インテル<INTC>
💡株価が動いたポイント
✅2025/10/23(木)終値38.16ドル+1.24ドル
✅始値36.6ドル、高値38.4ドル、安値36.43ドル
✅年初来高値39.65ドル、年初来安値17.67ドル
✅取引終了後に発表した決算が好感され、時間外取引で+7.71%の急騰となりました
◎この日の取引は前日比+3.36%の大幅高で終え、取引時間終了後に発表した決算を受け、時間外取引で買われました
◎2025年7-9月期決算で、最終損益が40億6,300万ドルの黒字(前年同期は166億3,900万ドルの赤字)となり、7四半期ぶりに黒字転換したことが好感されたようです
◎特別項目を除く一株当り利益は0.23ドルとなり、市場予想0.02ドルを大幅に上回りました
◎売上高も136億5,300万ドル(前年同期比3%増)と、市場予想131億7,000万ドルを上回りました
◎ファウンドリー(半導体受託生産)事業での工場投資を減らし、営業経費を6割近く削減するなど、リップ・ブー・タン最高経営責任者(CEO)の経営再建策が軌道に乗り始めたことが要因と見られています
◎事業別では、主力のパソコン向けCPU(中央演算処理装置)を含む「クライアントコンピューティング」が5%増と好調だったようです
◎一方で、「データセンター・人工知能(AI)」は1%減、ファウンドリーも2%減となりました
◎2025年10-12月期の売上高予想は128億~138億ドル(中心値133億ドル)と、市場予想134億2,000万ドルを下回りました
◎10-12月期の特別項目を除く一株当り利益予想も0.08ドルと、市場予想0.1ドルを下回りました
◎しかし、この見通しについては、市場では事前に大幅な下振れも警戒されていたため、「想定ほど悪くない」との声もあったようです
◎CEOは、企業のニーズに応えるため、AIの「推論」に最適化しメモリや帯域幅を強化した次世代GPU(画像処理半導体)を、毎年リリースする計画だと述べました
◎デビッド・ジンスナー最高財務責任者(CFO)は、米政府からの資金調達や、米エヌビディア<NVDA>やソフトバンクグループ<9984>の出資受け入れなどにより、バランスシートを強化していると述べました
◎またCFOは、大手クラウド企業などがAIの「推論」のために古いサーバー設備を更新するため、インテルのデータセンター用チップの売上が今後増加すると予想しているとのことです
◎AIの「学習」ではGPUが主流でしたが、「推論」の段階ではインテルが得意とするCPUが適している場面もあるとのことです
◎CFOは、一般的な企業が使う小規模なAIの推論にGPUを使うことは「フェラーリに乗って食料品を買いに行くようなものだ」と例え、コストや消費電力で優れるCPUがAI市場で今後重要な役割を担うとの見方を示しました
◎インテルの株価は、4月8日年初来安値17.67ドルから10月10日年初来高値39.65ドルまで上昇。以降は35ドルから38ドル程度で推移しています
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