💡この記事のポイント
✅生成AIの台頭でデータセンター需要が拡大
✅データセンターへの投資が活発化
✅株価上昇が期待できそうなデータセンター関連の日米株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:オラクル、ヴィストラ
✅日本株:フジクラ、ソフトバンクグループ
✅生成AIの台頭でデータセンター需要が拡大
✅データセンターへの投資が活発化
✅株価上昇が期待できそうなデータセンター関連の日米株をご紹介
✅米国株:オラクル、ヴィストラ
✅日本株:フジクラ、ソフトバンクグループ
AI需要の拡大でデータセンターの必要性が高まっている
データセンターへの投資が相次ぐ
データセンター関連の米国株4選
データセンター関連の日本株4選
その他の関連銘柄
データセンターとは、インターネット用のサーバーやデータ通信のための装置を設置・運用することに特化した施設を指します。企業がIT機器を運用するための必要なスペースを提供し、企業の運用負担を軽減させているほか、データを安全かつ安定的に保管・処理する役割も担っています。
生成AI(人工知能)の台頭など、AIの活用が広がってきたことで、データセンターの需要が膨らんでいます。生成AIの学習のためには多大なエネルギーパワー、すなわち膨大な電力が必要となります。また、電力消費に際して発生した熱を冷却する装置も不可欠となってきます。データの安全性を確保する意味合いも含めて、大規模データセンターの必要性が高まっているのです。
主なデータセンター関連銘柄としては、データセンターの運営を行う企業、データセンター内で通信回線として大量に使用される光ファイバーを扱う企業、電力を供給する企業や電力供給が途絶えた場合に備える大容量の蓄電池を手がけている企業などです。
今年のはじめには、ソフトバンクグループ<9984>などが米国でAI関連のインフラ整備に5,000億ドルを投資する「スターゲート計画」を発表しましたが、米国のオラクル<ORCL>、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット<GOOGL>などは日本での大型投資も発表しています。
中国の生成AI企業ディープシークの低コストAIが発表され、データセンター投資に陰りが見られるのではとの警戒感も一時は台頭しました。ただ、ここにきて、投資縮小が警戒されてきたマイクロソフトが設備投資に前向きな姿勢を示したり、東京電力ホールディングス<9501>がデータセンター事業への参入を発表したりするなど、あらためてデータセンター関連に関心が向かってきています。
直近では、20の主要なテック企業とエネルギー企業がデータセンターや発電所建設に920億ドル超(当初の報道では700億ドル)を投資するとトランプ大統領が発表しているほか、メタ・プラットフォームズ<META>もデータセンターに数千億ドルを投資する計画を発表しています。
そこで、株価の上値追いが期待できそうなデータセンター関連の日米株をご紹介します。
ソフトウェアのほか、サーバーやストレージなどハードウェアを取り扱っており、現在はクラウドサービスに注力中です。エヌビディアとは提携関係にあります。
クラウドコンピューティング事業において、「スターゲート計画」の一環として、年300億ドルに上る新規契約を獲得しました。また、2024年から10年間で計80億ドル超を投じ、日本でデータセンターを増設する計画です。
直近では、台湾セミコンダクター(TSMC)の好決算でAI投資需要の強さが再認識され、時価総額が一時7,000億ドルを突破しました。
株価は2024年12月高値198.31ドルから今年4月7日年初来安値118.86ドルへ下落。その後は本格的なリバウンドに入り、7月17日に一時251.6ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。足元の業績も好調に推移しています。
大規模データセンター向けなどにクラウド・ネットワーキング製品を手がけており、ネットワークオペレーティングシステム「EOS」を搭載したイーサネットスイッチが主力製品です。マイクロソフトやメタ・プラットフォームズが主要ユーザー。
7月1日に、ブロードコム<AVGO>から「VeloCloud SD-WAN」ポートフォリオを買収しています。これにより、データセンターを含め、分散した拠点やクラウドを含むネットワーク全体をより安全かつ効率的に管理できるようになりました。
株価は1月24日上場来高値133.58ドルから4月7日年初来安値59.43ドルへ下落。その後は上昇トレンドが続き、7月21日高値113.04ドルまで上昇しました。
テキサス州を中心に電力小売りや原子力発電所などの発電事業を手がけています。電源構成は天然ガスが中心です。
2024年3月には、同業で原子力発電所を持つエナジー・ハーバーを買収しました。競争力のある発電所を持ち、データセンターからの旺盛な電力消費需要を取り込みやすいと見られています。
株価は1月23日高値199.84ドルから4月7日年初来安値90.51ドルへ下落。その後は上昇基調で、7月9日には一時200.25ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。
光ファイバー、同軸ケーブル向けのコネクタなどを手がけています。自動車、通信、航空宇宙、ITなど幅広い産業向けに製品を提供。米軍航空機搭載の電子機器を繋ぐコネクタを手がけるなど、高い品質基準が強みです。M&A(合併・買収)の積極化で製品ラインアップも拡充しています。
データセンター需要を背景に通信ソリューション部門が好調で、業績は急拡大しています。最新の液体冷却コネクタを発表し、熱管理の需要にも対応しています。
株価は1月21日高値79.39ドルから4月7日年初来安値56.45ドルへ下落。その後はV字回復し、7月21日には一時104.16ドルまで上昇し上場来高値を更新しました。
自社運営のデータセンターを基幹として、インターネットインフラサービスを提供しています。
2024年1月には生成AI向けGPU(画像処理半導体)クラウドサービスを開始しました。2024年3月期前々期より生成AI向けGPU基盤などへ合計1,130億円の投資を計画しているほか、政府クラウドの開発にも注力しています。
データセンターをテーマに、昨年は投資家の買いが殺到し、2024年3月に上場来高値10,980円をつけています。直近は3,600円前後まで調整しており、波に乗ればリバウンド余地は大きそうです。
光ファイバーケーブル大手3社の一角であるほか、フレキシブルプリント配線板も主要製品となっています。
世界トップシェアを誇る光ファイバーケーブル同士を接続する部品の光ファイバー融着機なども扱っており、データセンター市場の拡大によるメリットは電線株の中で相対的に大きいとも見られています。昨年は6倍高を演じて話題になりました。
株価は2月13日高値7,620円から4月7日年初来安値3,592円へ下落。その後7月23日に一時8,641円まで上昇し上場来高値を更新しました。
国内最大の電力会社ですが、福島第一原発の爆発事故が発生して経営が悪化し、国の管理下に置かれています。現在は、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に注力中です。
2027年度にもデータセンター事業に本格参入すると伝わるなど、同事業を「新しい本業」と位置付ける方針です。
株価は2024年4月高値1,114.5円から今年4月7日年初来安値360円へ下落。その後はおよそ360~440円程度で推移していましたが、6月以降は上昇傾向となり、7月23日年初来高値581.7円まで上昇しました。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドを中心とした、グローバルテクノロジー企業への投資会社です。また、ソフトバンク<9434>や英アームなどの事業会社を子会社としています。
米オープンAIなどとともに、米国AI関連のインフラ整備に4年間で5,000億ドルを投資する「スターゲート計画」を発表しています。
株価は1月23日年初来高値10,890円から4月7日年初来安値5,730円へ下落。その後は上昇傾向で、7月23日年初来高値11,930円まで上昇しました。
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記事作成日:2025年7月23日
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