アップル<AAPL>
💡株価が動いたポイント
✅2025/4/9(水)終値198.85ドル+26.43ドル
✅始値171.95ドル、高値200.61ドル、安値171.89ドル
✅年初来高値250ドル、年初来安値169.21ドル
✅アナリストの投資判断の引き上げや関税免除の思惑で、前日比+15.32%の急騰となり5日ぶりに反発しました
◎あるアナリストが、アップルの投資判断を「売り」から「中立」に引き上げたことや、トランプ大統領が関税の一時停止を表明しマーケット全体がリスクオンとなったことから急反発しました
◎このアナリストは、世界的な景気後退リスクからiPhoneの売り上げは落ちるとして目標株価を202.33ドルから167.88ドルに引き下げたものの、直近の下落から投資判断を引き上げたとのことです
◎また、アップルが4年間で5,000億ドルを米国に投資すると表明していることから、関税が免除されることを基本シナリオとしているとしており、これが関税免除の思惑を呼んだようです
◎さらに、トランプ大統領が、一部の米国企業に関税適用除外を検討すると表明し、1期目の大統領就任時にアップルは関税適用除外を受けていたことや、5,000億ドルの投資から今回も関税適用除外となるのではないかと期待されているようです
◎また、中国から生産の移行を行っているインドが、米国と関税の交渉を行い税率がかなり低下すると見られていることも背景のようです
◎ただ、iPhoneの製造工場などを米国に建設して稼働するまでには3~4年はかかると見られ、その頃には大統領が替わったり方針が変わっているリスクがあり、企業側も工場の移転やサプライチェーン(供給網)の変更は簡単に決断できません
◎そのことから、アップルは関税コストを値上げで転嫁するか、値上げせず利益を減らすしか選択肢がないのではとの見方もあるようです
◎それらを踏まえ、5,000億ドルの投資である程度米政権に貢献し、関税適用除外を引き出すのが最も現実的で良いシナリオと期待されているようです
◎この日の上昇でアップルの時価総額は2兆9,871億ドルとなり、マイクロソフト<MSFT>の2兆9,029億ドルを抜き、世界首位の座を取り戻しました
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