引は+2.28%高で終えましたが、取引終了後に発表した「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収断念」を受けて、時間外取引で+8.51%高となりました
◎競合のパラマウント側が買収額を引き上げたのに対し、「財務的に魅力がない」として買収合戦からの撤退を発表しました
◎これにより、720億ドル(約11兆円)規模の巨額投資や負債増のリスクを回避した「規律ある経営判断」が、投資家に強く好感されたようです
◎買収合意破棄に伴う28億ドルの違約金もパラマウント側が負担する見込みで、巨額買収を免れたことで、今後は自律的な成長と自社株買い再開などの株主還元強化への期待も買いを誘っているようです
デル・テクノロジーズ<DELL>
◎2026/02/26(木)終値121.45ドル-2.03ドル
◎この日の通常取引は-1.64%安で終えましたが、取引終了後に発表した決算を受けて、時間外取引で+11.56%高と急騰しました
◎2025年11月-2026年1月期決算は、売上高333億7,900万ドル(前年同期比39.7%増)が市場予想316億7,000万ドルを上回り、一株当たり利益3.89ドルも市場予想3.53ドルを上回りました
◎サーバーを含むITインフラ部門が前年比73%増と牽引し、特にAIサーバーの売上高は前年同期比で4.4倍と爆発的に成長しました
◎2027年1月期今期の売上高予想1,380億〜1,420億ドルが市場予想1,246億9,000万ドルを上回り、一株当たり利益予想12.9ドルも市場予想11.45ドルを上回りました
◎AI最適化サーバーの年間売上高は前期比2倍の500億ドルに達する見込みで、AIサーバーの受注残高は430億ドルと過去最高水準とのことです
◎2026年2-4月期の見通しも売上高予想347億〜357億ドルが市場予想289億9,000万ドルを上回り、AIインフラ需要の主役としての地位を改めて印象付ける内容となりました
アクセンチュア<ACN>
◎2026/02/26(木)終値207.38ドル+15.88ドル
◎フランスの有力AIスタートアップであるミストラルAIと複数年の戦略的提携を締結したことが好感され、前日比+8.29%高と急騰しました
◎この提携により、アクセンチュアはミストラルAIのモデルを顧客企業へのAI導入支援に活用するほか、従業員が「Mistral AI Studio」にアクセスしてモデルの検証を行えるようになるとのことです
◎ミストラルAIにとっては、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>+1.88%やASMLホールディング NYRS<ASML>-4.1%などに続く有力な提携先の確保となり、欧州発のAIプラットフォームとしての存在感が高まります
◎2025年12月に締結した米アンソロピックに続く今回の大型提携は、企業のAI実装を加速させるコンサルティング需要の取り込みに繋がると期待されているようです
ブロック<XYZ>
◎2026/02/26(木)終値54.53ドル+2.59ドル
◎この日の通常取引は+4.99%高で終えましたが、取引終了後に発表した「AI活用による人員の約4割削減計画」がサプライズとなり、時間外取引で+23.52%高と急騰しました
◎ジャック・ドーシーCEOは株主への書簡で、AIなどインテリジェンスツールの普及により「企業経営の意味が変わった」と指摘。現在1万人を超える従業員を6,000人弱まで、約4,000人以上(40%)削減する方針を明らかにしたことが好感されたようです
◎削減の大部分は今期中に実施され、約4.5億〜5億ドルの関連費用を見込むものの、少数精鋭による劇的な収益性の改善を期待する買いが殺到したようです
◎市場では「コスト管理の失敗が利益率を圧迫している」と批判されてきた同社の、AIによる構造改革を歓迎しているようです
◎2025年10-12月期決算は、売上高62億5,247万ドルが市場予想62億3,000万ドルを上回り、一株当たり利益0.65ドルも市場予想0.64ドルを上回りました
◎2026年1-3月期の売上高総利益予想を28億ドルとし、市場予想27億2,000万ドルを上回る強気な内容を示しました
ペイパル・ホールディングス<PYPL>
◎2026/02/26(木)終値45.53ドル-1.79ドル
◎現時点で身売り交渉を行っていないとの報道で、前日比-3.78%安となりました
◎週初の「決済大手ストライプがペイパルの買収に関心を示している」との報道で期待買いが入っていましたが、この日は「ストライプとも交渉していない」との報道があり、これにより買収を巡る思惑が剥落し売られたようです
◎一方でペイパルは、アクティビスト(物言う株主)からの圧力や敵対的買収の可能性に備え、銀行団と防衛策の準備を進めていると報じられています
◎株価は年初から低迷が続いている中、買収報道で反発していただけに、否定的な報道が嫌気されたようです
クリスパー・セラピューティクス<CRSP>
◎2026/02/26(木)終値61.74ドル+6.54ドル
◎バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX>-0.6%による買収の憶測が再燃し、前日比+11.84%高と急騰しました
◎M&A情報に特化したブログが、バーテックスが大手法律事務所の支援を受けて買収を検討している可能性を報じ、投資家の関心を集めたようです
◎両社は既にゲノム編集治療薬「Casgevy」を共同開発しており、買収によるシナジーが期待されているようです
◎財務面では、健全なバランスシートを維持しており、約20億ドルの手元資金を有し長期負債がない点は、大手製薬企業にとって魅力的な買収ターゲットになり得ると評価されているようです
◎2026年は「Casgevy」の本格的な収益貢献が期待される重要な年であり、一部のアナリストは目標株価を74〜76ドル前後に設定し、強気の投資判断を継続しています
◎一方で、現在の株価はファンダメンタルズに対して割高との指摘もあり、買収の成否が今後の株価を大きく左右するとの見方もあるようです
シースリー・エーアイ<AI>
◎2026/02/26(木)終値8.4ドル-1.91ドル
◎決算発表で総売上高が前年同期比で約46%減と大きく落ち込み、赤字幅も市場予想より悪化したことが嫌気され、前日比-18.52%安と急落しました
◎2025年11月-2026年1月期決算は、売上高5,326万ドルが市場予想の7,556万ドルを大幅に下回り、一株当たり利益-0.4ドルも市場予想-0.29ドルを下回る赤字となりました
◎2026年2-4月期の売上高見通しも4,800万〜5,200万ドルと低調で、引き続き営業損失を計上する見込みです
◎6か月前に就任したエヒキアンCEOは「組織化が不適切だった」と認め、コスト削減や営業組織の合理化を進めていると強調しましたが、AIブームの中でも収益を伸ばせない同社の現状に対し、投資家の懐疑的な見方が強まっているようです
トレード・デスク<TTD>
◎2026/02/26(木)終値23.95ドル-1.21ドル
◎決算が嫌気され、前日比-4.8%安となりました
◎2025年10-12月期決算は、売上高8億4,679万ドル(前年同期比14.3%増)が市場予想の8億4,063万ドルを上回り、一株当たり利益も0.39ドルと市場予想の0.34ドルを上回りました
◎しかし、2026年1-3月期の売上高予想を「少なくとも6億7,800万ドル」とし、市場予想の6億8,860万ドルを下回りました。足元の実績は堅調だったものの、次期の弱気な見通しが株価の重石となったようです
◎ジェフ・グリーンCEOは、マクロ経済の不確実性を背景に、売上高の4分の1以上を占める「消費財」や「自動車」セクターの一部顧客が広告出稿に慎重になっていると説明しました
◎これを受けあるアナリストは投資判断を「中立」から「売り」へ引き下げ、目標株価も35ドルから17ドルへ大幅に引き下げました
◎市場ではインフレや関税を巡る懸念から、広告プラットフォーム全体の先行きに対する警戒感が強まっているようです
【関連記事】
・エヌビディア決算で注目のAI関連日米株10選
・ウォーレン・バフェット最後のポートフォリオは?保有上位10銘柄
・日銀人事案で利上げ観測後退し注目の日本株9選
・飛散量が例年より多い地域も!花粉症関連の日米株12選
・対米投融資第2弾検討で物色期待銘柄13選
・iPS細胞が実用化へ!再生医療で期待の日本株7選
・個別株選びのヒント!好成績ファンドの上位組入銘柄
