ニデック<6594>
💡株価が動いたポイント
✅2025/7/25(金)終値2,970円+38.5円
✅始値3,049円、高値3,057円、安値2,942.5円
✅年初来高値3,057円、年初来安値1,862.5円
✅営業利益が過去最高となり、前日比+1.31%の上昇となり年初来高値を更新しました
◎2025年4-6月期の速報値で営業利益614億5,000万円(前年同期比2.3%増)が同四半期としての過去最高を更新し、市場予想599億円も上回ったことで買われました
◎データセンター向けのハードディスクドライブ(HDD)用モーターや、水冷装置の販売が業績を押し上げ、国別では米国はデータセンター向け発電機などが伸び、中国は家電向けモーターなどが好調だったようです
◎米国の関税政策の影響懸念がありましたが、生産拠点集約や省人化などコスト削減を進めたことで吸収できたとのことです
◎営業増益を確保できたものの、4-6月期売上高は6,378億9,900万円(前年同期比1.6%減)、純利益は455億1,500万円(同18.7%減)となり、ともに前年同期の実績を下回りました
◎売上高の減少は円高によって日本円換算の売り上げが目減りしたとし、純利益の減少は前年同期から円高が進んだために為替差損が響いたとのことです
◎また、2026年3月期今期売上高予想2兆6,000億円(前期比0.3%減)、純利益予想2,000億円(前期比19%増)など、今期の従来予想は据え置きました
◎最高財務責任者(CFO)は、「比較的大きな為替変動があった」と述べたものの、今期の業績予想には変更はないとしています
◎今期の想定為替レートは対米ドルで140円、対ユーロで155円を維持しました。1円当たりの為替感応度は対米ドルで売上高100億円、営業利益11億円、対ユーロでは売上高19億円、営業利益4億円とのことです
◎また岸田光哉社長は、「関税政策による影響は2026年3月期今期で50億円前後の予想に変更はない」とし、「当社が日本から米国に直接輸出している製品はほぼないため影響は限定的」と述べました
◎なお、ニデックはイタリアの子会社で原産国表記に伴う関税未払いの問題が生じており、その調査のために2025年3月期前期連結決算の監査報告書を受領できておらず、2025年4-6月期業績は速報値として開示したとのことです
◎現在は追加調査を進めており、その結果しだいでは費用の追加計上などの影響により、開示情報で金額修正の可能性もあり得るとしています
◎株価は2021年2月上場来高値7587.5円から長期下落基調で今年4月9日年初来安値1,862.5へ下落。その後はおよそ2,700~2,900円程度で推移していましたが、この日は一時3,057円まで上昇し年初来高値を更新しましたが、その後は利食い売りに押されました
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