ブロードコム<AVGO>
💡株価が動いたポイント
✅2025/3/6(木)終値179.45ドル-12.13ドル
✅マーベルの急落にツレ安し、前日比-6.33%の大幅安となりましたが、取引終了後に好決算を発表し時間外取引で急反発しました
◎カスタム半導体の同業であるマーベル・テクノロジーが発表した決算が、高い期待に応えられず物足りないと見られ、前日比-19.81%の急落となり、この日の取引終了後に決算発表を控えるブロードコムに警戒感が広がりツレ安しました
◎カスタム半導体の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)は、エヌビディア<NVDA>がリードする画像処理半導体(GPU)と比べて消費電力が少なく価格も安いため、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOGL>など「ハイパースケーラー」と呼ばれる巨大データセンターを運営する大企業中心に、GPUからの乗り換えを進めようとしていることで需要が急拡大しています
◎それだけにマーベルの決算への期待が高く、好決算もおおむね市場予想通りで、アナリストからは「好決算だけでは十分ではない」として目標株価の引き下げが相次ぎました
◎ブロードコムも同様の結果となるリスクが懸念され大幅安となりましたが、取引終了後の決算は市場予想を上回り、日本時間7日10時現在、時間外取引で6日終値から+12%の急反発となっています
◎2024年11月-2025年1月期売上高149億1,600万ドル(前年同期比25%増)が、市場予想146億2,000万ドルを上回りました
◎2025年2-4月期売上高予想149億ドルも、市場予想147億1,000万ドルを上回りました
◎AI関連の売上高は11-1月期が41億ドルで市場予想38億ドルを上回り、2-4月期予想は44億ドルで全体の約3割と見込んでいるようです
◎最高経営責任者(CEO)は「顧客のハイパースケーラーが積極的にAI投資を続けている」と述べました
◎加えて、現在のハイパースケーラー3社に加えて、4社のハイパースケーラーと提携しており、先々3社と同等の受注を生み出す可能性があると述べました
◎これを受けあるアナリストは、「堅調な四半期であり、投資家のAI投資減速の懸念を和らげるはずだ」と述べました
◎株価は2024年1月安値104.15ドルから12月上場来高値251.88ドルへ上昇。DeepSeekショックで今年1月27日安値196.23ドルまで下落し、その後2月5日高値237.93ドルまで反発しましたが、この日は一時177.61ドルまで下落しました
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