日立製作所<6501>
💡株価が動いたポイント
✅2025/10/31(金)終値5,318円+355円
✅始値5,300円、高値5,555円、安値5,235円
✅年初来高値5,555円、年初来安値2,590円
✅今期業績予想を上方修正したことが好感され、前日比+7.15%の大幅高となり上場来高値を更新しました
◎2026年3月期今期純利益予想を従来予想7,100億円から7,500億円(前期比22%増)へ引き上げたことが好感されました
◎売上高も従来予想10兆1,000億円から10兆3,000億円(同5%増)へ、調整後営業利益も従来予想1兆50億円から1兆1,030億円(同14%増)へ引き上げました
◎上方修正の主な要因はエネルギー部門の好調で、特に生成AI(人工知能)の普及に伴い、大量の電力を消費するデータセンター向けの需要が拡大しており、電気を効率的に配分する送配電設備の需要が伸びているようです
◎電力インフラの老朽設備の更新や、再生可能エネルギー関連の増強投資の需要も引き続き堅調で、最高財務責任者(CFO)は、送配電設備の需要の伸びが従来予想の「2030年まで」から「2035年まで」続く可能性があるとの見通しを示し、需要が長期化する可能性にも言及しました
◎企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する主力のデジタルシステム&サービス(DSS)部門は、海外事業の不振で売上見通しが引き下げられましたが、7-9月期に持ち直し、今期の利益計画も据え置かれたことから、「ややポジティブ」と評価する声もあったようです
◎また、あるアナリストは、エネルギー部門の好調と需要の長期化見通しをポジティブに評価し、投資判断「買い」を維持し、目標株価を5,300円から5,600円へ引き上げました
◎さらに、10月28日に日米両政府が発表した「日米間の投資に関する共同ファクトシート」に同社が記載されたことも好材料視されているようです
◎AIインフラの送電設備強化に日立が関心を持っているとされ、「国家プロジェクト」的な位置付けとして海外投資家からの問い合わせも増えているようです
◎株価は4月7日年初来安値2,590円から7月31日高値4,697円へ上昇。その後9月4日安値3,822円まで下落しましたが、この日は一時5,555円まで上昇し上場来高値を更新しました
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