【株価が動いた理由】アクセンチュア -6.86%~米政府の歳出削減で新規受注が減少し年初来安値を更新

【株価が動いた理由】アクセンチュア -6.86%~米政府の歳出削減で新規受注が減少し年初来安値を更新

アクセンチュア<ACN>

💡株価が動いたポイント

✅2025/6/20(金)終値285.37ドル-21.01ドル

✅始値281.43ドル、高値288.87ドル、安値273.19ドル

✅年初来高値398.35ドル、年初来安値273.19ドル

✅米政府の歳出削減で新規受注が減少し、前日比-6.86%の急落となり年初来安値を更新しました


 

◎トランプ政権の歳出削減により、2025年3-5月期のブッキングズ(新規契約や更新を含む受注額)が197億ドル(前年同期比6%減、前四半期比7%減)と冴えず、今後の受注獲得に向けて先行き不透明感が強まったことが嫌気されたようです

◎連邦政府一般調達局(GSA)は、2月下旬に各政府機関に対し、契約額が多い大手コンサルタント10社との契約を続ける正当性を証明するよう求める書簡を送り見直しを求めているようです

◎これに対し、アクセンチュアなど各社は米国政府との契約をめぐって既存案件の上限額の引き下げや契約内容の縮小を提案しているとのことです

◎アクセンチュアにとって米国政府は大口顧客であり、2024年8月期では世界の売上高の8%を米国政府向け契約が占めており、受注減となれば業績への下押し要因になると警戒されました

◎2025年3-5月期売上高177億ドルは市場予想173億ドルを上回り、一株当たり利益3.49ドルも市場予想3.32ドルを上回りましたが、買い材料視されませんでした

◎併せて2025年8月期今期業績予想の上方修正も発表し、 現地通貨ベースでの売上高成長率予想を6~7%へ従来予想5%から引き上げ、一株当たり利益予想を12.77~12.89ドルへ従来予想12.55~12.79ドルから引き上げましたが、こちらも買い材料視されませんでした

◎社内の離職率が「今四半期に若干上昇した」ことが明らかにされ、度重なる経営陣の交代の影響も懸念されたようです

◎生成AI(人工知能)関連の受注額が2025年3-5月期に15億ドル(前年同期比7%増)に達したことも明らかにされましたが、前四半期の14億ドルをわずかに上回る伸びにとどまり、伸び率が鈍化したことをネガティブに見るアナリストもいたようです

◎同社の最高経営責任者(CEO)は、「生成AIの需要は拡大しており、多少の変動はあっても、私たちのあらゆる活動にますます深く浸透しつつあります」と述べました

◎株価は2024年5月安値278.69ドルから今年2月5日高値398.35ドルへ上昇。その後4月7日安値275.01ドルまで下落しましたが、直近はおよそ310~320ドル程度で推移していました。この日は一時273.19ドルまで下落し、年初来安値を更新しました

 

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